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堀雀王への挑戦 HQ麻雀 打牌指導レッスン受講レポート 2020/7/31

HQ麻雀実践編 打牌指導レッスン with堀慎吾プロ(第18期雀王)に参加してきましたので、感想文を書きます。

堀慎吾プロといえば、先日のMリーグドラフトでKADOKAWAサクラナイツから指名を受けた、今一番注目度の高い打ち手といえるでしょう。そのような方をゲスト講師に迎え、それだけでもすごいのにさらに醍醐プロ、河野直也プロの指導も受けられるというHQ麻雀レッスンってすごくないですか?(#勝手にPR)

HQ麻雀HQ麻雀レッスンについては以前の受講レポートでもご紹介しましたが、ご覧になっていないという方向けに再掲いたします!(※やや加筆しました)前回の記事を読んでいただいた方は飛ばしてください!

HQ麻雀とは ※再掲

ITサービスを事業の中核とする株式会社 PPP's(スリーピース)が2019年9月からスタートさせた事業の1つです。代表取締役社長・石山大介氏(@sake_first)がかねてから親交のあった、最高位戦日本プロ麻雀協会(以下、最高位戦)のAリーガー(現・A1リーガー)醍醐大プロ(@kiyoharahiroshi)に声をかけたところからスタートしたとのこと。

HQ麻雀公式Twitter(@HQMJ2020)のプロフィールには”最高位戦Aリーガー醍醐大が主宰する『参加者にとって上質なレッスンを』コンセプトに”HighQuality"な麻雀レッスン・イベントを提供”とあります。HQは"ハイクオリティ"の略です。ここ重要。

HQ麻雀では豪華ゲストを招いてのトークイベントやレッスンが行われており、トークイベントはその場でしか話せないようなSNSアップ禁止の情報が盛りだくさんで、本当に楽しい場ですが、もう1つのHQ麻雀のウリは濃密な麻雀レッスンにあります。

醍醐プロと同じくHQ麻雀に深く関わっている河野直也プロ(@corn708)が講師陣として加わり、企画によってはゲスト講師を招いて実施されています。

HQ麻雀レッスンのラインアップ ※再掲

2020年7月現在、レッスンは大きく分けて4カテゴリ用意されています。

・初心者・初級者向け
担当講師:河野プロ、補助講師:醍醐プロ。麻雀をはじめたての方向けで、点数計算や牌理、マナー・所作などを学んでいくもの。

・中上級者向け
担当講師:醍醐プロ、補助講師:河野プロ。麻雀の基本的なことは理解している中上級者の方向け。2020年7月現在、①手組、②攻め・リーチ判断・副露判断、➂押し引き、④大局観で行われており、8月には5回目の講義が予定されている。

・天鳳オンラインレッスン(生実況・解説つき)
天鳳を使用して、実際に参加者に対局をしてもらい、観戦画面で実況・河野プロ、解説がゲストプロという形式で行われる。動画がのちほど共有されるという豪華な内容。2020年7月にはレジェンド・土田浩翔プロがゲスト講師となり実施された。

・添削レッスン(打牌指導レッスン)
ゲストプロ1名を招いて、醍醐プロ、河野プロと3名で、3卓を順々に指導していく。実戦同様に対局を行い、各自手牌を開いた状態で一打一打、打牌理由を説明しながら、添削を受けていく。

2020年8月からはさらにバリエーションが増え、「初級者・中級者向け」や「添削レッスンのコピー版(醍醐プロ・河野プロで実施)」も実施されるようですので、詳細はHQ麻雀のイベントスケジュールをご確認ください。

はい、HQ麻雀を勝手にPRするコーナー終わり!
ここからは本note恒例の語りがしばらく続きます。興味がない方は飛ばしてください!

