世話をする人とか。
(約1,000字)
人間には、世話をする人と世話をされる人がいて、私は「世話をする人」に恵まれていた
人生の途中に私とよく似た人に会った
その人に会えたことで、私の人生は満足した
どんなに困難なことが未来に起ころうと、棺桶に入るときは笑顔で逝けるだろうと考えたくらいで。
子どもを欲しくないと思ったのは、やはりその出会いの頃だった
「絶対、かわいい子に恵まれるから、早く結婚してお母さんになる人生を選びなさいよ」
と、何をもってそんなことを言い切れるのか理解に苦しんだが、周りの人がそんな話をした
ある出来事があって、私は子どもは産めないと強く思った
それは誰にも話せない
私が目指して書く小説は、そのことしかない
話したら、誰からも相手にされなくなってしまう
出来事は一人で起きるわけじゃない
この流れだと安易に想像する内容が一つかもしれないが、そういうことじゃありません
その頃、端からみたら何も起きてはいないが、私の中の感情を表現することが出来ないくらい恐ろしい心情を持ってしまった
自分の遺伝子を残したら‥‥と思うだけで恐怖だった
もう恐らく妊娠しないであろう年齢にはなったが、望まなくても身体がその準備を諦めていないことに腹が立つ
病院の検診で「妊娠の可能性はありますか」というアンケートに署名が必要だった
(放射線透過撮影検査時に)
妊娠していると赤ちゃんが被爆してしまうからね
男性は聞かれないでしょうけど。
看護師さんは、
「身に覚えがないから、可能性0ですけどね」という私に、
「いえいえ、それは分からないですから」
と何ともいえない苦笑い。
看護師さんもストレスがたまる職業だな
看護師だからと言って、
医師だからと言って、
介護職だからと言って、
モノを教える立場だからと言って、
「人の世話をする人」には当てはまらない
ひとの親になるのに免許は要らない
世話される人間は、大人になってからも世話をされる側。
逆に、世話をする人間は、子どものときから世話をする側。
私はひとの世話をする側ではないが、たまに身近な人の真似をして、人の世話をする
駄目人間のレッテルを貼られようが、たまには誰かの役に立ちたいと思っている
あなたは、世話をする側ですか
世話してもらう側ですか
何を書いても誰かを嫌な気持ちにさせてしまうんでしょうかね
ほんと、ブロックしている人に記事が読めないシステムにしてほしい
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