- 運営しているクリエイター
2019年9月の記事一覧
【エッセイ】脳内師匠と星の見えない夜
私が小説家について語るとき、放課後の誰もいない小学校の、音楽室を思い出す。
バッハ、モーツアルト、ベートーヴェン。
壁一面にずらりとならんだ作曲家たちの肖像画。生きた時代も、生まれた国も、世の評価を受けた歳だって皆ばらばらなのに、彼らは一団として、ぞろぞろと教室を見守っている。
ましてや、死んでから生前の楽譜を掘り起こし、再評価され、額縁に収まった人もいるというのに。
正装に身を包んだ彼らは、
夢を語れない子どもだったわたしは、綺麗ごとを語る大人になりたい
小学6年生のとき、クラスの卒業アルバム用にいくつかの質問に答えた。
「好きだった教科は?」「嫌いな食べ物は?」「思い出に残っている行事は?」
子どもらしい、可愛らしい問いたち。
わたしは概ね正直に回答した。
算数。トマトとピーマン。運動会。
でもひとつ、正直に書けなかったところがある。
「1年生のときの将来の夢は?」
わたしは「ケーキ屋さん」と答えた。
夢を描くことは笑われた小学1年
明るいアホは最近しんどい
初noteです。こんばんは。
私は物心つくことから人として劣っています。発達障害かな?と思っているけど診断は受けてません。ただ同い年と比べると明らかに劣っていたのでいじめられたり友達がいなかったりろくな学校生活を歩んでおりません。なぜか勉強は他の人よりできて考えることは気持ち悪いくらい理屈っぽいんですけどね。典型的な勉強ができて仕事ができないタイプ。
それでもなんとかボロボロになりながらここま
9月7日 元住吉 日常の美を
美しいなと感じるもの。
美術館とか、高層ビルとか、ホテルとか、素敵なところとか、いっぱいある。
人が作ったものだけじゃなくて、遠くの大自然もね。
わたしは都会に住んでるから、満点の星空とか、そういうのは滅多に見ない。
でも、何処かに時間を作って出かけていかなくても、美しいことには触れられる。
大好きな人の目の白いところ。
骨や筋肉の成り立ちと動作を理解した上でそっと私の体に触れた先生の
(再掲載)マゼンタ/シアン/イエロー
スーツ姿を見たのは大学の卒業式以来だった。
印刷の依頼に保険会社から営業の方がいらっしゃるのは事前に幸畑さんから聞いていた。この工場はデスクワーク用のスペースを通らなければ応接室に行けない作りなのだ。ここで働いている他の人すべてではないが、少なくとも私は事前に聞いていない来客があると、すごく緊張して仕事が滞る。そうならないようにの配慮である。
梅津くんは私に気がついて挨拶をしてくれた。私は、