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【麻雀】30符40符50符の点数をスムーズに計算する方法

麻雀のルールと役は理解した。打ち方もなんとなくわかってきた。でも点数計算だけはどうも苦手という方は多いのでないでしょうか。

自分もその1人です。自分の場合は気合いで丸暗記をしましたが、フリーで100回くらい点数申告を間違えた気がします。今でこそほとんど間違えないようにはなりましたが、頭がいっぱいいっぱいになっているときは間違えることもあります。

そんな私がお送りする点数計算講座です!説得力なし!笑

すべてを一気に覚えるのは大変なので、今回は30符40符50符あたりがスムーズに思い浮かぶような考え方について解説していきます!

自分は点数計算を習ったことがなく完全に独学なので、ヘンな考え方をしているかもしれません。プロの方やアマチュア強者の方による点数計算講座を受けられる環境にある方はそちらを受けたほうがよいと思います!「場所や時間的に通えないよー」とか、「講座を受けるほどでもないんだよなー」という方はご一読いただけたら幸いです。

牌姿の画像にはLINEで何切る画像を作成することができる2334ちゃんを使用させていただきました。ありがとうございます!

麻雀の点数はほとんど30符か40符

点数計算表をみると20符30符40符50符60符70符+25符の7段階になっていることが多いかと思いますが、ほとんどの場合30符か40符で収まります。たまに50符になることがあるくらいです。これに加えて例外パターンである「メンゼンピンフツモ」(20符)と「チートイツ」(25符)を覚えることができれば、ほとんどの場合困ることはないでしょう。

30符、40符とツモピンフ20符、チートイツ25符がスムーズに言うことができれば、だいたいの雀荘で何とかなると思っています。カンを入れた状態の50符以上は打ち慣れた人でも計算に時間がかかったりすることがあるので、そこまでに気にする必要はありません。

まずは30符と40符になるパターンを徹底的に覚えましょう。

点パネの仕組み

点数計算のもとになる符計算で難しいのは点パネというランクアップシステムがあるからです。点パネは基準点から12符加算が必要なので意外と条件は厳しいです。ちなみに2ランクアップする場合はパネパネというらしいです。正式名称ではないと思います。

さて、さっそくやっていきましょう!

基準点と点パネに必要な符を知る

【①基準点】
・メンゼンロン 30符
・鳴きロン 20符
・メンゼンツモ/鳴きツモ 20符

基準点は20符で、メンゼンロンだけ10符ボーナスがついて30符になります。この基準点手牌構成アガリ形によって12符加算されれば、点パネします。なぜ12符なのか。それは30符や40符といった10符刻みに設定されているちょうどの符を2符でも上回るとランクアップする符計算の仕組みがあるからです。32符になれば40符、42符になれば50符になります。

【②手牌構成】
・19字牌アンカン 32符
・19字牌ミンカン/加カン 16符
・2~8牌アンカン 16符
・19字牌アンコ 8符
・2~8牌ミンカン/加カン 8符
・19字牌ポン 4符
・2~8牌アンコ 4符
・2~8牌ポン 2符
・役牌雀頭 2符(※一部異なるルールあり)

カンをした場合は一気に符が跳ね上がってしまうので、いったん置いておきます。笑
まずは8符/4符/2符になるものを覚えましょう。

【➂アガリ形】
・カンチャン/ペンチャン/単騎待ちツモ 4符
・カンチャン/ペンチャン/単騎待ちロン 2符 ※役牌単騎は手牌構成に+2符
・リャンメン待ちツモ 2符
・リャンメン待ちロン 0符
・シャンポン待ちツモ 2符+19字牌8符、2~8牌4符 ※アンコとして手牌構成に組み込む
・シャンポン待ちロン 19字牌4符、2~8牌2符 ※ポンとしたものとして手牌構成に組み込む

アガったときに純粋に符が加算されないはリャンメンロンだけです。ツモやカンチャン、ペンチャン、単騎待ちのロンは一部例外を除き、符が加算されます。シャンポン待ちもアガリ形としてではなく手牌構成に組み込む形で符が加算されますが、ツモとロンによって扱いが変わるため少々難しいです。

