早川千晶

ケニア在住36年。キベラスラムで孤児や貧困児童の駆け込み寺マゴソスクール主宰 撮影コー…

早川千晶

ケニア在住36年。キベラスラムで孤児や貧困児童の駆け込み寺マゴソスクール主宰 撮影コーディネーター、「アフリカを深く知る旅」案内人。 日本全国Africa Talk&Liveツアー「ポレポレキャラバン」 マサイの伝統文化体験スタディツアー、キベラスラムのスタディツアー。

最近の記事

大西マサヤと早川千晶のポレポレキャラバン2024春初夏★~Africa Talk&Live JapanTour~アフリカの風・命の輝き★5/17(金)~7/7(日)★

またまたポレポレキャラバンが日本各地を旅します! 2024年は春初夏に東北・北海道、秋に四国・九州を中心に、日本全国各地にアフリカの風を吹かせていきます。 軽やかなアフリカンギターに飛びきり明るい歌声、アフリカの躍動感と生命力を伝えるタイコの響き。伝統曲、アフリカンポップス、心に響くオリジナル曲など、楽しいアフリカンライブと、困難な状況でも生きることを決してあきらめず、助け合いながら生き抜くスラムの仲間たちのいのちの物語。 アフリカ布を使った手作りケニアグッズの販売もあり

    • 【マサイの薬草の知恵】~マサイの伝統文化体験スタディツアーのウォーキングサファリから~

      マサイは自然界に存在するありとあらゆる植物を様々に活用しながら生きていて、その多様な活用方法にはいつも驚かされる。 マサイの伝統文化体験スタディツアーでは、マサイの長老ジャクソンさんと、その助手の若者と共に自然の中を歩き、いろんな植物や昆虫、動物などを見せて解説してくれる。これはツアーの醍醐味のひとつだ。 私はいったい何回案内してもらったかわからないくらい、何十回も、いやそれ以上かもしれないくらいこのエリアを歩いているけど、いまだに新しいことを教えてもらって感動したり、感心し

      • ゆとり世代とバブル世代。時代への考察

        (写真は全然関係ないですが、1999年ごろのキベラです) 10代~30代でケニアで起業したりインターンに挑戦したりなど、ホントに楽しそうにケニアで活動している若い日本人の人々のお食事会に招いていただいて、楽しい時間を過ごした。 話を聞くといろいろとビックリのことばかりで、面白くてもっと話が聞きたいと思ったのだけど、若い人たちにとっても私が話す昔のアフリカの旅や仕事の話は面白いと思ってもらえたようで、いろいろな世代でおしゃべりするのは新鮮で楽しかった。 それにしても、本当

        • あの世からの伝言は水に乗ってやってくる①

          昨夜はいい夢を見て明け方に目覚めた。懐かしかったし楽しかった。 夢に出てきたのは、私にとってアフリカの恩人ともいえる人だ。 彼は若い頃にパリで購入した車でサハラ砂漠を縦断し、そこからさらにスーダンなど陸路で抜けて、ケニアまでたどり着き、ナイロビで会社をおこした人だ。ヨーロッパで買ったのがどんなにオンボロ車でも、それを運転してサハラ砂漠を越えて西アフリカにたどり着いたら、ちゃんと儲かるだけの利益を乗せて売れたんだと、よく豪語していた。もともとは、東北の山のほうの出身で、演歌歌

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          病と飢えの苦しみは人間にとっての最大苦だと思う。~病気に耐えて頑張って高校受験したケニアの女の子の話~

          昨年末に受験した子たち(Magoso OBOG G17)の奨学金の手配と高校入学手続きをしている先週と今週。続々と高校に進学する中で、まだ出来ていない生徒も、まったく行ける資金のあてがなくて途方に暮れている生徒もいます。 そんな中、小学生の時から体調不良が続き、ついには血を吐くようになったけど頑張って受験した女の子がいます。家庭に事情があり極貧なので、学費だけではなく医療支援もすることにして病院に連れて行ったところ、ピロリ菌感染による胃潰瘍でした。投薬で治療開始しながら、無

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          ディープにケニアに触れる旅 ~2つのケニアスタディツアー。マサイとキベラ

