桃太郎伝説~OGRE~第八章

桃太郎伝説~OGRE~第八章

コードネームキジVS雷鳴我

登場人物(13人)
コードネームキジ
雷鳴我
マリア
大統領
スーツの男
ロジャー大尉
陸上作戦部隊
航空隊
連絡員

隊員
犯人
人質

時は少し遡り
その頃、コードネームキジは

コードネームキジ「さて、私もいきますか」

無線機から航空機動隊の無線が入りました。

航空隊「こちら、航空機動隊!敵の攻撃を受けている!メーデ!メーデ!うわぁぁぁ!」

コードネームキジ「どうした?応答せよ!Alpha!何があった?」

キジがスコープを上空に向け
除くと
そこに、1人の鬼がいました。

コードネームキジ「あれは?」

???「ふっ!貴様か!先程から狙撃しているのは!」

コードネームキジ(何!?いつの間に後ろを?)

???「ふんっ!」

鬼の拳がキジを捉える寸前
キジは間一髪で避けました。

???「ほぉ?いい反射神経質だ!」

コードネームキジ「この私が後ろを取られるとは……あなたで2人目ですよ…
一体何者ですか?」

雷鳴我「拙者は、オーガ四天王雷鳴我!さて!拙者と手合わせ願おうか!」

コードネームキジ「やれやれ……これはこまっ……!?」

雷鳴我が一瞬でキジに接近した。

コードネームキジ(なっ!?早い!?)

雷鳴我「ふんっ!」

雷鳴我がキジに正拳突きを食らわせた。

コードネームキジ「なっ……なんて言う力!?」

キジは、吹き飛ばされた。

雷鳴我「ほぉ!ギリギリの所で体を捻り、更にガードしてダメージを軽減したか……うむ!なかなか良いぞ!」

コードネームキジ「接近戦は、不利か…なら!」

キジは閃光手榴弾を投げた。

雷鳴我「うん!?何だこれは?うっ!?……小賢しい!どこに行った?」

雷鳴我がキジを探していると
木の上から、キジが奇襲をかけます。

雷鳴我「上か!?」

キジがナイフで雷鳴我を攻撃します。

雷鳴我「ふんっ!!甘いのぉ!もう少し刃渡りが長ければ、拙者に刃が届いたかもしれぬな!それにしても、先程から、おもしろい物を使う!」

コードネームキジ「これでも、ダメでしたか……」

雷鳴我「甘いわ!ふんっ!」

キジのナイフを、雷鳴我が拳で折りました。

コードネームキジ「拳でナイフを!?」

雷鳴我「甘い!甘い!」

雷鳴我が拳で突いてきました。
その瞬間、キジは体をひねり
雷鳴我の腕を掴むと
地面に叩きつけました。

コードネームキジ「甘いですね……私も近接戦闘は得意なんですよ!」

雷鳴我「ぐっは!?」

そして、雷鳴我の背を取り
キジがチョークスリーパーを決める。

コードネームキジ「さぁ!お眠りなさい!」

雷鳴我「ぐっ……うっ!!」

チョークスリーパーが決まったかと思ったが

雷鳴我がキジの腕を掴み
振りほどこうとする。

コードネームキジ「何!?なんて言う力なんだ!?」

雷鳴我「うぉぉぉぉぉぉ!」

雷鳴我は、キジの腕を振りほどき
そのまま、キジを投げ飛ばしました。

コードネームキジ「ぐっはっ!」

雷鳴我「ふんっ!惜しかったな!だが所詮人間の力よ!拙者には敵わん!」

コードネームキジ「くっ……なんていう力なんだ!?」

雷鳴我「いくぞ!空殺烈拳!(くうさつれっけん)」

雷鳴我が拳を突くと
衝撃波で、周りを破壊していくのでした。

コードネームキジ(なっ!?危ない!なんだこれは!?衝撃波?)

雷鳴我「ふんっ!ギリギリで避けたか!だが……逃さんぞ!」

コードネーム「ちっ!これでも喰らいなさい!」

雷鳴我「ふっ!また、光るやつか!こんな物………」

雷鳴我(うん!?待て、先程のやつと形が違う?)

