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【選挙ウォッチャー】 川西市議選2022・分析レポート。

 10月9日告示、10月16日投票で、兵庫県の川西市議選が行われました。定数24に対し、32人が立候補しましたが、その中には「辻元清美を射殺しろ!」と吠えていたヘイト系ネトウヨでNHK党の中曽千鶴子、反マスク・反ワクチンで「コロナはただの風邪」という陰謀論をこじらせた参政党の長田拓也さんなども含まれています。さらに、関西圏での勢力拡大を目指す日本維新の会が4人を擁立。自民・公明・共産が議席維持のために躍起になっており、かなり白熱した選挙になっています。

 NHK党から勝手に住所などの個人情報が晒され、いろいろなところに住所が公開されてしまった結果、今回の川西市議選のタイミングで6件以上の代引商品が届いており、取材妨害まで起こっています。
 嫌がらせに対応するために選挙に行かず、しっかりNHK党に責任を取ってもらうことも考えましたが、たかが知れた金額にしかならないこと、犯人の目的が達成されてしまうことを考えると、取材を止めないどころか、いつもよりたっぷりと取材の時間を取るというのが正解だろうと思い、ガッツリと選挙の取材をすることに決めました。また、5日連続でNHK党の批判記事を書くことを決め、嫌がらせには屈しないどころか、しっかりと中曽千鶴子を落選に導くことを最優先に行動しました。


■ ヘイト系ネトウヨの中曽千鶴子、落選!

 まず冒頭、川西市民の皆様の賢明なご判断に心から感謝を申し上げたいと思います。特定の民族の名前を挙げ、街中で堂々と「射殺したおまわりさんバンザーイ!」と叫べる、イカれた精神の持ち主である中曽千鶴子が落選したことは、久しぶりの「朗報」であると言えます。「日本の恥」にさらなる4年間の恥の上塗りを認めることになってしまっては、この国に絶望すら覚えるところでした。本当にありがとうございました。
 これにより、NHK党の連敗記録は「3」になり、10月24日の草加市議選に立候補している河合悠祐と山本貴平、10月31日の匝瑳市議選に立候補してくる近藤魁人、11月20日の松戸市議選に立候補してくる中村典子と、まだまだたくさんの候補者が出てくる見込みですが、いずれも落選につなげられたらいいと思います。

ポスターと実物に大きな乖離がある今年で60歳の中曽千鶴子

 今回、中曽千鶴子はYouTubeに広告を出し、事前にポスティングをするというNHK党の必勝態勢で勝負に出ました。選挙期間中は尊師・立花孝志や死神幹事長の黒川敦彦、餃子屋潰しの斉藤健一郎らが応援に入り、ネトウヨや関西圏のN国信者らが応援に入っていました。
 しかし、春日部市議選で通用した選挙戦略が、川西市議選では通用しなくなっていて、中曽千鶴子は「岩盤支持層」と言われる重度のネトウヨを中心に票を持っていたものの、前回より600票近くも票を落とし、無事に落選したのでした。
 どうして落選したのかは、極めてシンプルです。「ガーシー」というアホを参議院議員に当選させたものの、今日の今日まで一度も国会に出席したことがなく、連日、「どうして国会を欠席しても許されるのか」という話がメディアに報じられ、あんまりネットを見ず、尊師・立花孝志がゲロを吐くほどのクソ野郎であることを知らない情弱の爺さん婆さんが、「NHKの受信料問題をどうにかしてくれるのかもしれない」と、間違って投票していたからです。ところが、連日にわたってメディアで報道されるので、さすがに情弱の爺さん婆さんたちも「NHK党はクソ」と認識するようになり、投票するのは「ガチのアホ」しかいなくなりました。なんとなく投票する人は少なくなっています。

「NHKをぶっ壊~す!」と叫ぶも、高校生たちにガン無視されていた黒瀬信明

 象徴的だったのは、駅前を行き交う高校生たちに、黒瀬信明が「NHKをぶっ壊~す!」と叫んでいたのですが、昔だったらクスクスと笑われていたにもかかわらず、今回の川西市議選では、笑いもされずにガン無視。N国党に「ガーシー、どないなっとんねん!」と物を申す爺さん婆さんが現れるなど、一部の強烈なアホを除き、全世代的に嫌われつつあることを確認できました。
 NHK党は、みんなが思っているより、もっと酷い反社会的カルト集団であるということは、僕が4年に及ぶ取材の中で、しっかり本にしてお示ししておりますが、やはり「東谷義和の国会欠席問題」は、ジワジワと支持者離れを起こしています。

死神幹事長・黒川敦彦が東京から川西市議選の応援にやって来て、無事に落選

 僕が取材した日は、幹事長の黒川敦彦が応援にやってきました。
 今年7月の参院選の「日曜討論」でイカれた姿を見せつけ、多少は有名になったかもしれませんが、政治的な実績はゼロ。素人のクレイジー野郎が川西市議選にやって来ても、N国党員以外に知名度がないので、はるばる東京から応援に来たところで票を上積みできるわけでもありません。
 ちなみに、黒川敦彦は車でやってきましたが、到着するなり、いきなり視界に「選挙ウォッチャーちだい」が入ってきたため、5分ぐらいは苦い顔をしていました。

 どうせ、ろくな記事を書かれないし、とことん底辺までバカにされてしまうので、黒川敦彦は僕のことが嫌いです。なので、なるべく僕には関わらないようにしていますが、毎度、苦めのオヒョイ顔をしてくるので、そんなところもキッチリと写真を撮られ、今日も世界に向け、どれくらいバカなのかをまとめられます。