          私のケニア生活も36年になって、つくづく感じることがいろいろある。 ケニアは観光客にとって人気がある国で、アフリカの中では日本の人たちにとって最も身近な国だろう。観光客も多いし、ケニアで起業やインターンシップなどに挑戦してみるとかいう若者たちも多い。それは今に始まったことではなく、私がケニアに来た1980年代からそうだった。 でも、ケニアに何度も繰り返しやってくる旅行者も、仕事で長年ケニアに関わっている人々も、ケニアの全体像を把握し理解することは容易ではない。ケニアはとて

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          マサイにとって一度結んだ友情と信頼は永遠だ。~その①~マサイの伝統文化体験スタディツアーを始めたわけ

          この世に残された最後の楽園 「マサイの伝統文化体験スタディツアー」を長年の親友であるマサイ第二夫人の永松真紀さんと、その夫でマサイの長老のジャクソンさんと共にやっている。このツアーで行くジャクソンさんの村は、私は数えきれないほどの回数で訪れているけど、最近ますますこの村が好きだ。大袈裟に言うと、この世に残された最後の楽園とはこのことか、とつくづく思うほどである。ここに一歩足を踏み入れて、ほんのわずかであってもその生活の中に流れている大地や命との確かな繋がりを経験すると、どん

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          さようなら、ママシェリル

          オロディ先生のお葬式が無事終わった直後、ママシェリルの訃報が舞い込んだ。ママシェリルのことは日本の講演会でもよく話していたので、覚えている方も多いのではないだろうか。 私とオギラ先生が出会って、リリアンに相談して親子共々マゴソで助けてもらったのはもう15年くらい前だと思う。ママシェリルは、キベラスラムの道端で野菜を売りながら生計を立てているシングルマザーだった。3歳くらいの小さな娘がいて、極貧だけれども懸命に生きていた。しかしスラムというのは無情にも、ときどきブルドーザーやシ

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          大西マサヤと早川千晶のポレポレキャラバン2023秋★アフリカの風・命の輝き★ ~Africa Talk & Live~ with ジャクソン&永松真紀(マサイ)山口韻奈(ガーナ)増田研(文化人類学者・キーボード)

          日本全国各地にアフリカの風をお届けするポレポレキャラバン。 ケニアのドゥルマ民族の伝統継承者となったミュージシャン大西マサヤと、ケニア在住35年でスラムに学校を作った早川千晶。 命の躍動感を伝える楽しい音楽と、心に響くケニアのお話。 この2人のトーク&ライブに、日本各地で部分的に素敵なアフリカ仲間たちが合流します。 大自然の中で野生動物と共存して生きるマサイの地域リーダー、ジャクソン・オレナレイヨセイヨさんが8回目の来日。第二夫人の永松真紀さんと日本各地で講演をします。 ガー

          大西マサヤと早川千晶のポレポレキャラバン2023秋★アフリカの風・命の輝き★ ~Africa Talk & Live~ with ジャクソン&永松真紀(マサイ)山口韻奈(ガーナ)増田研(文化人類学者・キーボード)

          人間ってなんなんだ?~ケニア⇔日本の国際交流は楽しい!~

          1.ケニア⇔日本の国際交流は楽しい!7月下旬から9月中旬まで、何本かのスタディツアーやアートプロジェクト、撮影のプロジェクトなどをケニアでこなして、とても忙しく活気あり、充実した日々を過ごした。 様々な想いを持ってケニアを目指してくる様々な人々と、様々な場所で暮らすケニアの仲間たちと共に、多種多様な取り組みをした。そしてもうすぐ私は、再び日本へと向かう。日本各地でアフリカトーク&ライブのツアー、日本全国にアフリカと出会うきっかけを作り、アフリカの風を吹かせていきたいと思う。

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          【カヤダガムラ村での井戸掘りが順調に進んでいます】from KENYA

          マリンディから内陸に行ったところにあるかなり僻地の村、カヤダガムラ村で、再び井戸を掘っています。この村は、大変な乾燥地で生活が困難な村であり、水が非常に乏しく、さらに数年前には水害により村を追われてきた災害避難民を何百人も受け入れた村であり、その避難民たちが今ではその村に定着して生活しているためさらに水状況は困難になりました。 もともと水が得られなくて困っている状況を見たため、マテラ長老の伝統儀式を行ったときに参加した仲間たちを中心として、その他の多くの皆様の支援を受けて数

