桃太郎伝説~OGRE~第十一章

桃太郎伝説~OGiRE ~第十一章

鬼ヶ島最終決戦!

登場人物(10人)
Mark XII
閻魔オーガ
狂犬のケンジ
火猿のヨイチ
コードネームキジ
師匠
子オーガ
母オーガ

ロジャー大尉

今ここに、Mark XIIと閻魔オーガの
最終決戦が始まったのであった!

閻魔オーガ「さぁ!死ぬがよい!」

閻魔オーガが迫り来る中
Mark XIIはある事を思い出しました。

それは、数年前
Mark XIIが修行をしている時

Mark XII「1万5,245回!1万5,246回!」

師匠「ふぉっ!ふぉっ!ふぉっ!ふぉっ!今日も頑張っとるのぉ!Mark XIIよ!」

Mark XII「師匠!お疲れ様です。」

師匠「どうじゃ?最近は、お前さんに勝てるものがいなくなったと聞くが」

Mark XII「えぇ……まぁ、ですが師匠には敵いませんよ。」

師匠「ふぉっ!ふぉっ!ふぉっ!ふぉっ!Mark XIIや……真の剣豪とは何かわかるか?」

Mark XII「はい、師匠が仰っておられます。この世の全てのものを斬る事が出来る。それこそ、本当に強い剣豪だと!」

師匠「そうじゃ……Mark XIIやぁ、久々に手合わせ願おうか!」

Mark XII「はい!お願いします。」

師匠「うむ、ワシはこれで行こうかの!」

師匠は、落ちていた木の枝を取りました。

Mark XII「師匠!?木の枝ですか?」

師匠「そうじゃ、お主は刀を使ってよいぞ。」

Mark XII「ですが……」

師匠「よい、よい、大丈夫じゃ!来るがよい。」

Mark XII「では……源流……閃光!」

師匠「ほぃ!」

Mark XIIの攻撃を師匠は
木の枝で受け止めます。

Mark XII「なっ!?受け止めた!?そんな細い枝で?」

師匠「油断は禁物じゃ!ほぃ!」

師匠は、Mark XIIを軽く吹き飛ばしました。

Mark XII「うわぁ!?」

師匠「ふぉっ!ふぉっ!ふぉっ!ふぉっ!どぉ~じゃ?」

Mark XII「何故……木の枝は切れなかったのですか?」

師匠「そうじゃのぉ……お主が先程言った、全てのものを斬れると言ったが、その逆で、こうやって、斬らせぬ事も出来るようになる。刀は更に強くなり、何でも斬れる。それが源流の真髄じゃ。」

Mark XII「なるほど……僕もまだまだですね。」

師匠「Mark XIIやぁ、刀を貸してみなさい。」

Mark XII「はい、師匠!」

Mark XIIは師匠に刀を渡します。

師匠「よいか、よく見ておれ、これが源流を極めた者の真髄じゃ、そして何でも斬れる刀とは………」

すると、師匠の持った刀が光を放ちました。

Mark XII「こ……これが!源流の真髄!?全て斬る刀……」

師匠「えぇか、Mark XIIよぉ!修行だけではなく、闘いの中にこそ、剣の道を見出すことで、源流を極める事ができる。いつか、お主より強い者が現れたら時は、思い出すのじゃ、心を沈め、己の中にある。全てを解き放つのじゃ!」

Mark XII「はい!師匠!精進します。」

Mark XII「師匠……今、正にその時なのですね………」

閻魔オーガ「ぐっはっはっはっはっ!終わりだ!獄門道覇(ごくもんどうは)!」

狂犬のケンジ「Mark XIIさん!!」

火猿のヨイチ「危ない!!」

コードネームキジ「避けるんだ!Mark XII!!」

閻魔オーガ「死ねぇーーーー!」

すると、Mark XIIの刀が光を放ちます!

閻魔オーガ「なんだ!?これは!」

Mark XII「師匠……源流の真髄、ここに極まりました………」

閻魔オーガ「ふんっ!だが、刀が光った所で、ワシには勝てん!死ねぇ!」

Mark XII「源流………真・千本桜神乱舞(みなもとりゅう、しん・せんぼんざくらしんらんぶ)!」

閻魔オーガ「死ねぇーーー!」

狂犬のケンジ「Mark XIIさん!?」

火猿のヨイチ「どうなったんじゃ?」

コードネームキジ「……わかりません……」

閻魔オーガが不敵な笑みを浮かべ

閻魔オーガ「ふっ………ぐっはっはっはっ!………見事……なり!」

閻魔の棍棒は斬られ
そして、閻魔は倒れたのであった。

Mark XII「師匠……源流の真髄、会得しました。」

鬼「うわぁぁぁ!閻魔様ーーー!!」

狂犬のケンジ「さて、残りはどうするよ?」

Mark XII「待ってください!」

火猿のヨイチ「なんじゃ!どうしたんじゃ?」

Mark XII「他の鬼たちには、手を出さないでください。」

狂犬のケンジ「だがよぉ!」

Mark XII「これ以上、人間と鬼が争う必要はありません。」

コードネームキジ「それなら、私たちが保護します。」

Mark XII「キジ……大丈夫ですか?」

コードネームキジ「えぇ、ご安心ください。」

ロジャー大尉「私はロジャー大尉、キジと同じく、アメリカ合衆国特殊部隊の者だ、彼等は保護する事を約束しよう。」

Mark XII「よろしくお願いします。」

閻魔オーガの方に
子鬼と女の鬼が走り寄りました。

子オーガ「とぉちゃーーん!」

母オーガ「あなた!」

子鬼は泣き叫びました。

子オーガ「とぉちゃーーん!よくも、とうちゃんをやったな!ぶっ飛ばしてやる!」

母オーガ「やめなさい!お願いします!どうか、この子だけは!」

火猿のヨイチ「子供と妻がおったんか……」

Mark XII「わかりました。小鬼よ……私が憎いですか?なら、大きくなったら、仇を取りに来なさい。私は逃げも隠れもしません。」

狂犬のケンジ「おい!おい!何言ってんだよ!」

火猿のヨイチ「そうじゃ!人間と鬼がこれ以上、憎しみ合うのは……」

Mark XII「いいんです……彼にとっては、大切な父親……そして………その父親を殺した。彼にとっては、私は悪なのです。」

コードネームキジ「Mark XIIさん……あなた……」

Mark XII「さぁ、帰りましょう。」

Mark XIIたちは、鬼ヶ島を後に
戻りました。
そして、鬼と人間の闘いは終わりを告げました。

次回……
最終章
闘いの果てに~エピローグ~

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