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千明の身体研究記 〜わたしが薬や化学製品をやめたわけ 前編〜

時は遡って
2014年11月。
 
徹くん
出逢って
人生が予想外の方向に
転がり始めた。
 

(徹くんとのアレコレな日々はこちら↑)


 
学生時代わたしは
海外をボランティアしながら
20カ国くらい一人旅したりと
あっちこっちに
行きまくり
 
 
「千明はなんか凄いよね」
 
 
という印象を
周りから持たれていたと思う。
 
 
 
が、生活面に関しては
ごく一般的な感覚。
全然なにも
気をつけていなかった。
 
 
元々幼い頃から
アトピー持ちで
親は色々と
気を遣って育ててくれていた。
 
 
しかし
大学時代以降は
パラダイス生活。
社会人で
ひとり暮らしを始めると
ますます拍車がかかった。
 
 
甘いもの、パン、スナック菓子
好きなものを大量に食べ
(ご飯がお菓子だけの日もあった)
調味料も何も気にせずに
スーパーで揃える。
 
 
そんな生活をすると
普通にアトピーが出るけど
そこはThe!ステロイドの出番。
 
 
親はステロイドだけは、と
使わずにいてくれたらしいのに
何も考えずに
その心遣いを打ち破った。
(違う薬は塗ってたと思うけど🤔)
 
 
 
海外のスラム街に泊まったり
何も気にせず
ローカルなものを食べまくるような
破天荒な旅を続けられたのも
社会人として楽しく
働けていたのも
間違いなく、ステロイドのおかげだ。
 
 
 
「とりえあず
 出たら塗りゃあいいんだもんね」
 
 
炎症が起きたら
即鎮火。
ステロイドに
そこまで大きな疑問も抱かずに
恩恵にあやかって生きてきた。
 
 
 
***
 
 
 
そこで突如として
出逢ったのが徹くんだ。
 
 
彼はわたしの人生の中で
新種だった。
 
新潟県の海の家で
生まれ育った
The・自然派志向。
 
ご両親は
オーガニックカフェを
経営しており
畑や発酵、ホメオパシー
自然療法にもお詳しい。
 
徹くんは
予防接種も受けずに
育ったらしい。
(わたしはこの時まで
 予防接種について考えたことは
 1回もなかった)
 
 
 
そんな徹くんから見た
わたしの第一印象は
 
 
「この子
 化学薬品が
 混ざった匂いがする」
 
 
だったらしい。😂
柔軟剤、パーマ液
名だけの
高級オーガニックシャンプーや化粧品
(実際は混ざりまくってるやつ)
 
 
そりゃあ
そうですよね。笑
 
 
 
厳しい寒さの土地
新潟の大自然に囲まれ育った
社会の枠の外で生きる徹くん
(無職・誰のお手伝いでも
 無料でします!活動をしていた)
   ×
温暖な福岡県
田舎と都会の間みたいなところで
コンクリートに囲まれ育ったわたし
(子ども写真館の店長で
 奈良でひとり暮らし中の社会人)
 
 
 
わたしたちは
大いに
ぶつかりまくった。
 
 
 
***
 
 
 
徹くんが
わたしの家に数日
遊びにきていた時のこと。
 
家に帰ると
調味料が
全て捨てられていた。
 
 
 
「ごめん。
 身体にいいもので揃えたくって
 全部捨てたわ。
 調味料って
 いちばん大事なんだよ」
 
 
 
当時
食事の後に必ず
飴やガムを
数個食べていたんだけれど
それらも
きれいさっぱり捨てられていた。笑
 
 
流石にビックリしたけど
 
 
「あ…そうなんだ」
 
 
としか、リアクションしなかった。
代わりに質が良いという
油、塩、醤油
シンプルなものだけが
置かれていた。
 
 
 
確かに
徹くんチョイスの
調味料の方が
格段においしかった。
 
 
 
***
 
 
 
一番厄介だったのは
香りものだ。
 
当時わたしは
超お気に入りの柔軟剤があって
それを使わないと気が済まなかった。
 
同時に髪の毛に
めちゃくちゃお金を費やしており
毎月の美容室、ヘアケア代で
数万円費やすほどだった。
 
 
 
「千明。
 洗濯は洗剤がなくても
 水で汚れが十分に落ちるんだよ」
 
 
「はぁ?!
 んなわけないじゃん
 徹くん、流石におかしいよ」
 
 
「いや、落ちるんだよ。
 洗剤を使わないと、っていうのは
 思い込みだよ。
 俺は水だけで洗いたい」
 
 
「わたしはこの柔軟剤の匂いが
 好きなの!
 わたしは使い続けるから
 徹くんは自分一人で
 洗濯してよ」
 
 
「…千明
 経皮毒って知ってる?
 皮膚を通して
 化学製品の毒が
 全身にまわるんだよ」
 
 
「そんなの知らないよ!
 徹くん、気にしすぎてて
 おかしいって。
 そんな悪いやつを
 会社が売りまくってるわけないじゃん」
 
 
「…。シャンプーや化粧品も
 マジで全部変えたほうがいいよ
 “高くていいやつ使ってるから”
 って言うけどさ
 なにがいいやつか
 わかってんの?
 成分表見て
 ひとつずついいものって
 確認してから言ってる?」
 
 
「生まれた時からアトピーなんだから
 相当化粧品やシャンプーも
 試してきてるよ。
 それで、オーガニックで
 一番いいやつ選んでるもん」
 
 
「…その化粧品が
 ただ肌を
 腫れさせて
 ふっくら見せてるって
 知ってんの?」
 
 
こんな感じで
とにもかくにも
私たちは半年以上
平行線を辿っていたと思う。
 
 
 
ステロイドを塗り塗り
仕事に向かうわたしを見て
徹くんは
 
 
「千明は自分で自分を
 傷つけて殺してるよ。
 ステロイドやめたほうがいい」
 
 
「そんな気軽に言わないでよ!
 塗らないと痒くて
 仕事できないんだから」
 
 
「でも、塗り続けることが
 どういうことか
 わかってないでしょ?
 マジでステロイド捨てていい?」
 
 
と言い続けていた。
 
 
 
ステロイドを塗っている時の
わたしを見る彼の目は
氷のように冷たくて
 
 
「わたしの気持ちなんて
 わかってないくせに」
 
 
そう、思っていた。
 
 
 
 
***
 
 
 
と、こんな感じだった
わたしに
大きな転機が訪れます。
 
 
 
それをきっかけに
わたしの人生
そして価値観は
一転することになるのです💐
 
 
 
 
後編へ続く👉


P.S.
当時のことを思い出して
徹くんに
 
「よくこんなに知識のなかった
 わたしと付き合ったよねぇ…
 趣向が違いすぎて
 合わないな、ってなんなかった?
 生活の基盤の部分なのに」
 
と聞くと
 
「いや、ただ単に
 あぁ、この子は
 関わる機会が少なかったから
 知らないんだなぁ、って
 思っただけだったよ。
 知っていったら
 きっと大丈夫と思ったから」
 
と言われました😳
 
 
たまに
 
「好きなタイプは?」
 
って話になったりするけど
生活に選ぶものへの
姿勢が合うって事が
一番大事な項目な気がする。
 
もしくは
こだわりが薄くて
合わせてくれるくらいの人😂

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