リンシャンカイホウのツモ2符も基本的には計算してよいですが、ツモ2符を認めないルールもあるので、事前に確認しましょう。

★メンゼンロン(ピンフ)30符

メンゼンロンの基準点は30符。ピンフ役がつく=リャンメン待ちで役牌以外が雀頭になるため、符の加算は一切ありません。

★メンゼンロン(ピンフ以外)だいたい40符

メンゼンロンの基準点は30符。ピンフ役がつかない場合は、どこかで符の加算が発生するためだいたい40符になります。12符加算されると点パネで50符。

★メンゼンツモ(ピンフ)20符 ※例外

メンゼンツモの基準点は20符。本来ツモの2符がつくはずですが、なぜかメンゼンピンフツモの場合は符が加算されず20符で計算されます。簡単すぎるということでしょうか。例外パターン。

★メンゼンツモ(ピンフ以外)だいたい30符

メンゼンツモの基準点は20符。ピンフ以外のときは最低でもツモの2符がつくため、だいたい30符です。12符加算されると点パネで40符。

★鳴きロン(ピンフ形)30符 ※例外

鳴きロンの基準点は20符。ピンフ形だと本来符の加算はなく20符のはずですが、例外で30符として計算することになっています。温情処置?

★鳴きロン(ピンフ形以外)だいたい30符

鳴きロンの基準点は20符。どこかで符が加算されるためだいたい30符です。12符加算すると点パネで40符。

★鳴きツモ だいたい30符

鳴きツモの基準点は20符。必ずツモの2符がつくため、だいたい30符です。12符加算すると点パネで40符。

★チートイツ 25符 ※例外

チートイツは通常の符計算とは別で一律25符で計算します。50符のちょうど半分です(1ハン分点数下がるイメージ)

12符加算されるのってどういうとき?

【無条件】
①手牌構成で12符

【条件つき】
②手牌構成で10符+カンチャン/ペンチャン/単騎待ちロンアガリ2符
③手牌構成で10符+リャンメン待ちツモアガリ2符
④手牌構成で8符+カンチャン/ペンチャン/単騎待ちツモアガリ4符

【条件つき(役牌単騎待ち)】
⑤手牌構成で8符+役牌単騎待ちロンアガリ2符+役牌雀頭2符※
⑥手牌構成で6符+役牌単騎待ちツモアガリ4符+役牌雀頭2符※
(※役牌雀頭の取り扱いはルールによって異なるため注意。上記が主流)

【条件付き(シャンポン待ち)】
⑥手牌構成で10符+シャンポン待ち2~8牌ロン2符
⑦手牌構成で8符+シャンポン待ち19字牌ロン4符
⓼手牌構成で8符+シャンポン待ち2~8牌ロン2符+片割れが役牌雀頭2符
⑨手牌構成で6符+シャンポン待ち2~8牌ツモ4符+ツモ2符
⑩手牌構成で6符+シャンポン待ち19字牌ロン4符+片割れが役牌雀頭2符
⑪手牌構成で4符+シャンポン待ち2~8牌ツモ4符+片割れが役牌雀頭2符+ツモ2符
⑫手牌構成で2符+シャンポン待ち19字牌ツモ8符+ツモ2符
(抜けてるかも)

なんかごちゃついてきましたね…。要は役牌トイツや単騎が待ちに絡むときとシャンポン待ちはうっぜぇ!ってことです。それ以外はそれほど難しくありません。まずはリャンメン/カンチャン/ペンチャン/(役牌以外)単騎待ちの符をスムーズに計算できるように練習してみましょう。

役牌単騎待ちとシャンポン待ち以外はアガリ形による符の加算は最大で4符ですので、手牌構成で8符あるときしか点パネしません。

つまり8符ありそう!って思った瞬間に点パネを意識すればよいのです。それ以外の時は例外※を除き、基準点+1ランク分(基準点30符ならば40符、基準点20符ならば30符)で考えればOKです。
※例外:メンゼンピンフツモ(20符)、鳴きピンフ形ロン(30符)、チートイツ(25符)

さて、手牌構成の符計算について具体的にみていきましょう。

①手牌構成で12符、点パネ確定

【代表的な組み合わせ】
・19字牌のアンコ(8符)×2 = 16符
・19字牌のアンコ(8符)×1 + 19字牌のポン(4符)×1 = 12符
・19字牌のアンコ(8符)×1 + 2~8牌のアンコ(4符)×1 = 12符
・19字牌のポン(4符)×1 + 2~8牌のアンコ(4符)×2 = 12符