堀慎吾プロとは

2010年に日本プロ麻雀協会(以下、協会)に入会。2017年に最高位戦Classicを制覇すると、2018年には著書「麻雀 だから、君は負けるんです」が竹書房から出版。2019年には協会の最高峰のタイトル雀王決定戦に進出。序盤からトップを積み重ね、終盤激しい追い上げを受けながらも凌ぎ切り優勝。見事、雀王のタイトルを獲得した。

雀王・堀慎吾プロと自分①

自分と堀さんとの初めての出会いはHQ麻雀のトークイベント。前述の雀王決定戦の振り返りトークイベントに参加したときのこと。堀さん、渋川さん、松嶋桃さんがゲストで、醍醐さん、河野直也さんがいるという超豪華な布陣だった。

結論、神回だった。

堀さんと渋川さんの仲の良さが存分に伝わってきたし、堀さんの麻雀の局面解説で、鳴き読みについて「これわかる人いますか?」と全体への質問があったときに、自分のレベルでは簡単に答えられないものがいきなり飛んできた。いわゆる逆再生というスキルを使うもの。これはけっこう経験を積んでいないとなかなか回答できない。

自分もその時期はちょうど鳴き読みについてかなり勉強している時期で、多少のことであれば答えられると思っていた。

必死に頭を回転させたが、よい回答が思い浮かばない。その場には協会のプロ(有名な方も複数いらっしゃった)の方もお客さんとして複数参加されていて、見当違いな発言をしてしまうのは申し訳ないと思った。途中で諦めた。

だがそれは言い訳である。
自分は回答することから逃げたのだ。

自分は過去4回HQ麻雀のトークイベントに参加し、うち3回は全参加者の中で一番最初に質問をしている。その自分が戦おうともせずにベタオリを選択した。

圧倒的敗北。

ちなみに堀さんは渋川さんに出会ってから鳴き読みを勉強したらしい。麻雀に関してはお互い本当に認め合ってるんだなと感じた。リスペクトし合える関係って本当に美しい。堀さんは戦術本はほとんど読んだことないけど、難波ちゃんの本だけは読んだって。何ページ読んだかはわからないけど。

雀王・堀慎吾プロと自分②

2度目の出会いは2020年1月に行われた最高位戦ペアマッチ2020である。最高位戦主催の年1度のお祭り麻雀大会で半荘4回戦で戦うが、同卓希望を出すことはできない。

(参考URL)最高位戦ペアマッチ2020レポート(最高位戦公式サイト)

当日会場につき、受付の時にその日、自分が対戦する相手が書かれたプリントが渡され、ざっと目を通す。

まず真っ先に目に入ったのは2回戦目のU-NEXT Piratesの朝倉康心選手、瑞原明奈選手との2名同時同卓だった。自分はパイレーツファンである。こんな奇跡があってよいのだろうか?半ば浮かれ気分の中、1回戦目の対戦相手の欄に目をやると「堀 慎吾 日本プロ麻雀協会」と書いてある。

堀さん!!!
ちょっと鬼引きがすぎやしませんかね?

当日の参加は104組210名(1組だけ最高位戦レジェンド枠で4名)。その中で打ちたいと思っていた方と同卓できるのは奇跡中の奇跡である。

1回戦目がはじまる。

下家に座ったのは堀さん・・・ではなくてピカチュウだった。
当日参加して傍からみていた方や、後から写真でみた方は「かわいい」と思ったのだろうか。

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(画像引用元)
【麻雀と雑談】最高位戦ペアマッチ2020【完全無料】

東3局、自分の親番でラス目のピカチュウが仕掛け始める。

「ぽん、ちー、ぽん、つも。さんびゃく、ごひゃく」

開かれた手をみて衝撃を受けた。
44p46sでカン5sツモである。

守備力皆無の愚形待ち1000点で、ダブ東を仕掛けていた自分の親番が流される。芸術的なかわし手である。

苦しい手牌を苦しいままにせずに一歩ずつ前に進んでいく。そういった姿勢がみてとれるアガリだった。そのアガリ形をみた瞬間「あ、この人やばい人だ」って思った。もちろん良い意味で。

(参考URL)かわし手の考え方
雀王・堀慎吾の雀脳~その9~(日本プロ麻雀協会Youtubeチャンネル)

