Well-beingについて
note始めてみました。
以前から勧められていたものの、なかなか書けていなかったのですが、やっとスタート。
ブログというものを書いたことがなく、「書く」ということに対して超初心者ですが、気ままに楽しく書いていきたいと思います。
今回はWell-beingについて。
最近日本でもよく聞くようになってきた言葉なので、もうご存知の方も多いかと思います。
Well-beingとは、文字通り「よく(善く)在る」ということ。
私の解釈では、心身の健康が保たれていて、自分らしさが発揮できている、そんな状態だと捉えています。
私は大学時代デンマークのコペンハーゲン大学に留学しながら、幸福度の研究をしていました。
("心の豊かさとは"というタイトルの卒論を書きました。)
なぜデンマークを選んだかというと、世界の幸福度ランキングで、当時デンマークが1位だったから。
今は1位ではないかもしれませんが、常に上位にはランキングしている国です。
一方、日本は先進国の中で最下位レベル。経済的には同じくらいなのに、なぜ精神的にはこんなにも差があるんだろう?というのが純粋に疑問でした。
当時はなんでデンマークに行くの?と聞かれたり、デンマークってどこ?と言われることも。
今では幸福度の高い国として知られるようになってきていますが、当時(7年程前)は幸せとか、こうした分野について日本の中であまり注目されていなかったのだと思います。
私は国際社会文化について研究するコース(ゼミのようなもの)に所属しており、研究テーマはかなり自由でした。
何について卒論を書こうか考えていたときにふと思い浮かんだのが、何で生きているんだろう、とか人生は何のためにある?ということでした。
小学生の頃からそういうことを考える哲学的なタイプだったと思います。
そして、どうせ生きるなら幸せな方がいいと思い、たまたま幸福度ランキングの記事を見つけたのがきっかけでした。
本などでもデンマークの教育や文化について紹介されていますが、現地に行って自分の目で見て身をもって感じてみたいと強く思い、デンマークへの留学を決意しました。
交換留学だったのですが、現地では授業を受けるというよりも、出逢った人たちにインタビューしたり、現地の人と交流しながら、自分なりの答えを探し求めていたように思います。
「なぜデンマーク人は世界一幸せな人と言われているんだと思う?」とデンマーク人に聞いたときに
「僕たちは幸せだとは思っていない。幸せというより、満足しているという感覚に近いかな。」と言っていたことがとても印象に残っています。
確かに、デンマーク人はアメリカン・ドリームのような大きな夢を描くというよりも、身近なところに幸せを見出すのがとても上手でした。
実際にデンマーク語では「ヒュッゲ」という言葉があります。英語で言うとcozy、心地よいといった意味合いです。
家の中でキャンドルを灯しながら家族との団欒を楽しむということが日常茶飯事。
寒くて暗い冬を乗り切るためでもありますが、こうした日常の中で小さな幸せを見つけることがとても上手だなという印象を受けました。
勿論、教育制度や福祉が充実しているということも幸福度が高い大きな要因でしょう。
特に教育に関しては私も学校を見学したりしましたが、とても素晴らしいです。
社会制度はすぐに変えられなくても、一人一人の心持ちは変えられる。
小さなことに幸せを見い出し、日々丁寧に生きること
今あるものに感謝して、自分を見つめ直すこと
は私たちが今すぐ実践できることではないでしょうか。
本や映画の内容はすぐに忘れてしまうけれど、自分が実際に足を運び体験したことは7年前のことでも鮮明に覚えていて不思議な感覚です。
ここには書ききれなかったデンマークのいいところ(もちろん課題も)は色々あります。それについてはまた追って書けたらいいな。
最近、日本のビジネスシーンにおけるWell-beingの高まりから、デンマークで感じたことを振り返ってみたくなり書いてみました。
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