おめでとうございます!
このパターンはすでに12符あるので、アガリ形を意識する必要がありません。19字牌のアンコが1つあると点パネしやすいので要チェックです。

ここでは深く扱いませんが、加算が22符になるとパネパネ(2ランクアップ)になる点だけ頭の片隅にとどめておきましょう。カンをしていない限りはほとんど発生しません。

②手牌構成で10符、ツモ/愚形待ちロンで点パネ

【代表的な組み合わせ】
・19字牌のアンコ(8符)×1 + 2~8牌のポン(2符)×1
・19字牌のアンコ(8符)×1 + 役牌雀頭(2符)×1
・19字牌のポン(4符)×1 + 2~8牌のアンコ(4符)×1 + 2~8牌のポン(2符)×1
・2~8牌のアンコ(4符)×2 + 2~8牌のポン(2符)×1

手牌構成が10符になる場合は、2~8牌のポンもしくは役牌の雀頭が必ず絡みます。ツモもしくは愚形待ちのロンで点パネします。リャンメン待ちのロンのみ点パネしません。

③手牌構成で8符、愚形待ちツモで点パネ

【代表的な組み合わせ】
・19字牌のアンコ(8符)×1
・19字牌のポン(4符)×2
・2~8牌のアンコ(4符)×2
・19字牌のポン(4符)×1 + 2~8牌のアンコ(4符)×1
・2~8牌のアンコ(4符)×1 + 2~8牌のポン(2符)×2
・19字牌のポン(4符)×1 + 2~8牌のポン(2符)×2
・19字牌のポン(4符)×1 + 2~8牌のポン(2符)×1 + 役牌雀頭(2符)

手牌構成で8符ある場合は、カンチャン/ペンチャン/単騎待ちツモで点パネします。シャンポン待ちの場合はツモか、19字牌でのロンで最低4符手牌構成に組み込まれるので、点パネします。2~8牌でのロンの場合は、片割れが役牌のときのみ点パネします。
シャンポン待ちでツモった場合は手牌構成に組み込まれるもののほかに、ツモの2符もつくので忘れずに入れるようにする必要があります。

手牌構成8符+アガリ形4符による点パネを覚えると点数計算が楽しくなる

手牌構成で8符あることが確認できて愚形待ちの場合は、ツモったら点パネするのでは?ということに気づきます。それがわかるだけでも点数計算に興味がわいてきませんか?逆に手牌構成で6符しかなく、シャンポン待ちや役牌単騎待ちじゃなければ絶対点パネすることはありません。一切考えなくてよいのです。

一見リャンメン待ちのまぎらわしい形

符計算には実はひっかけ問題が存在します。一見リャンメン待ちに見えるものが実は愚形待ちにとれる形です。麻雀の点数計算は高点法と呼ばれるルールがあり、必ず高い方法の点数で申告しなくてはなりません。

どういう形がまぎらわしいのでしょうか。

☆23345(14待ちリャンメン)隠しカンチャン

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一見「23+345」にみえますが、実は「234+35」のカンチャンが隠れていて、4でアガるとカンチャン待ちのアガリ、1でアガるとリャンメン待ちのアガリになります。ピンフ役がつく場合は4でアガってもリャンメン待ち扱いです。

☆12345(36待ちリャンメン)隠しペンチャン

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「123+45」にみえますが、「345+12」のペンチャンが隠れています。3でアガるとペンチャン待ちのアガリ、6でアガるとリャンメン待ちのアガリになります。ピンフ役がつく場合は3でアガってもリャンメン待ち扱いです。

☆4456(47待ちリャンメン)隠し単騎

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「44+56」にみえますが、「456+4」の単騎待ちが隠れています。4でアガると単騎待ちのアガリ、7でアガるとリャンメン待ちのアガリになります。ピンフ役がつく場合は4でアガってもリャンメン待ち扱いです。