この時はこんな強引な仕掛けもやってくるんだなあくらいにしか思っていなかったが、次局、ピカチュウが親番の時に気づいた。

[東4局(親:堀さん)]
Kさん 39100
Hさん 27400
自分 32800
堀さん 20700

再び仕掛けはじめるピカチュウ。軽快にアガリを決められ、2着目の自分と1万点以上あった差がわずかに。上家の自分はピカチュウの仕掛けに対し、脅威を感じていた。

ラス目だったピカチュウだが、自分が止めないと永遠に親番が終わらないような気がしていた。マンガの世界でありそうな場の支配。これをリアルで使うことができるのがピカチュウ、いや堀慎吾雀王の強さなのではないか。

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マンガ「咲-Saki-」でもこんな耳ぴょこんして、場を支配するキャラいなかったっけか。

続く1本場。場の支配は止まらない。再び鳴かれるが、1副露されてからは絞った。1牌たりとも鳴かれないように全力で絞った。もちろん自分の手牌価値がたいしたことがなかったというのもあるが、いつもよりかなり早めの対応をとった。

「絞る」という行為は基本的に"絞りし者"と"絞られし者"の2人が損をし、他の2人の得になることが多い。しかし、一時的な損を受け入れてでも、下家のピカチュウの着ぐるみをまとった百獣の王・ライオンを封じ込めるのが得策と判断した。

本当にそうか?

いや、違う。今にも噛みつきにかかろうとしているライオンがただただ怖かっただけだ。これが場の支配というやつか。

自分はまた逃げたのだ。

放送対局で強いと思っていたけど、対局してみてわかった。本当に強い。強すぎる。自分より一体何段上にいるのだろうって。複数のトッププロの方が口を揃えて堀さんは強いという。その一端を生で感じることができて自分は幸せだ。(以前、自分が書いた最高位戦ペアマッチレポートより引用)

その局は、トップ目がアガリをモノにした。

[終局]
1着 Kさん   +39.7(39700)
2着 Hさん   +16.4(36400)
3着 自分   ▲10.5(29500)
4着 堀さん  ▲45.6(14400)

堀さんを封じこめることには成功した。しかし自分は最終局にトップ逆転条件を満たすリャンメンテンパイを入れるも、3着目にまくられて1着順ダウンでゲームが終了する。

本当にこれでよかっただろうか。
あの時逃げずに立ち向かっていたら?

堀さんの連荘が止まらずトップをとられていたかもしれない。あるいは自分がアガってトップに近づいていたかもしれない。すべてたらればの世界であり、存在しない世界線である。しかし自分の中でずっと残るわだかまり。堀さんの麻雀にもっと触れたい、レベルを上げてまた同卓したいと思った瞬間だった。

「逃げちゃダメだ逃げちゃダメだ逃げちゃダメだ」

そう思いなおし、2回戦目以降は必死に大剣を振るい続け、2着1着1着。個人トータル12位という成績で大会を終える。それだけに1回戦目もう少し戦うことができなかったか、半年経った今でも考えている。

雀王・堀慎吾プロと自分➂

堀さんの麻雀に興味を持った自分は、その後堀さんがゲストのHQ麻雀主催のMリーグPVに参加したり、堀さんがゲストのときにオクタゴンに1度お邪魔したが、お話しするタイミングはなかった。その後堀さんがゲストのHQ麻雀レッスンも開催されていたが、タイミングが合わず参加できなかった。

そんな中、堀さんがオンライン麻雀アプリ「天鳳」を再開したという話を耳にする。自分もその当時の活動拠点は天鳳だった。堀さんは2020年4月に四段から再開すると、瞬くスピードで五段、六段を突破して、2020年5月に七段昇段、鳳凰卓入りを果たす。

自分はその1カ月前に六段に降段しており、自分の麻雀を見失いバランスを崩している最中だった。鳳凰卓にアジャストしようとしすぎたのか、特上卓での戦い方をすっかり忘れてしまっていた。

自分は特上卓東南戦(通称:特南)での堀さんの麻雀を研究すべく"vふーちゃんv"のアカウントの特上卓での情報を調べることにした。
天鳳牌譜解析(βテスト)というツールが公式で用意されている。

