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一体殿堂に何が起きたのか?
1月14日に日本野球殿堂入りした3名が発表された。
競技者表彰のうち、監督・コーチ経験者らが対象の「エキスパート部門」は、阪神、西武で活躍し、ダイエー(現ソフトバンク)で監督を務めた田淵幸一氏(73)が選ばれた。アマチュア野球関係者などが対象の特別表彰では、元慶大監督の故前田祐吉氏と元早大監督の故石井連蔵氏が選出された。
田淵幸一氏の「功罪」?
田淵氏は史上空前の「豊作ドラフト」として有名な1
テッド・シモンズ殿堂入りの衝撃
マービン・ミラーの陰に隠れてしまうが、1970年代にセントルイス・カージナルスで強打の捕手として活躍したテッド・シモンズ選手の殿堂入りのニュースは、米国の記者たちに喜びと驚きをもって受け止められた。ジェイソン・スターク記者によると、シモンズ選手は全米野球記者協会の投票では1年目から得票率が5%未満のため足切りをされたにも関わらず、時代委員会で殿堂入りすることができた初めての選手であるという。
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故マービン・ミラー氏を偲んで
2020年アメリカ野球殿堂の時代委員会で故マービン・ミラー氏とテッド・シモンズ選手が選ばれた。今回は故ミラー氏の功績を振り返ることにする。
故ミラー氏は1966年~82年までMLB選手会の選手会長を務め、同選手会を「世界最強の労働組合」と呼ばれるまでにその地位を高めた。MLB往年の解説者であったレッド・バーバー氏は亡くなる直前に野球の歴史を振り返り、ベーブ・ルース選手とジャッキー・ロビンソン選手