いよいよ想像力だけでは補えなくなってきたぞ、の話

昔からどちらかと言えば、話し手よりも聞き手に回る方が多くて、相談事を受ける機会が多い人生だ。

人から頼りにされると嬉しくなる長女気質から、相談事を持ち掛けられると嬉しくて全力で応える。「話して良かった!本当にありがとう」と、最初は曇っていた顔が最終的に笑顔になってくれるのが嬉しくて。高校生の頃は、色んな子から恋愛の話を一気に持ち掛けられて一人一人に真摯に対応するあまり、しんどくなった事もある。それほど全力で応えてきたし、それは今でも変わらない。

話を聞いている時は、いつだって全力で想像力を膨らませて、出来るだけその子に寄り添って考えたい、と思っている。イメージとしては、自分の存在を半分にして、半分はその子になりきる。出来るだけ、渦中の出来事と相違がないよう、意識を集中させて、頷きながらどんどんその子を自分に溶け込ませていく。

自分の身体が私とその子の半分になったところで、その子が掛けてもらいたいであろう言葉を半分、自分ならどうするかを理由とともに半分、その子の性格とかも含んで最適な言葉を選ぶ。

正論なら何とでも言えるけど、正論だけではダメだし、ある程度のずるさやイレギュラーな回答も必要な時がある。どんな相談においても、最終的には「私は味方だ、そして、誰が何と言おうと貴女が選ぶ答えが正解だ」ということは伝えている。

これまでは想像力だけでなんとかなった。ただし、最近は想像力だけでは到底追いつかなくなっている。まさかこんな所で年齢を感じるなんて。

もうすぐで27歳になる。しっかりとアラサー。

そう、恋話が第2シーズンを迎えたのだ。

というのも。

「好きになった人がバツイチで子持ちで…」やら「プロポーズされて、両親との顔合わせも済んだのにまさかの振られちゃって…」「不倫しちゃって奥さんにバレちゃって」など。バツイチ、子持ち、?!、養育費?!、裁判?!、示談金?!、

こんなの想像力だけでは到底追いつかない。そして回答するにも、知識がないとその子の力になれない。私は、私を頼ってくれる子たちの力になりたい。

第2シーズンを迎えたのは、恋のジャンルだけではない。

母になった子、自分の本来の性に気づいた子など、年齢と共に人生のステージが人それぞれで広まったことから、相談事は私の想像力を超えることが増えてきた。

そして気付く。大人になってからの莫大な選択肢の広さ。自分次第でどうにでもなる。自由でどこにだっていける。それは、ポジティブな意味もあるけれど、人生をより良いものにするためには知識が必要で、そして何より選択する勇気が必要だ。

「相談がある」と言ってくる子は大抵、奥底で「自分がどうするべきか」「どうしたいか」に気づいている。

1個1個の選択が人生を大きく変えていく。ただ、年齢と共にその矢印が大きくなっているのだ。良くも悪くも。だから誰かに相談をして間違ってないか、正しいか、をじっくり吟味していく。

私は相談事を受ける事が多い。昔も今も。期待に応えたいし、頼ってくれる子の力になりたい。だから知識を蓄えて、どのように回答するかの言葉を選択することにも自信を持ちたい。

想像力では補えないものは、選択肢を増やすために知識で補う。

それは、誰かから相談を受ける身としての私だけではなく、私の人生を生きる私にも言える。

今年の私の目標は、知識を蓄えて選択肢を増やすこと。どんな出来事が起きても知識を味方につけて頑張るぞ!




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