☆2345567(258待ち3メンチャン)隠し単騎

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8でアガるとリャンメン待ちのアガリです。2は単騎待ちのアガリになるのはわかりやすいかと思います。まぎらわしいのが5でアガった場合です。一見「234+55+67」にみえますが、実は「234+5+567」という単騎待ちにとれます。ピンフ役がつく場合は5でアガってもリャンメン待ち扱いです。

一見、リャンメン待ちにみえるものでも、複合形の場合は愚形待ちに取れるケースがあるので、頭に入れておきましょう。

子の点数計算ルート

符の数え方はわかってきたけど、肝心の点数がよくわからないという方もいらっしゃるかと思います。実は点数計算はABCDの4ルートしかありません。

【子の点数計算】※丸囲み内数字はハン数(役の数)
20符の段 -、400、700、②1300、③2600、④5200、⑤8000 Bルート ※ツモピンフ限定。ツモアガリのみ
25
の段 -、-、800、②1600、③3200、④6400、⑤8000 Cルート ※チートイツ限定。ツモアガリ時は必ず3ハン以上
30の段 300、500、①1000、②2000、③3900、④7700、⑤8000 Aルート
40の段 400、700、①1300、②2600、③5200、④⑤8000 Bルート
50の段 400、800、①1600、②3200、③6400、④⑤8000 Cルート
60の段 500、1000、①2000、②3900、③7700、④⑤8000 Aルート
70の段 600、1200、①2300、②4500、③④⑤8000 Dルート(すぐに覚えなくてもよい)

A.30符と60符、B.20符と40符、C.25符と50符はまったく同じルートです。D.70符だけ異端児ですが、70符は3ハンあるとマンガン8000点になるので、計算する機会が本当に少ないです。すぐに覚えなくても問題ありません。

★表の見方(例)
・2ハン40符
 … 700、①1300、②2600 の部分を見る
→ロンアガリのときは②の2600点。ツモアガリのときは左側の2つの点数を確認。子の支払いは700点、親の支払いは1300点となるため、「700、1300」と申告します。

・4ハン30符 … ②2000、③3900、④7700 の部分を見る
→ロンアガリのときは④の7700点。ツモアガリのときは左側の2つの点数を確認。子の支払いは2000点、親の支払いは3900点となるため、「2000、3900」と申告します。

【※重要※】
Mリーグ、日本プロ麻雀協会、最高位戦日本プロ麻雀協会の競技規定や、一般的なフリー雀荘では、4ハン30符もしくは3ハン60符の7700点は8000点に切り上げます。天鳳や雀魂の段位戦は切り上げはありません。日本プロ麻雀連盟の公式ルールも切り上げはありません。

親の点数計算ルート

親の時は、子の1.5倍の点数です。

【親の点数計算】※丸囲み内数字はハン数(役の数)
20符の段 0、②2000(700)、③3900(1300)、④7700(2600)、⑤12000(4000) 親Bルート ※ツモピンフ限定。ツモアガリのみ
25
の段 0、②2400、③4800(1600)、④9600(3200)、⑤12000(4000) Cルート ※チートイツ限定。ツモアガリ時は必ず3ハン以上
30の段 ①1500(500)、②2900(1000)、③5800(2000)、④11600(3900)、⑤12000(4000) Aルート
40の段 ①2000(700)、②3900(1300)、③7700(2600)、④⑤12000(4000) Aルート
50の段 ①2400(800)、②4800(1600)、③9600(3200)、④⑤12000(4000) Cルート 
60の段 ①2900(1000)、②5800(2000)、③11600(3900)、④⑤12000(4000) Aルート
70の段 ①3400(1200)、②6800(2300)、③④⑤12000(4000) Dルート(すぐに覚えなくてもよい)

親の場合は最悪子の点数を覚えておけば1.5倍することで算出することができます。ツモられたときはカッコ内に書いてあるおおよそ3等分の点数を子に支払ってもらいます。

★表の見方(例)
・2ハン40符
 … ②3900(1300) の部分を見る
→ロンアガリのときは②の3900点。ツモアガリのときはカッコ内の点数を確認。子の支払いは1300点となるため、「1300オール」と申告します。

・4ハン30符 … ④11600(3900) の部分を見る
→ロンアガリのときは④の11600点。ツモアガリのときはカッコ内の点数を確認。子の支払いは3900点となるため、「3900オール」と申告します。

