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テレワークで腰をやられた39歳女が整形外科デビューする話

テレワークになり、私の腰は悲鳴を上げていた。ある朝、目覚めとともに突然腰に痛みがはしり、起き上がれないという事態が発生。

「な、なんだこの痛みは…う゛ぐああぁぁぁっ!!!」

これが世にいうぎっくり腰?!私は悶えながら、痛みがおさまる姿勢をあれこれ模索。軽めのブリッジをしてみると、5分後、ようやく落ち着いて立ち上がることができた。この事件をきっかけに、初めて整形外科へ行ってみることにしたのだ。

平日だったので人はそこまで多くなかったけれど、年齢層は高め。診察のあと、腰のレントゲンを撮ることになった。先生もレントゲンを撮る人もおじいさん…。少し不安になったけど、レントゲンの結果は問題なし。ちょっと骨が曲がっていて、姿勢のせいだろうといわれた。痛み止めの注射、内服薬、物理療法(電気やマッサージ)などがあるけど、どうする?と聞かれた。現時点で歩けないほどの激痛はなく、慢性的な腰痛だったので物理療法だけをお願いした。

部屋を移動するとそこは別世界。銭湯のような雰囲気というか、だだっ広い部屋に年寄りとスタッフとさまざまな機械が並べられていた。ざっと見20人くらいの人が、それぞれの患部に治療を施されていた。いたるところから「ピピピーピピピー」と終了を知らせる機械音が聞こえる。
私はまず横になって腰に電気を流される。10分だったがとても気持ちよくて寝てしまいそうだった。次は人の手によるマッサージ。こちらも10分程度だけど、すごく効いてる気がした。柔道整復師の国家資格をもった若い男性スタッフが、優しくてとても癒された。物理療法を受ける前に前屈をしたのだが、施術後にもう一度してみると、驚くほど曲がった。明らかに体がほぐされている!そして驚いたのがお会計。初診、レントゲン、物理療法で2200円くらいだった。安い!しかも物理療法だけ通うことができ、(3割負担の私の場合)1回たったの300円なのだ!

今まで肩こりだ腰痛だとマッサージに行くことがあったが、安くても60分3000円。え、整形外科行ったほうが安いじゃん。しかも合わないスタッフにマッサージをされて、逆に体が痛くなることもしばしばあった。300円ならご褒美感覚ではなく、痛い時にちょこちょこ行けるではないか!

コロナ関連のニュースで、「若い世代が~」と報じるときはいつも、「20代、30代」とテロップがでる。私は現在39歳。来年は若い世代から除外されてしまうけれど、その年齢だからこそ行ける新しい場所、整形外科を見つけた。これからもテレワークは続き、腰痛も慢性化するだろう。もちろん運動が一番だからたまにジョギングをして、困ったら整形外科にお世話になろうと思う。

またひとつ、大人の階段をのぼってしまった。


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