ドーン!と爆発しました。
それは、閃光手榴弾ではなく
手榴弾だったのです。

雷鳴我「ぐっ……!爆発!?どうにか避けれたが……」

気づくと、キジを見失ってしまいました。

雷鳴我「おもしろいのぉ!まだこんな物まで持っておったとは!さぁ!どこにおる?戦おうぞ!うむ…………そこか!空殺烈拳!」

だが、キジはいません。

雷鳴我「うむ……逃げてばかりでは勝てんぞ!空殺烈拳!」

雷鳴我が次々と空殺烈拳をし
周りを破壊していくのでした。

雷鳴我「やれやれ、かくれんぼが上手だな……腰抜けが!出てくるのだ!」

コードネームキジ「バカなのですか?わざわざ出て行って、戦えと?」

雷鳴我「そうだ!怖気付いたのか?」

コードネームキジ「わざわざ、あなたの得意な接近戦で戦えと?嫌ですね!」

雷鳴我「けっ!腰抜けが!そこか!!空殺烈拳!…………また、いない!どこだ?」

コードネームの「ここですよ!」

雷鳴我「やっと、姿を現しおったか!」

雷鳴我がコードネームキジに接近します。
しかし、あと少しの所で

雷鳴我「ぎゃぁぁぁぁぁぁ!なんだこれは!?」

雷鳴我の足にトラバサミが!

コードネームキジ「トラップですよ!」

雷鳴我「いつの間に!?」

コードネームキジ「驚きましたか?これなら、逃げれませんね!」

キジが手榴弾を投げます!

雷鳴我「なっ!?避けれぬ!」

ドーン!手榴弾が雷鳴我に直撃しました。

雷鳴我「ぐぁぁぁぁぁぁ!よくも!よくも!やりおったな!許さんぞぉぉぉぉ!」

しかし、またもキジの姿が見えなくなっていました。

雷鳴我「卑怯物!どこに行った!出てこい!」

パーン!銃声が!