【※重要※】
親も子と同様に切り上げ満貫はありません。Mリーグ、日本プロ麻雀協会、最高位戦日本プロ麻雀協会の競技規定や、一般的なフリー雀荘では、4ハン30符もしくは3ハン60符の11600点は12000点に切り上げます。天鳳や雀魂の段位戦は切り上げはありません。

さて、練習問題に移りましょう!
牌姿をみて、何点になるか自分で考えてから回答を見ましょう。余裕があれば、ツモとロンで変わるだろうか。違う待ちのほうで変わるだろうか。といったところにも挑戦してみてください。

練習問題(子)

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・リーチピンフドラ1
・メンゼンロン(ピンフ)は30符 ※符の加算なし
・子の3ハン30符 3900点

ピンフがつくときはピンフのみ1000点、リーチピンフで2000点、リーチピンフドラ1は3900点と慣れるとすらすら言えるようになります。

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・リーチのみ
・メンゼンロン(ピンフ以外)は基準点30符
・19字牌アンコ(8符)+カン5p(345+46pロン2符)加算10符
・40符ちょうどで点パネせず
・子の1ハン40符 1300点

19字牌のアンコがあるときは要チェックです!
そしてこの手は25p待ちですが、2pツモだけ30符で他は40符です。
5pでアガるとカンチャン待ちにとれるからですね。
(1)2pツモ 基準点20符+手牌構成8符+アガリ形2符=30符 
(2)2pロン 基準点30符+手牌構成8符+アガリ形0符=38符→40符
(3)5pツモ 基準点20符+手牌構成8符+アガリ形4符=32符→40符
(4)5pロン 基準点30符+手牌構成8符+アガリ形2符=40符

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・リーチのみ
・メンゼンロン(ピンフ以外)は基準点30符
・19字牌アンコ(8符)+カン5p(345+46pロン2符)+役牌雀頭(2符)加算12符
・42符になるため点パネ
・子の1ハン50符 1600点

一つ前の問題の雀頭が役牌に変わりました。ほぼ同じ牌姿ですが、役牌雀頭に2符つくため、手牌構成が10符になり、愚形待ちのロンアガリで点パネします。役牌雀頭がある時も要チェックです!

(1)2pツモ 基準点20符+手牌構成10符+アガリ形2符=32符→40符
(2)2pロン 基準点30符+手牌構成10符+アガリ形0符=40符
(3)5pツモ 基準点20符+手牌構成10符+アガリ形4符=34符→40符
(4)5pロン 基準点30符+手牌構成10符+アガリ形2符=42符→50符

2pツモでも40符となります。5pロンのみ50符に点パネします。

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・リーチツモドラ1
・メンゼンツモは基準点20符
・19字牌アンコ(8符)+ペン3p(345+12pロン2符)+ツモ(2符)加算12符
・32符になるため点パネ
・子の3ハン40符 5200点(子1300点、親2600点)

(1)3pツモ 基準点20符+手牌構成8符+アガリ形4符=32符→40符
(2)3pロン 基準点30符+手牌構成8符+アガリ形2符=40符
(3)6pツモ 基準点20符+手牌構成8符+アガリ形2符=30符
(4)6pロン 基準点30符+手牌構成8符+アガリ形0符=38符→40符

3pでアガるとペンチャン待ちにとれるため、ツモると点パネします。6pツモのみ30符です。

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・リーチのみ
・メンゼンロンは基準点30符
・19字牌アンコ(8符×2)+3p単騎(3+456ロン2符)加算18符
・48符になるため点パネ
・子の1ハン50符 1600点

そもそも19字牌のアンコが2つあった場合は16符になるので、余裕で点パネします。19字牌と2~8牌のアンコでも12符あって点パネですので、アガリ形を確認する必要がない形です。

19字牌のアンコが2つある場合で注意すべきは、他にポンもしくは役牌雀頭があるときにアガリ形によってはパネパネになる点ですが、それっぽい形になったときだけ時間をかければ問題ないと思います。

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・東のみ
・鳴きツモは基準点20符
・19字牌ポン(4符)+2~8牌アンコ(4符)+3p単騎(3+456ツモ2符)+ツモ(2符)加算12符
・32符になるため点パネ
・子の1ハン40符 1300点(子400点、親700点)

東ポンと5sアンコはそれぞれ4符。19字牌ポン+2~8牌アンコの組み合わせは19字牌アンコ同様要チェックです!

