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詩// こうふう

あたたかい 光をはこぶ
やわらかい 色をもつ
やさしい  おんどがある
しずかな  かぜをおこす

雨あがりの 土のにおいに
実りのイネの こがねの中に
まちかどの けし忘れた灯りに
掃ききよめたあとの 庭のすみに

あなたの気配が
そこにいてくれたらと
なんとなく おもうの

ぱすてるからーの おふたりさん
だれのこころの 中にもそだつ
あなたがくれた その色に
ちいさいゆうきが うまれるの

しらないうちに ひとがつどい
みるみる おおきな わをつくる

だれかの声を ひろったら
だれかにむけて なげかける

しぜんに 心に すんでいるひと
すとんと きもちに てをそえるひと

晴れた春の日 ふくかぜの
雨あがり

草木のあいだにふきわたる
その名前を
光風とよぶ

すこしすぎたら さく花は
あなたみたいに ちいさきをあつむ
ちいさきものも あつまると

それは みごたえあるものに
それは 心をうごかすものに

きせつが かわれば あいにくる
きせつが かわれど あえますよ


〈紫陽花の名前の由来〉
 藍色の花が集まって咲くという意味の
 「あづさあい」から

 ◯紫陽花の花言葉◯

  家族団らん、仲よし


「100年後まで残したい!
日本の美しい花風景」より
秋田県 雲昌寺

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