覚書_13

以前書いた、覚書に追記。


撮影者が私(女性)で、被写体が彼だということについて、
カメラマンと被写体は恋愛関係にあるだとか、
私が彼を好きだから撮っているだとか、
人を撮るなら脱がせてこそだとか。

そのような言葉を浴びた。
けれど、私たちは恋愛関係ではなかったし、
好きだということに関しても否定したし、
ヌードの必要性も全く感じなかった。
ただただ撮りたかっただけだ。

服を着ていて、ただそこに立っていてくれるだけで良かった。
彼が誰かと恋に落ちていようがセックスしていようが関係なかった。
ただ、他の誰かに彼が撮られるのだけは嫌だった。
私が撮りたかった。その一点において、彼じゃなきゃダメだった。

もしかしたら当時、彼も心無いことを言われていたのではないかと
今になって懸念している。六年前、私は私自身への言葉への返答で
いっぱいいっぱいだった。もっと彼のことを気遣うべきだった。
と、今になって反省している。



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