3456の四連形は待ちになったときにノベタンと呼ばれる形で、36pともに単騎待ちにとることができます。

(1)3pツモ 基準点20符+手牌構成8符+アガリ形4符=32符→40符
(2)3pロン 基準点20符+手牌構成8符+アガリ形2符=30符
(3)6pツモ 基準点20符+手牌構成8符+アガリ形4符=32符→40符
(4)6pロン 基準点20符+手牌構成8符+アガリ形2符=30符

鳴いたときはロンでも基準点が20符となるため、30符でおさまりやすいです。

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・ツモチートイツ赤
・チートイツは25符固定
・子の4ハン25符 6400点(子1600点、親3200点)

チートイツは一切符の加算がつかないので、事前に点数の想定をすることが容易です。25符がスッと出てこなければ、50符の点数を半分(1ハン分下げる)にしましょう。

(1)チートイツのみ(2ハン) 1600点
(2)ツモチートイツ(3ハン) 3200点(子800点、親1600点)
(3)チートイツドラドラ(4ハン) 6400点
(4)ツモチートイツドラドラ(5ハン) 8000点(子2000点、親4000点)
(5)リーチツモチートイツドラドラ(6ハン) 12000点(子3000点、親6000点)

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・リーチピンフツモ
・メンゼンツモ(ピンフ)は20符 ※例外で符の加算なし
・子の3ハン20符 2600点(子700点、親1300点)

ピンフをツモったときのみ例外でツモ2符がつかず、20符で計算されます。

(1)ツモピンフ(2ハン) 1300点(子400点・親700点)
(2)ツモピンフドラ1(3ハン) 2600点(子700点・親1300点)
(3)リーチツモピンフドラ1(4ハン) 5200点(子1300点・親2600点)
(4)リーチツモピンフドラドラ(5ハン) 8000点(子2000点・親4000点)

安いです…。打点が欲しいときはドラや手役を絡められるかが鍵になってきます。

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・タンヤオトイトイ
・鳴きロンは基準点20符
・2~8牌のアンコ(4符)+2~8牌のポン(2符)×2+2~8牌シャンポン待ちロン(2符)加算10符
・30符ちょうどで点パネせず
・子の3ハン30符 3900点

手牌構成要素すべてに符がつくという一見難関なトイトイ。実はほとんどの場合は点パネします。今回はあえて点パネしないパターンを出しました。

2~8牌のポンを2つ入れている場合は、点パネしないこともあるということを覚えておきましょう。この場合は手牌構成で8符あるので、ツモるか、19字牌ロンで点パネします。2~8牌のポンが1つのトイトイはどういう組み合わせであっても必ず点パネします。

2~8牌のポン×2のトイトイは点パネしないかも案件ということを覚えておきましょう。

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・トイトイ
・鳴きロンは基準点20符
・19字牌のポン(4符)+2~8牌のポン(2符)×2+2~8牌シャンポン待ちロン(2符)加算10符
・30符ちょうどで点パネせず
・子の2ハン30符 2000点

もう1個トイトイの問題です。すぐにわかりましたか?こちらも点パネしないパターンでした。

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・リーチツモドラ1
・メンゼンツモは基準点20符
・2~8牌のアンコ(4符)+1~9牌シャンポン待ちツモ(8符)+ツモ2符 加算14符
・34符になるため点パネ
・子の3ハン40符 5200点(子1300点、親2600点)

シャンポン待ちはアガリ牌を手牌構成に組み込むため、19字牌ツモ、19字牌ロン、2~8牌ツモ、2~8牌ロンのそれぞれで符の加算が変わります。

(1)9sツモ 基準点20符+手牌構成4符+19字牌シャンポン待ちツモ8符+ツモ2符=34符→40符
(2)9sロン 基準点30符+手牌構成4符+19字牌シャンポン待ちロン4符=38符→40符
(3)7mツモ 基準点20符+手牌構成4符+2~8牌シャンポン待ちツモ4符+ツモ2符=30符
(4)7mロン 基準点30符+手牌構成4符+2~8牌シャンポン待ちロン2符=36符→40符