この公式ツールは天鳳アカウントでの有効期限が360日以上あれば「すべてのプレーヤの有料対戦+無料対戦」の段位戦のデータ解析ができてしまう。

自分は気になった人の麻雀を丸裸にすべく、約8000円を投じて1年分の有効期限を購入した。「ちあ」と名のついていないサブアカウントにだ。本当にバカだと思うが、自分の麻雀と上級者の麻雀を定量的に比較できるので投資の価値は十分にあったと感じている。

"vふーちゃんv"は特上卓の平均と比べると副露率高め(40%超)、立直率低め(15%弱)である。このあたりはおそらく対戦相手のレベルや傾向、固定メンバーの有無によって変えている部分も大きいと思うが、状況判断や読みが優れていて、鳴いた後やダマにした後の選択に自信があるからこうしているのだと思う。赤あり麻雀は基本的にはリーチが強いゲーム。何も考えずにリーチをしても8割方は正解になることが多い。しかし残りの2割は?

鳴いた後やダマにした後の選択に自信がない人は、リーチをしなかったがために失敗をすることも多く、それであれば8割正解となるリーチを打ったほうがマシですよ。ということ。「ピンフドラ1をなんでリーチしないの?」と聞かれたら、それは場の状況を的確にとらえることができ、その後の世界に自信があるだからである。

感じたのは、全能力が総じてかなり高そうということである。自分の雀力スカウターはとっくに爆発して計測不能であり、正確な数値ははじき出せない。(※数値化したことないですが)

堀さんの麻雀はどういうタイプですか?と聞かれて答えられる人はどのくらいいるだろうか。自分は答えられない。堀さんの麻雀には型を感じないのだ。強いていうなれば副露多めの攻撃重視型だが、メンゼンや守備力も高い。状況に合わせて最適解を繰り出していく姿はまさしくではないか。

堀さんの麻雀をもっと知りたい・・・。そんな中、HQ麻雀の実践レッスンが再開され、堀さんがゲスト講師の回があることを知り、当然のように申し込んだ。

「もう逃げないよ。」

語り終わりです。いよいよ本編。

HQ麻雀実践レッスンに臨むにあたって

前回1度打牌指導レッスンを受けたので、今回は事前に自分なりの課題を設定しました。

①第1打における手役構想、方針決めの徹底
配牌をみて、先手・後手の可能性がそれぞれどのくらいありそうか、打点をどこまで見込むか、速度との兼ね合いをどうするか、守備はどうするか、しっかり点棒状況にあわせて考えたうえで方針を打ち出すこと。

②後手を踏みそうなときは、中盤に危険牌を勝負しない手組に序盤からする
以前受講した醍醐さんの押し引きレッスン、先日の実践レッスン、「世界最強麻雀AI Suphxの衝撃」本をみて、序盤の打ち方を調整中。中盤に危険牌が出ていくリスクをかなり重めにとらえて、明確に後手を踏みそうな場面では安全度の高い牌を確保しながら、後手からうまくいったときに安全に押し返せる手組を目指す。

③先手で満足がいくテンパイがとれそうであれば、ストレートに!
②を意識しすぎると、先手で満足がいくテンパイがとれそうな手でもこねくりまわしてしまうことがあるので、先手・後手の判断を下していく。副露が入ったり、キー牌の手出しがあった場合は中盤や終盤に移行していないかを考える。

④相手の河や手出し、ツモ切りをしっかりみる
手出し、ツモ切りを覚えるのがなかなかしんどい…。見えている時と見えてない時がある。そろそろ次のステージに行かないといけないし、がんばる。

とにかくなんとなく打たないこと!いずれ100点の麻雀を打ちたいから!

