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【note礼讃】「つくる、つながる、とどける。」 読者と直につながるステキ

前回の記事が、読者の方に紹介されました。
とのむら のりこ さんの次の記事です。

そこに、いくつものステキを感じたので、それを伝えたくて記事にしました。

【ステキ1】子どものニーズを理解している

習字の時間「洋服を汚すことがあるので、黒っぽい服・汚れてもいい服の着用」に関わって、ご自身が選んだ「黒の上着」が写真で紹介されています。それを見て、ナルホド!

① 素材がいい
黒のシャカシャカ上着は、素材がいい。洗濯してもすぐ乾く。洗濯の手間が少ないのは、洗濯する大人も嬉しい。そして軽くて丈夫。持ち歩いても、かさばらない。軽い、かさばらないは子どもにも優しい。とのむらさんの記事にもありましたが「冷房対策にも良い」ですね。日常的にも便利そう。

② 半袖がいい
袖が長いと汚しやすい。特に上着の場合、子どもの手は細くて袖まくりをしても落ちてくることが多い。袖口が汚れるのではないかと気が散ると、やっぱりお習字嫌いになる。半袖なら、その心配なし。

上着ひとつでも、こんな選び方いいなと学びました。

【ステキ2】新しいコミュニケーションが生まれた

何気なく書いてあったけれど、ここには幾つものコミュニケーションがあって、スゴイなぁと思いました。

①息子クンが自分の不安を言葉にした

「お習字で服が汚れたらどうしたらよいのか分からない…不安なんだ。だから先生に聞いてみて」(先の、とのむらさんの記事より抜粋)

自分の不安を言葉にしてママに伝えたこと、すごい。できるようで、意外とできない。
でも、誰もが生きていく上で(つまり死ぬまで)大切なこと。自分が言葉にせず「分かってもらえない」は言えない。分かってもらいたいなら、自分が言葉にして言えるようにならなくちゃ。
3年生なりたての息子クン、頑張ってる。いつかは自分から「先生、あのね……」って言えるかもしれない。これからが、すごく楽しみ。

②ママが「担任の先生とお話した」

どんなにキャリアを積んだ教師でも「(子どもたちのことは)全て分かってます」は言えない。
でも、「分かっていれば・気づいていれば、できること・考えられることはあります」は言える。
だから、保護者からの「実は……」という情報提供は大事。特に、子どもと出会ったばかりの年度始めは、重要。
年度始め、まだ関係の取れていない人とのやりとりは、誰だって不安。でも、ママ、頑張ってる。ステキ。

③ママが「息子と着ていく服を打ち合わせ」た

着用する子ども自身が「これがイイ」と思える上着、「これ、好き」と言える上着を一緒に選んだこと。そうであれば、授業が楽しみになる。同じ「汚れても目立たない黒の上着」であっても、それが子どもの「好き」と異なる物だったら「あんなの着るなら、お習字やらない」になっても不思議はない。

「分かってなかった・気づいてなかった」結果の、ニーズにそぐわない配慮は、よくあることだと思う。
だけど『せっかくの配慮』が否定された時、すれ違いが起きることは多い。
「人の気も知らないで……」「余計なお世話だ。頼んだ覚えはない」
よい関係を築きたかった行為が互いを遠ざける結果になる。
逆に『せっかくの配慮』だからと、ズレを感じながらも受け入れた時もそうだ。
「本当はそんなんじゃないんだ……」
結局は、よい関係は築けず距離を置くことになる。

だから、何気なく書かれたコミュニケーションに「頑張ってる」「ステキ」の連続。

【ステキ3】知らない誰かの力になれる

①習字の時の黒っぽい上着の着用

特性の有無に関係なく、誰だって「墨で服が汚れるのはイヤ」だと思う。子どもも、それを洗濯する人も。「墨で服が汚れる」という小さなトゲだけど、小さなトゲは人の心をイライラさせる。
だから、先の記事は《誰にでも役に立つ》はずだ。他の子どもも、他の保護者をもラクにしてくれるだろう。
また、教師が「こんな例がありました」と、他の保護者や教師仲間に伝えることで、今後、誰かの負担を減らすことができるかもしれない。
そう思うと、とても嬉しい。

②子どもと教師の関係 教師と保護者の関係

家族内でさえ、分かり合うのが難しいのだから、出会ったばかりの他人が分かり合うのはもっと困難。
でも、コミュニケーションの結果、何かを解決できた経験を重ねれば「話してもらえる」「聞いてもらえる」「一緒に考えてもらえる」という信頼関係ができる。信頼関係があれば、失敗を重ねながらも一緒に協力できる。励まし合うこともできる。
そして、今回のような教師とのやりとりの事例が学級内・学校内に伝われば、今後より広い信頼関係ができる。それが、とても楽しみ。

③「つくる、つなげる、とどける。」

自分が書いた記事が誰かに役立って、その人が更に次へとつなげてくれて、もっと多くの誰かに届いた。
私が書いた記事が とのむらさんの役に立てたように、それをつないだ とのむらさんの記事は「私も、こんなふうに話し合っていこう」と誰かを励ました違いない。
これがnoteの魅力なんだな。
既に学校を離れた自分にできることを探しながら始めたnoteだったけれど、こうして誰かの役に立てたんだなと思うととても嬉しい。自分の書いた記事が読者と直につながり、読者の声が届き、その読者から更に誰かに届けてもらえるなんて。すごくステキ。書いてヨカッタ。

一つの記事を通して、たくさんのステキを感じることができました。
note万歳。noteありがとう。
これからも、どうぞよろしく。



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