シャンポン待ちは本当にややっこしいですね…。

さて、続いて親の練習問題です。基本的には子と同じような牌姿を出しているので、細かい説明は省略します。

練習問題(親)


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・リーチピンフドラ1
・メンゼンロン(ピンフ)は30符 ※符の加算なし
・親の3ハン30符 5800点

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・リーチのみ
・メンゼンロン(ピンフ以外)は基準点30符
・19字牌アンコ(8符)+カン5p(345+46pロン2符)加算10符
・10符ちょうどで点パネせず40符
・親の1ハン40符 2000点

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・リーチツモドラ1
・メンゼンツモは基準点20符
・19字牌アンコ(8符)+ペン3p(345+12pロン2符)+ツモ(2符)加算12符
・32符になるため点パネ
・親の3ハン40符 7700点(2600オール)

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・リーチのみ
・メンゼンロンは基準点30符
・19字牌アンコ(8符×2)+3p単騎(3+456ロン2符)加算18符
・48符になるため点パネ
・親の1ハン50符 2400点

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・ダブ東
・鳴きロンは基準点20符
・19字牌ポン(4符)+2~8牌アンコ(4符)+3p単騎(3+456ロン2符)加算10符
・30符ちょうどで点パネせず
・親の2ハン30符 2900点

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・ダブ東
・鳴きツモは基準点20符
・19字牌ポン(4符)+2~8牌アンコ(4符)+3p単騎(3+456ツモ2符)+ツモ(2符)加算12符
・32符になるため点パネ
・親の2ハン40符 3900点(1300オール)

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・リーチツモチートイツ赤
・5ハンあるのでマンガン
・親のマンガン 12000点(4000オール)

チートイツは25符!ですが、この場合は5ハンなのでマンガンです。

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・タンヤオトイトイ
・鳴きロンは基準点20符
・2~8牌のアンコ(4符)+2~8牌のポン(2符)×2+2~8牌シャンポン待ちロン(2符)加算10符
・30符ちょうどで点パネせず
・親の3ハン30符 5800点

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・トイトイ
・鳴きロンは基準点20符
・19字牌のポン(4符)+2~8牌のポン(2符)×2+2~8牌シャンポン待ちロン(2符)加算10符
・30符ちょうどで点パネせず
・親の2ハン30符 2900点

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・リーチツモドラ1
・メンゼンツモは基準点20符
・2~8牌のアンコ(4符)+2~8牌シャンポン待ちツモ(4符)+シャンポンの片割れ役牌雀頭(2符)+ツモ(2符)加算12符
・32符になるので点パネ
・親の3ハン40符 7700点(2600オール)

子の練習問題にはなかったパターンです。シャンポン待ちをツモって、片割れが役牌の場合は非常にややこしいです。

(1)7sツモ 基準点20符+手牌構成4符+2~8牌シャンポン待ちツモ4符+シャンポンの片割れ役牌雀頭2符+ツモ2符=32符→40符
(2)7sロン 基準点30符+手牌構成4符+2~8牌シャンポン待ちロン2符+シャンポンの片割れ役牌雀頭2符=38符→40符
(3)中ツモ 基準点20符+手牌構成4符+19字牌シャンポン待ちツモ8符+ツモ2符=34符→40符
(4)中ロン 基準点30符+手牌構成4符+19字牌シャンポン待ちロン4符=38符→40符

たまたま全部40符になったので、練習問題としてはかなり微妙でしたね…。

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・リーチツモ三アンコ
・メンゼンツモは基準点20符
・19字牌のアンコ(4符)×2+19字牌シャンポン待ちツモ(4符)加算12符
・32符になるので点パネ
・親の4ハン40符 12000点(4000オール)

切り上げマンガンを採用しているルールであれば4ハン30符で4000オール確定なのですが、符計算に必死だと役のことを忘れて符を計算してしまうことがあります。まず何ハンあるのかを把握することが大切です!

