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SEKAI NO OWARI歌詞頻出ワード分析 #1 名詞編 【Python】

10年以上聞き続けているSEKAI NO OWARI。「セカオワっぽさ」ひいては「Fukase(以下敬称略)っぽさ」とはなんなのか、ファンとしてすごく気になったので歌詞から紐解いていきます。

1.分析方法

というのも手作業で数えるわけにもいかず、先人たちがネット上に残してくれたコードを使い、人生で生まれて初めてPythonを使ってみました。

分析対象としたのは歌詞ネットにある80曲。インストを除いた全曲だと思います。ただ、歌われていないけど歌詞カードに書いてある部分もカウントされてしまうのでそこは許してください。なんせ僕はPythonを一ミリも理解してません。具体的には"虹色の戦争"最後の英語パートの和訳とかがカウントされています。

参考にしたのは以下のサイト

2.名詞ランキング

さっそく行ってみましょう、SEKAI NO OWARIに登場する名詞ランキングです。"中"や"事"などそれ単体で意味がない単語ははぶいています。

単語数Top23

3.名詞内容を詳しく掘り下げ~代名詞~

予想通りの単語から「あ、そんなのも入るんだ!」みたいな単語まで様々ですね。「僕」と「僕ら」は重複してカウントされている気がしますが、にしても基本的にセカオワにおける一人称は「僕」、二人称が「君」であると言えます。

あんまり歌詞を引用しすぎるとJASRACが自宅に押しかけてきそうなので控えますが、"RPG""炎と森のカーニバル""スノーマジックファンタジー""スターライトパレード"といった人気曲もたいてい「僕」と「君」で構成されています。"幻の命"や"yume"など昔の曲も「僕」ですね。

「僕ら」もよく見ます。RPG「僕らはもう一人じゃない」を筆頭に、"青い太陽""天使と悪魔"から"RAIN"まで。

Habitの一人称、「俺」「俺たち」がいかに珍しかったかがわかります

次点で多い一人称が「私」、二人称が「貴方」。"不死鳥"のBメロや"マーメイドラプソディ"のように登場人物が女性のとき、そして"陽炎"や"花鳥風月"のようにsaori作詞のときによく見られる印象です。

セカオワの中では、男性の一人称は「僕」で男性が使う二人称が「君」。女性の一人称が「私」で女性の使う二人称が「貴方」という風な暗黙のルールがあるように思えます。それほどまでに「僕」と「君」、「私」と「貴方」がそれぞれセットで登場します。

比較的最近の曲である"umbrella"や"silent"はFukase作詞初の?全編一人称「私」曲です。(初じゃなかったらすみません。)

ただし、umbrellaは先ほどのルールに当てはまらず、主人公である"ビニール傘"の一人称が「私」で、傘が使っている二人称は「君」です。傘と言う性別のないものを表現するうえであえてルールを破りに行ったのかも?とPythonのおかげで勝手に想像できました。

4.セカオワっぽさを示す名詞

代名詞の法則はなんとなくわかりましたが、セカオワっぽさを示す単語はここから。110回登場の「世界」、62回登場の「夜」、36回の「星」、25回の「戦争」24回の「自由」と「平和」。この辺が世間のイメージするセカオワっぽさではないでしょうか。

「世界」は代名詞でもないのに唯一、曲数以上に使われています。言われてみれば確かにいたるところで歌われています。「世界」が入っていない曲を探すほうが難しいかもしれません。

個人的にはもう少し「星」が多いと思っていましたが36回どまり。ランクイン確実と思っていた「今宵」や「純白」もランク外でした。

あえてジャンル分けするのであれば

自然現象グループ:夜(62)、空(39)、星(36)、太陽(30)、雪(29)、雨(28)、朝(24)、海(24)

主張グループ:世界(110)、夢(45)、言葉(25)、戦争(25)、自由(24)、平和(24)

といった感じでしょうか。「戦争」「自由」「平和」はTiktokで急にハネた"虹色の戦争"や"世界平和""illusion"など圧倒的に昔の曲に多いですが、夜、空、星、太陽などはデビューからここまでずっと使われている印象があります。ちなみに"Dragon Night"には一度も「戦争」という単語は入っていません。

1位の「僕」、2位の「君」、3位の「世界」を全て盛り込んだ「君と僕とで世界を」で歌い出し、落ちサビで「星」「夜」を使う"眠り姫"がどれほどセカオワっぽさを凝縮した曲かがわかります。

いかがだったでしょうか。なんとなく「セカオワっぽさ」の片鱗が見えた気がしますね。次回は動詞編です。「星が降る」とか多いんだろうな。



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