写真の明るさなどは調整しているが、顔は無修正で加工したりはしていない

 N国信者は、僕が悪意を持って記事を書いていると思っているので、中曽千鶴子の写真も、あえてブサイクに写っているものをチョイスしたり、あるいは、わざとブサイクに見えるようにPhotoshopで加工しているのではないかと疑いがちですが、まったくの「無加工」です。あしからず。
 さて、中曽千鶴子と言えば、ヘイト系ネトウヨとして「拉致問題に取り組んでいる」とアピールしています。実際には「NHK党」「NHKの受信料問題」という小さな正義を片手に暴れているように、中曽千鶴子も「北朝鮮による拉致被害者の問題」という小さな正義を片手に、ヘイト行為・人種差別などを繰り返しています。確かに、北朝鮮による拉致被害者の問題は早く解決してほしいし、この問題はけっして小さな問題ではありません。しかし、ヘイト系ネトウヨたちは「本当に解決しようと活動している」のではなく、「ヘイトをするために拉致問題を利用している」と言った方が適切だと思います。
 なにしろ、中曽千鶴子は日頃から「ブルーリボンバッヂ」をつけていますが、黒川敦彦は街頭演説で日本人の拉致被害者の数を言おうとして、何人だったのかが分からず、中曽千鶴子に確認。政府に認定されているのが17人であることは分かったものの、それ以外に疑われている人の人数は、中曽千鶴子さえ把握していませんでした。黒川敦彦から聞かれて、わからないからスマホで調べる始末です。

黒川敦彦から人数を聞かれ、街頭演説の最中にスマホをイジる中曽千鶴子

 拉致被害者の人数さえ分からなくなってしまう人間が、本気で拉致被害者の問題を考えていると言えるでしょうか。中曽千鶴子の本質は、ここにあります。
 よりによって僕が取材した日に、よりによって無能の黒川敦彦が応援演説にやってきて、よりによって中曽千鶴子が北朝鮮の拉致問題に取り組んでいることをアピールしようとして、よりによって人数の話をして、よりによって僕の目の前で「何人なのかが分からない」のです。それで、よりによってスマホをイジり始めるところをしっかり逃さずに激写される。もちろん、黒川敦彦からの質問に答えられないところも、しっかりと動画にも収められているので、中曽千鶴子が「エセ」であることが明らかになりました。最初から分かっていることですが、中曽千鶴子は「保守」でも「愛国」でもありゃせんと、ただ人種差別を撒き散らすだけの「ヘイト婆さん」でした。落選してよかったです。

黒川敦彦に媚びを売るかのように、力強く握手をする中曽千鶴子

 現在、億単位の政党助成金にしか興味がない尊師・立花孝志に代わり、地方選挙を仕切っているのが、副党首の斉藤健一郎と幹事長の黒川敦彦になります。主に「戦略面」を仕切っているのは黒川敦彦ですが、いまだに「つばさの党」が朝霞市と野田市に議席を持つだけになっていることからしても分かるように、けっして選挙戦略に長けているわけではありません。
 日本維新の会や参政党のように、候補者がどれだけポンコツでも当選できるような環境を整えるのがオマエの仕事だろうに、「選挙に勝つためには候補者個人の活動量を上げるしかない」とホザいてしまう幹事長の黒川敦彦。そして、そんなポンコツにすがるように熱烈な握手をする中曽千鶴子。

結局、「候補者個人の活動量を上げろ」と述べてしまう精神論を展開(引用元リンク

 とりあえず、無能の黒川敦彦が仕切っている間は安泰で、今回も無事、中曽千鶴子が落選したわけですが、ネトウヨにコアな人気のある中曽千鶴子が落選したことで、今後、当選の可能性があるのは松戸市議選に立候補してくる中村典子くらいになりました。

統一地方選までのNHK党候補者の当落予測

 中村典子もまたヘイト系ネトウヨとして活動していた人間で、落選させる必要があります。中曽千鶴子と違い、穏やかな雰囲気のため、ファンが多いのが特徴で、現状は中曽千鶴子よりも当選の可能性は高いです。しかし、中村典子が落選するようなことがあると、NHK党の地方選挙はほぼすべてが絶望的になるため、ここが一つの「天王山」です。
 ここ最近、アホのスポーツ新聞によるコタツ記事で、NHK党がポジティブに取り上げられることも多く、東谷義和が国会を欠席し続けていても、根強いN国信者がいます。なので、一人でも多くの「うっかり投票する人」を減らせるように、落選運動は必須です。

N国信者の積極的なボランティアの甲斐もなければ、戸別訪問やポスティングの成果もなかった

 どうやら中曽千鶴子は、かねてからポスティングもしていたし、戸別訪問もしていたし、YouTubeでガンガンに広告を回し、たくさんのボランティアを動員し、ゆたぼんからメッセージをもらうなど、ありとあらゆる手を尽くしており、地元に中曽千鶴子を応援するN国党とは別の組織があったという情報もあるので、本来、選挙には強い候補者の一人でしたが、そこそこ全力を尽くしていたのに結果が出なかったのは、かなり良い傾向です。
 中曽千鶴子で当選できなかったということは、そこらへんの候補はかなり逆風が吹くと考えられ、来年4月の統一地方選は全滅になる可能性すら秘めています。しっかりと100連敗になるように頑張りたいと思います。


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