雷鳴我「効かぬと言っておるだろうが!弾いてやっ…ぎゃぁぁぁぁぁぁ!何ぃぃぃぃ!?」

弾丸を弾こうとしましたが
弾丸が腕を貫きます。
パーン!
パーン!
パーン!
そして、雷鳴我の腕と足を全て貫きました。

雷鳴我は倒れました。

雷鳴我「ぐぁぁぁぁぁぁ!何故だぁ?」

コードネームキジ「残念ですね。この弾は対戦車ライフルの物でして、先程の物とは威力が違うのです。あなたの皮膚の硬度ぐらいなら、簡単に貫通出来ますよ。」

雷鳴我「ぐっ……動けぬ……」

キジは雷鳴我の頭に銃口を向けます。

コードネームキジ「それでは、さよならです。」

雷鳴我「くそ!覚えておれ!必ず次は!」

コードネームキジ「次なんてありませんよ。それでは……adios(あでぃおす)!」

パーン!
雷鳴我の額を貫きました。

コードネームキジ「さて…私もいきま………」

キジは倒れました。

コードネームキジ「ぐっ……流石にやられましたね………」

キジは意識が遠くなっていったのでした。
ふと、昔の事を思い出しました。

???「ジョン!ねぇ!ジョンてば!」

コードネームキジ(ジョン)「すまない、マリア。少しぼぉーとしてたよ。」

マリア「もぅ!ジョンたら!私出かけてくるわ。」

コードネームキジ「大丈夫か?妊娠中だぞ!」

マリア「もう!ジョンは心配性ね!スーパーに買い物に行くだけよ!それに、まだ2ヶ月よ。」

コードネームキジ「あぁ…でも付いていかなくていいのか?」

マリア「大丈夫よ!あなたの好きなチェリーパイのチェリーを買いに行くだけだし、あなたはもし緊急の連絡があったら、いけないでしょ!」

コードネームキジ「すまない。わかったよ!気をつけて行くんだぞ!」

マリア「はーい!」

20分後、ジョンの携帯が鳴りました。

コードネームキジ「もしもし!」

連絡員「ジョンさんですか!スーパーで立て篭り事件が発生しました。至急現場へ!」

コードネームキジ「了解!」

そして、ジョンは現場に着きました。

コードネームキジ「状況は?」

隊員「SWATチームのジョンさんですね。犯人はスーパーにて、乱射事件を起こし、すでに20人の死亡者が出てる模様。そして、犯人は人質を取って立て篭っています。」

コードネームキジ「了解。」

隊員「すでに、発砲許可は出ています。」

コードネームキジ「了解。直ぐに取り掛かる。」

犯人「オラァ!早く金と車を用意しろ!こいつら全員ぶっ殺すぞ!」

人質「あぁ…助けてください!お願いします!」

犯人「うるせぇ!黙ってろ!ぶっこ………!」

パーン!銃弾が犯人を撃ち抜きました。

コードネームキジ「犯人に命中。」

隊員「よし!突入して人質の確保だ!」

そして、無事事件は解決しました。
だが……

隊員「ジョンさん!」

コードネームキジ「どうしました?」

隊員「実は……申し上げ難い事なんですが……」

コードネームキジ「うん?何だ?」

隊員「その……あなたの奥様……マリアさんがスーパーに来ていまして、犯人が発砲した際に撃たれ、死亡していました。」

コードネームキジ「嘘だ!何故!?何故マリアが!マリアぁぁぁぁぁぁ!」

そして、事件後
キジはSWATを除隊し
毎日、お酒を飲んで
過ごしていました。

コードネームキジ「…………マリア……」

ドンドンドン!、玄関をノックする音がしました。

コードネームキジ「一体誰だ?」

ドアを開けると、スーツを着た男がいました。

スーツの男「元SWATでスナイパー部隊のジョンさんですね?」

コードネームキジ「えぇ……あなたは?」

スーツの男「私は大統領の名(めい)により、あなたを特殊部隊の狙撃手として任命しに参りました。」

コードネームキジ「すまない、私は……」

スーツの男「いいんですか?本当に?」

コードネームキジ「何を言っているんだ?」

スーツの男「近年、日本という国では鬼という怪物が出ていまして、我が国も、その脅威に晒される危険があります。そして、Mark XⅡという者がいまして」

コードネームキジ「だからなんだというのだ!私には関係ない!」

スーツの男「関係ありますよ!また、あの悲劇を繰り返すのですか?」

コードネームキジ「貴様!?よくも!」

スーツの男「いいから、聞いてください!すみません、先程は失礼な事を言いました。ですが、このままでは、あなたの様に、大切な人を失う人が沢山出るかもしれないのですよ!それでもいいんですか?」

コードネームキジ「だが……適任者なら他にも、いるでしょ……」

スーツの男「いえ、あなたしかいなのです。あなたの実績、そして……大切な人を失った悲しみ……あなたにしかわからないこそ、大統領はあなたを選んだのです!どうか、この国を助けてください。お願いします。」

コードネームキジ「………わかりました。私がやります。」

スーツの男「ありがとうございます。本当に、ありがとうございます。」

そして、数日後
ホワイトハウスにて

大統領「よく、来てくれた。ジョンよ。」

コードネームキジ「はい、大統領。」

大統領「君の任務は、日本でMark XIIと鬼の抹殺だ……頼んだよ。我が国の存亡が君にかかっている。」

コードネームキジ「了解しました。」

そして、キジは
意識が戻りましたが
先程の傷が響いていました。
どうにか、立ち上がろうと
した時でした。
鬼たちがやって来ました。

鬼「よくも雷鳴我様を!貴様!ぶっ殺してやる!」

コードネームキジ(やれやれ、私もここまで……ですか……マリア……私もそちらに向かいます……)

鬼「死ね!人間!」

鬼がキジに襲いかかろうとした瞬間

バババババ!鬼たちは
弾丸の雨に撃たれます。

鬼「ぎゃぁぁぁぁぁぁ!」

隊員「こちら、陸上作戦部隊RAIN FORCE(レイン フォース)、コードネームキジ発見!敵部隊の襲撃に遭ってる模様、敵を掃討する!」

コードネームキジ「あなたたちは!?」

ロジャー大尉「遅くなったな!ジョン!我々が来たからには安心しろ!今、衛生兵が来る。すぐに応急手当をする。」

コードネームキジ「大尉……それよりも早く……鬼ヶ島へ!」

ロジャー大尉「わかっている!だが、お前の応急手当が先だ!敵は任せろ!」

コードネームキジ「すみません……」

コードネームキジ(マリア……君の元へ行くのは、もう少し後かもしれないな……)

コードネームキジVS雷鳴我
勝者コードネームキジ

そして……
Mark XIIは………

第九章に続く!

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