実践対局の流れ(再掲)

(以前の記事の再掲+一部加筆しました)

このレッスンには12名が参加し、3卓に分けられました。その3卓にそれぞれ醍醐プロ、河野プロ、堀プロがつき、時間を区切って3交代で回っていくいう形式でした。

通常と同じように東1局からスタートします。

①配牌をとりおえたら、全員手牌をオープン
②1打ごとに各自理由を説明しながら打牌
➂アガリが発生したら終了し、点棒授受を行って次局へ

実戦同様、リーチ棒は出しますし、点棒授受も行います。1打ごとに理由を説明しながら進めていきます。

これが本当に大変・・・。

1打1打真剣に考えていないと言語化などできるはずがありません。トッププロの目で、自分が普段気づかない問題点を指摘していただき、課題を見つけることができる。これが添削レッスンの最大のメリットだと思っています。

3卓は参加者の雀力を考慮し、ある程度同じレベルの方が集まるように振り分けているとのことですので、ある程度基本を理解している方であれば、尻込みせずに参加することをおすすめします!

レッスンを受けての気づき

有料レッスンの内容になるので、細かい指導内容やニュアンスは割愛しますが、このレッスンを受けて自分なりに気づきがあった部分を、自分の言葉で記していきます。

本レッスンは一発と裏はありますが、赤なしの競技ルールを想定して行われています。

河野直也先生(以下、直也先生)から最初に与えられたテーマは「マンガン以上を作る手組をしましょう」というもの。ツモウラ1でマンガンになるものはOK。
赤なし麻雀はしっかり構想を描かないとなかなかマンガンにならないし、構想力が身につくと、赤ありでも活かせるようになりまうs。

①手役可能性の判定基準
配牌~最序盤(相手の切り出しにもよるが3~4巡目)で手役をみたい場合の基準を自分は過去記事でこのように書きました。

最序盤の手役発見法は以下です。
・9枚手役:5枚で確度C、6枚で確度B、7枚で確度A、8枚で確度S
・全体手役:8~9枚で確度C、10枚で確度B、11枚で確度A、12枚で確度S
9枚手役から判定し、なければ全体手役を判定します。

要はサンショクとかイッツーのような9枚手役は、5枚あれば可能性を考えて、6枚あれば強めに意識し、7枚あればGoだよと。(確度AとかSとかわかりづらいし、今の説明も微妙ですね)

誰かに教わったわけではなく、自分の経験則をもとに書いたものですが、直也先生が同じようなことをおっしゃっていました。自分の感覚が間違ってなくてよかった。意外とこういうのって戦術本とかでは見かけません。

あまり整っていない手ですぐに手役を見落としてしまう方にはおすすめの方法です。

②ドラが1枚あるとリーヅモドラウラでマンガンということも忘れずに
配牌でドラが1枚あるかないかで手組が変わることも多いです。ドラが重なれば簡単にマンガンがみえますし、重ならなくもリーヅモドラウラでマンガンがみえます。手役だけではなく、ドラが活かせるかどうかもマンガン狙いの重要なポイントです。

しかし自分にとって使いにくいドラ(孤立の19字牌など)はテンパイ速度を遅めてしまう可能性があるため、テンパイに近い段階で手牌構成に不要な場合は無理に引っ張りすぎないことも大切です。

③手出しツモ切りの覚え方、どこまで覚えるか?
手出しツモ切りを覚えるのが本当に苦手です…。集中できているときは印象に残る手出し(ターツ落とし2枚目、キー牌)とかは頭に残っているし、ポン出し、チー出しとかそういうのは意識して覚えるようにしてますが、メンゼンで序盤にふわっと切られた牌って後から振り返ると全然覚えてない…。

麻雀の知識はそこそこついてきているけど、イマイチ活かしきれないことが多いのはおそらく記憶力と集中力が他の人の平均より低めだからか、方法があまり自分に合っていないのだと思います。すぐ忘れるし、すぐ違うこと考えてしまう。そろそろ何とかせねばですね。

直也先生は「1、2、1、2(イチニイチニ)」という感じで覚えているらしいです。そして全部覚えることは無理(自分の手作り等、他の部分に頭が回らなくなるという点も含め)なので、重要な手出しを見逃さないという意識が大切です。

多井隆晴選手は序盤はほとんどが手出しになるから、ツモ切りだけ覚えるのがコツと麻雀ウォッチのYoutubeチャンネル「ひなたんの麻雀するしない」の「麻雀の匠」でおっしゃってました。村上淳選手はおそらく気合いで全部覚えていそうですね。