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・リーチ、中
・メンゼンロンは基準点30符
・19字牌アンカン(32符)加算32符
・62符になるので4段階点パネ
・親の2ハン70符 6800点

すみません。いきなりぶっこみました。これが70符となる代表的なパターンです。1つだけ19字牌をアンカンした場合はメンゼンロンでだいたい70符。メンゼンツモや鳴きを入れているとだいたい60符です。60符70符は今回のテーマではないので、無理に覚える必要はありませんが、1つ19字牌アンカンの70符パターンはかなり覚えやすいので余力があればチャレンジしてみましょう。

★70符の点数
・子 1ハン2300点(子600、親1200)、2ハン4500(子1200、親2300)
・親 1ハン3400点(子1200オール)、2ハン6800(子2300オール)
3ハン以上はマンガン(子8000点、親12000点)になります。

70符の点数は語呂合わせで覚えている方もいらっしゃいます。「兄さん(23)仕事(45)しな」とか「算数(34)の牢屋(68)」ですね。

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・タンヤオツモピンフリャンペーコー赤赤
・8ハン倍満

これは符計算をするまでもありませんね。倍満で8000オールです!

符計算の仕組みは理解しているけど、役を数え忘れてしまう

自分もあります。緊迫した局面で集中しすぎているとアガった瞬間に緊張の糸がほぐれて頭が真っ白になったり・・・。

自分がやっているのは確定役で何ハンあるか数えておいて、ツモったら+1ハン、手役ついたら+〇ハン、裏乗ったら+1ハンって上乗せして数えています。ピンフドラ1でリーチをしたら3ハンは確定。ツモった!4ハン!裏2枚乗った!6ハン!ハネマン!って具合です。

リーチしてから符計算をはじめるとあたふたして一発でアガリ牌が出てしまうと計算が追いつかないことが多いので、手牌を作っている段階でこれは〇符の価値があるなーってことを考えておけると、意外とすんなり点数が出てくるようになります。
手組をするときにこの手は2000点になりそうだけど、アガリ方によっては2600点にできるかもというところまで考えられるようになるとよいですね。

あまりそちらに意識を向けすぎると、アガリ牌を見逃してしまうこともあるので、無理のない範囲で考えるようにしましょう。

点数計算自信ないからカンしたくない!

点数計算自信がないから、あまりカンしたくないという方もいるかもしれません。今回のテーマと深く取り扱いませんでしたが、1つカンをしたくらいではそこまで複雑な計算にはなりません。

・19字牌のアンカン(32符) ツモや鳴きロンの場合はほぼ60符で実質1ハンアップ、メンゼンロンはほぼ70符。
・19字牌のミンカン/加カン(16符) ツモや鳴きロンの場合は1段階点パネでほぼ40符、メンゼンロンはほぼ50符。19字牌のアンコが2つあるときと同じ。
・2~8牌のアンカン(16符) 19字牌のミンカン/加カンと同じです。ツモや鳴きロンの場合は1段階点パネでほぼ40符、メンゼンロンはほぼ50符。19字牌のアンコが2つあるときと同じ。
・2~8牌のミンカン(8符) 19字牌のアンコが1つあるときと同じで、愚形ツモの時に点パネする可能性を考えます。カンしたのに30符で終わりということはよくあります。

計算したら90符になってしまった

70符の点数計算は独特でしたが、80符は40符のちょうど倍、90符は40符+50符の点数を足すことで計算することができます。100符は50符の倍、110符は50符+60符です。人生で計算した記憶がないので、プロを目指す方以外は覚えなくて大丈夫だと思います。

おわりに

いかがでしたでしょうか。点数計算は仕組みを覚えたら、あとは慣れが必要です。ネット麻雀ではアガったときに自動的に点数が出てきますが、できれば何点になるか自分で考えてから点数を見るようにしましょう。ネット麻雀であればアテずっぽうで間違えてもよいのです。間違っていた場合はなぜ間違っていたのか、あとで見返しましょう。

リアル麻雀ではアガリ牌確認→アガリ発声→倒牌→(リーチ時)裏ドラめくり→点数申告とやることが多いので、なかなか大変です。自分もリアルはそこまで打ち慣れているわけではないので、点数計算は本当に苦手です。でも点数計算できません!と言うレベルは卒業できたかと思っていますし、他家のアガリをみて誤申告に気づくことができるようになりました。みなさん、ともにがんばっていきましょう!

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