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「酪農家のみなさんへ」ー千葉ウシノヒロバの想いを綴った手紙(その1)

「なぜ牧場を引き継ごうと思ったの?」

千葉ウシノヒロバの計画を発表してから、幾度となくいただいてきた質問です。プロジェクトメンバーの大半は、酪農以外の仕事をしてきました。何より育成牧場は黒字化が難しい事業だと言われています。でも、代表の川上は「やろう」と考え、会社を立ち上げ、少しずつ仲間を集めました。

今回の千葉ウシノヒロバ「牧場つくるマガジン」では、そんな立ち上げ時の想いを綴った手紙形式のコンセプト文をお届けします。

🐮📮

酪農家のみなさんへ


はじめまして。株式会社千葉牧場の川上と申します。
このたび、千葉市乳牛育成牧場を引き継がせていただくことになりました。
新たな牧場の名前は、千葉ウシノヒロバといいます。

千葉市が52年間運営してきた育成牧場が廃止となり、わたしたち民間企業が後継ぎとして手を挙げたわけですが、正直なところ、歴史ある育成牧場を承継することに少し緊張しています。

ご存知の通り、この牧場では酪農家さんから4カ月齢~6カ月齢の子牛を預かり、18カ月間育てていきます。皆さんの大事な牛を預からせていただくわけですので、ケガや病気をさせるわけにはいきません。

長年にわたり、皆さんと牧場が築いてきた信頼関係を壊さぬよう、細心の注意を払って、しっかりお世話をしていきますので、どうぞ温かい目で見守っていただけますと幸いです。

さて、千葉ウシノヒロバのスタートに向けて気を引き締めて取り組んでいるところですが、実のところ、事業承継者として手を挙げる最後の最後まで、わたしたちは悩んでいました。その理由は、行政、酪農業界、学者、銀行、どなたに聞いても「預託事業は赤字経営が当たり前」と言われてきたからです。

「黒字化するには一定規模まで拡大しないと難しい」とも言われました。もちろん、拡大のためには投資が必要です。数千万円をかけて牛舎を増築していかないといけません。しかし、それを分かった上で皆さん口を揃えて「どうにか事業を引き継いでもらえないか」と仰るのです。

酪農にとって不可欠な育成牧場は、誰かが引き継がないと廃業。しかし、預託事業には課題が山積みで、引き継ぎたい人は誰もいない。このような状況を知ってしまった以上、わたしたちはどうしても見て見ぬふりをできませんでした。育成牧場がなくなって、千葉近郊の酪農家さんが困る姿を容易に想像できてしまったからです。

引き受けたからには、事業がこれから先何十年も続くよう、きちんと黒字化を目指していきたいと考えています。預託事業の拡大はもちろん、観光事業や商品開発など複数のビジネス形態を組み合わせて進めていきます。そのためにも多角経営の先達である「成田ゆめ牧場」の株式会社秋葉牧場とともに合弁会社を立ち上げましたが、簡単な道のりではありません。でも難しい事業だからこそ、皆さんとわたしたちで手を取り合い、牛も人もみんなで幸せに暮らせる形を一緒に見つけていきたいです。

不慣れな部分もあるかと思いますが、健全な経営の土台を作りながら、しっかり預託事業と向き合っていこうと思います。これまで52年間、この場所でたくさんの牛が元気に育ってきたように、これからも変わらず元気な牛を育てていきますので、今後ともどうぞ宜しくお願いいたします。


株式会社千葉牧場
千葉ウシノヒロバ
川上鉄太郎

🐮📮

千葉ウシノヒロバでは、繋がりたい人に向けて「お手紙」の形でコンセプト文を書くことで、自分たちの目指す道を具体化しています。

この他にも「牛へ」「千葉で暮らす人へ」といったお手紙もあるので、また牧場つくるマガジンでご紹介したいと思います。

わあい、これからもがんばります!
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千葉県千葉市若葉区に2020年10月にオープンする観光牧場。キャンプ、マルシェ、乳牛の育成などを通じて、人と牛と自然が穏やかに交差する、そんな場所を目指しています。 🐮https://ushinohiroba.com/ 運営=千葉牧場 https://chiba.farm/

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