このあたりは自分なりのよい方法を早く見つけるしかないのかなーという感じです。やり方をいろんな人に聞いて回りたいです。

④鳴き読みについて
鳴き読みができるようになると一見危険にみえる牌でも通せる場合が出てきます。自分も鳴き読みについては勉強していて、難しくないものであれば、なぜそうなるかというロジックはある程度理解していますが、毎回逆再生というところまでは難しいです・・・。

天鳳のように時間制限が厳しいときはある程度簡略化したほうがよいと思いますが、時間に余裕があるものについては、「〇〇を鳴いて、〇〇が出てきたから、相手の手牌構成はこうだった。これで待たれていることは少ない」ってところまでしっかり考えないといけないなと思いました。

鳴き読みは相手が手損なく構えていていることが前提で、例外パターンも多いので、このあたりはいずれnoteで整理したいと思います。読めないことがわかることも読みにおいては重要です。

鳴き読みをしなくても強い人強いし、実際堀さんも渋川さんに出会うまではそこまで重要視していなかったようです。それ以外の部分で優れた能力があれば平均以上には勝ち越すことができると思いますが、最強を目指すためには必要な1スキルなのではないかと考えています。

⑤字牌を必要以上に残さない
堀先生の「とりあえず字でいいんじゃないですかねー」という言葉がとても印象的でした。

相手の攻撃が怖いからという理由で、数牌を手狭にしてまで字牌を複数枚残すことがあるかと思いますが、これはあまりよくありません。そもそも生牌の字牌って中盤以降(7巡目あたりから)けっこう危険度が増してきます。特に役牌。切り時を逸して打ちきれなくなるケースもよくあります。

生牌の孤立役牌を持つのは、自分が重ねたいときで、守備という観点だけで持つのはやめたほうがよいでしょう。字牌の切り順についてはけっこう明確な差が出ることがあるので、適当に切らずに都度意識することが大切です。

守備牌として考える場合、中盤(7~12巡目あたりの)の2枚切れの字牌はほぼ安全牌としてとらえてよいですし、1枚切れ字牌はそこそこ安全です。生牌は持ちたくありません。ただしリーチがかかったときに不穏な捨牌(チートイツがありそうな)の場合は2枚切れ、1枚切れの字牌が狙いうちされているケースがあるので注意が必要です。

⑥手をこねすぎない
手役を逃さないようにしよう。この受け入れ逃さないようにしよう。場況がこうだからこっちのほうが山にありそう。というところに頭がいきすぎると、ストレートな手組でよいところまでこねて変な牌を切ってしまうことがあります。いわゆる「うまぶり」ですね。

・先手がとれそう ストレート
・後手で押し返したい 変化球も織り交ぜながら

みたいなイメージでしょうか。

先手がとれるか後手になりそうかは自分の手牌価値の把握と、相手の捨牌・鳴き状況にもよるので難しい部分です。だいたい8巡目あたりには誰かが手パイしていること多いので、特に鳴きが入っていない状況であれば7巡目あたりにテンパイが入れられそうであれば先手を目指せる手と言ってよいでしょう。

とにかく堀先生は優しかったです。おそらくだいぶ普段より抑え気味の出力だったと思いますが、丁寧にわかりやすく説明してもらえました。次回は激辛(いや辛口くらいがいいかも)で問題ありません。泣きながら勉強します。

やっぱ怖くなってきたので中辛で・・・。

⑦形は重要、しかし形だけで判断しない
麻雀のメンツ作りにおいて、優秀な形があります。「中ぶくれ」「四連形」などですね。でもこの形がよいということを頭に入れすぎると大切なことを見逃してしまうことがあります。

麻雀においては時として1牌の切り遅れが致命傷になることがあります。他家が一色手をやっているときに、中ぶくれで優秀な形だからといって危険なくっつき牌を残してしまったりして放銃してしまったら、後悔してもしきれません。

