GREEさんのランチ勉強会に潜入し、Genvidの話を聞いてちょっと先の未来を見てきた話。

鈴木涼美さんの本をゲットして、毎日ニヤニヤしております。

本日はちょっと仕事の話。先日、六本木ヒルズにあるGREE様のランチ勉強会に参加し、未来を見てきたのでお伝えしたく。

私は、ゲーム業界に在籍しておりまして、現在はゲーム向けテスト事業や、自動化などを事業として立ち上げています。グループ会社では、ゲームAIの研究をしていたり、ゲーム開発やVRの制作をしたり、通信エンジンの提供などもしており、クラウド、5G、xR(VR、AR、MR)、AIなど、投資家が気になってしまうようなワードが散りばめられた会社にいます。

割と最先端の業界にいると思っているのですが、その中でもちょっと先の未来を見ている企業が、Genvid Technologiesです。

日本市場責任者のジョンソンさんと友達なのですが、私がGREEさんのランチMini Tech Talkに、未来のゲームQA的な話で、以前登壇させてもらったご縁もあり、Genvidさんをご紹介させていただき、登壇の運びとなりました。私は、撮影係とお弁当食べ係wで潜入してまいりました。

以前の模様。

Genvidとはなんぞや?と思う方がほとんどだと思います。一言で言うと、これからのコミュニケーションを変えてしまうやばいテクノロジーです。

Genvidはスクウェア・エニックスの子会社だったShinra Technologiesのメンバーが創立した会社で、最近シリーズBラウンドで2,700万米ドルを調達をした、ニューヨークにあるテックカンパニーです。

記事にもありますように、インタラクティブにストリーミングできるエンジンを開発しています。どこから説明して良いのかわからないくらい、画期的なものなのですが、例えば、ゲーム実況やゲームプレイに介入できたり、e-SPORTSなどでは、特定のチームを応援することによりエフェクトが変わったり、投げ銭をしたりと、デジタル上のコミュニケーションをガラッと変える可能性があるツールです。(すでに実績もある。)

ゲームだけでなく、放送領域でも色々変わってくるだろうと思います。では、どんな変化を生み出す可能性があるのか。聞いてきた話をシェアしたいと思います。

GREEさんのセミナールーム。

視聴者を巻き込め!
インタラクティブ・ストリーミングで可能になる新しいエンターテイメント

と言うタイトルでした!。ワクワクする。

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ジョンソン氏。

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このスライドは、エンターテイメントの楽しみ方の距離感を表しています。メディアとの距離感です。右に行けば行くほどのめり込み、左に行けば行くほど離れている図です。インタラクティブストリーミングは、「ただ見るだけから少し関わっていく」と言うカテゴリーになります。

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例えば、ゲームプレイヤーにアイテムを送ってあげたり、FPSの大会などでは、対戦中の選手のデータが見れたり視聴者も敵味方で応援合戦をしたり、プレイヤー不在のAIがサバイバルしている様子を視聴者が介入することでストーリーが変わっていくドラマだったりと、色々な可能性があります。


ゲームのマネタイズ手法も変わってくると思います。

ゲーム実況などがありますが、あくまでも視聴者は視聴者のままです。ゲーム配信側がマネタイズをするとした場合、視聴者をそのゲームのユーザーに変容させ、購買に結びつける必要がありました。「視聴者を視聴者のまま課金に結びつける」のは難しい状況でした。それが、このGENVIDの登場により、配信側は視聴者からも、投げ銭や、応援グッズなど、アイデア次第で色々なマネタイズ手法が考えられるようになります。

GENVIDはSDKですが、ゲームのクライアント側に組み込むのではなく、あくまでも、別サーバーを立てて導入します。視聴者が、ゲームプレイヤーへ介入できるゲームもあります。モノビットエンジンCTO中嶋謙互氏が手がけたゲーム「Space Sweeper」。

Genvid技術概要です。

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Genvidが誤解されやすいこと。

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インタラクティブストリーミングが当たり前になってくると、最初からこの技術を想定したゲームの仕様だったり、新しいサービスというものが生まれてくるのではないでしょうか。発想力の優れた方は、この技術を見たら、すげ〜、鼻血でそう!ってなるかもしれませんね。一方ポカーンとする人もいると思います。事例が出るまで導入しない的な。

ファーストペンギンは誰だ?チャンスですよ〜。

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最後に未来を語ってくださっております。

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技術的なことを知りたい方は、デベロッパーリレーションの一條さんが、自身のゲームへの実装経験を教えてくれるそうです。そのほか、日本にも技術サポートの担当の方がいるそうで、詳しいことは直接問い合わせても良いかもしれません。

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これから、この技術を使って、どんなコンテンツが登場してくるのか、楽しみでワクワクしますね。3月にサンフランシスコでGDCがあるので、そこで新しい事例などが紹介されるかもしれません。続報が楽しみです!

この講演中、私は、ハンバーグお弁当をモグモグ食べていました。GREEさんごちそうさまでっす。

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これが当たり前になってくると、広告の形も変わるだろうし、ユーザーや視聴者とのコミュニケーションも変わってくるだろうし、例えばリアルのドラマとかでもシナリオが変わっていくとか。既存のメディアの価値観もひっくる変えるようなことが起きるかもしれないですね。

Netflixはさすがで、もう近しいコンテンツはあります。視聴者が選択することでシナリオが変わっていくというもの。でもこれはあくまでも決められたしなりをが用意されてるので、何回も見てたら全クリできます。

前述のAIでサバイバルの「Project Eleusis」は、リアルタイムで変わっていくので、二度と同じことは起きないし、そのシーンは見られないのです。その瞬間にその場にいないといけない、という性質のものです。またさらに進化していくでしょう。

マーケティングとは、メディアとは、コミュニケーションとは。いろんな価値観が変わってくるかもしれませんねえ。

本日は以上!

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