昨日の牌姿どうだったっけな・・・。
45679m2334s1234pで「四連形+1枚飛び」+「中ぶくれ」+「端かかり四連形」で下家さんがソーズの一色手で2副露してきたんだっけな。記憶力よ…。写メっておけばよかった失敗。(レッスンでは手牌写メOKなはず)

それで2334s重要って頭がなってしまって、3sをなかなか離せなかった。そもそもこの形ヘッドレス(雀頭のない形)だから3sさっと切っちゃったほうがよかったな。中ぶくれはヘッドレスと相性悪い。

自分は形にあまり強くないという点もあるので、そのあたりの基礎能力もあわせてしっかり上げていかねばいけません。

⑧点数状況を常に意識
特に南場での話ですが、点数状況を意識して、相手がどのような動きをとってくるかは頭に入れておく必要があります。東場であっても点数に差が開いている場合は南場と同じように考える場合がありそうです。

たとえば1人凹んだラス目の人はだいたいリーチくるよなーとか。トップ目であれば、場況の悪い愚形ドラ1とかではあまりリーチにこないだろうなあとか。点数状況によって異なる選択が都度都度出てきます。

フリー麻雀とかだと南2とかラス前くらいで意識することが多いかもしれませんが、赤なし競技麻雀だとけっこう東場からそのあたり意識した打ちまわしをすることが多い印象です。天鳳段位戦も割と東場で早々にラス目が出来た場合、辛く打つことで自分の平均順位が上がるので、競技寄りかもしれません。赤ありフリー麻雀でトップ獲りとかだと、簡単にマンガンハネマンができてしまうので、東場であっても守りに入るのは速いといえます。

⑨醍醐先生の麻雀
醍醐さんの麻雀をよく放送対局でご覧になる方は、独特な手組だとかいろいろ思われるかもしれませんが、実際にレッスンで指導を受けると全然違和感を持ちません。ほぼほぼ納得のいくご説明をいただけます。気になる方はHQ麻雀レッスン受講しましょう!

遠方の方でもHQ麻雀オンライン実践添削レッスンというものがあるので、おすすめです!ゲスト講師の方がいらっしゃらないときでも醍醐先生、直也先生の指導をみっちり受けることができます。醍醐先生だけ、直也先生だけでもすごいのに必ずお二人の指導を受けることできるなんてHQ麻雀すごくないですか?

堀さんの魅力

とにかく一度接してみてください。直接が難しい方であればTwitter(@elis0323)をフォローしましょう。今は書くのをやめちゃったらしいですが過去のnoteもみましょう。日本プロ麻雀協会のYoutubeチャンネルにも堀さんは出演されています。特にリモトークはおすすめです。

麻雀がめちゃめちゃ強くてカッコいいのはもちろん、ユーモアがあって言葉選びのセンスが高く、とにかくおもしろいです。それでいて妙に説得力があるんですよね。堀さんが言うなら~ってなります。

映像で残るものに関してはおそらく100のうち20も出していないのではないのでしょうか。それだけに可能であれば実際に接していただきたいという気持ちが強いです。

最近では堀さんを応援する「堀ガールズ」の知名度が上がってきましたね。麻雀の内容だけじゃなく、麻雀以外でも1プレイヤーを応援していく動きって本当にステキだなって思います。こういう輪がどんどん広がって、選手を応援して、スポットがあたって、麻雀業界が発展していくといいなって。「渋女」や「村女」、「直也ギャルズ」も応援しています。

応援の仕方は人それぞれ、無理のない範囲で、バランスを崩さない程度にみんなで盛り上げていけたら。1人だけではなく、何人応援してもよいと思います。自分も陰ながら「堀軍団?」の末端として活動します。

あ、醍醐Tシャツ買ったんだった。「醍醐組」とかでいいのかな?

おわりに

今回は新Mリーガー、新天鳳九段になったばかりの堀慎吾プロがゲスト講師のレッスンという大変貴重な機会でした。少人数制の12名で各卓ごとに各人個別指導を受けることができる。HQ麻雀最高です!

ご興味を持たれた方は以下より今後のスケジュールをご確認ください!

HQ麻雀公式イベントスケジュール
note HQ麻雀公式アカウント

おしまい

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