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          【早川千晶と大西マサヤのポレポレキャラバン2023春初夏・Africa Talk&Live!日本全国ツアー 5/11(木)~7/17(月)】

          ★Africa Talk&Live 日本全国ツアー内容★キベラスラムで困窮児童や孤児の駆け込み寺「マゴソスクール」を運営する早川千晶(ケニア在住35年)と、大西マサヤ(ミュージシャン・ドゥルマ民族伝統継承者)が日本全国各地にアフリカの風をお届けするポレポレキャラバン。毎年春と秋に全国各地を回ります。 軽やかなアフリカンギターに飛びきり明るい歌声、アフリカの躍動感と生命力を伝えるタイコの響き。伝統曲、心躍るアフリカンポップス、オリジナル曲など、楽しいアフリカンライブと、困難な

          【早川千晶と大西マサヤのポレポレキャラバン2023春初夏・Africa Talk&Live!日本全国ツアー 5/11(木)~7/17(月)】

          【大西マサヤと早川千晶のポレポレキャラバン2022秋】アフリカの風★トーク&ライブ★ケニアのスラムから命の輝き★日本全国ツアー 10月1日(土)~11月13日(日)

          キベラスラムで困窮児童や孤児の駆け込み寺「マゴソスクール」を運営する早川千晶(ケニア在住35年)と、大西マサヤ(ミュージシャン・ドゥルマ民族伝統継承者)が日本全国各地にアフリカの風をお届けするポレポレキャラバン。毎年春と秋に全国各地を回ります。 軽やかなアフリカンギターに飛びきり明るい歌声、アフリカの躍動感と生命力を伝えるタイコの響き。伝統曲、心躍るアフリカンポップス、オリジナル曲など、楽しいアフリカンライブと、困難な状況でも生きることを決してあきらめず、助け合いながら生き

          【大西マサヤと早川千晶のポレポレキャラバン2022秋】アフリカの風★トーク&ライブ★ケニアのスラムから命の輝き★日本全国ツアー 10月1日(土)~11月13日(日)

          ★マゴソスクールのファッションショー2022★Magoso Fashion Show 2022 (03April2022)

          毎年恒例マゴソスクールのファッションショー2022が4月3日に開催されました。その様子を写真や動画でご覧ください。 ★Facebookのアルバムへのリンク→ ケニアのナイロビにあるキベラスラムで1999年からスラムの困窮児童や孤児、家族や住まいを無くした子どもたち、ストリートで生きていた子どもたちなどを助け、衣食住や教育の機会を提供してきたマゴソスクール。 キベラスラムで生まれ育ったリリアン・ワガラが両親を病気で亡くし、数多くの弟妹を守り生きていく中で、他のスラムの孤児

          ★マゴソスクールのファッションショー2022★Magoso Fashion Show 2022 (03April2022)

          【大西マサヤと早川千晶のポレポレキャラバン2022春・初夏・秋】アフリカの風★トーク&ライブ★ケニアのスラムから命の輝き★日本全国ツアー 5/20(金)~7/10(日)、10月7日(金)~11月13日(日)

          【大西マサヤと早川千晶のポレポレキャラバン2022春・初夏】 アフリカの風★トーク&ライブ  ~ケニアのスラムから命の輝き~ 日本全国ツアー 5/20(金)~7/10(日)、10月7日(金)~11月13日(日) キベラスラムで困窮児童や孤児の駆け込み寺「マゴソスクール」を運営する早川千晶(ケニア在住35年)と、大西マサヤ(ミュージシャン・ドゥルマ民族伝統継承者)が日本全国各地にアフリカの風をお届けするポレポレキャラバン。北は北海道、南は沖縄まで全国各地を回ります。 軽やか

          【大西マサヤと早川千晶のポレポレキャラバン2022春・初夏・秋】アフリカの風★トーク&ライブ★ケニアのスラムから命の輝き★日本全国ツアー 5/20(金)~7/10(日)、10月7日(金)~11月13日(日)

          人生、意外に短いけど、この世界は広く多様性に満ちている。異次元の扉を開き、異なる世界と繋がろう。

          波乱万丈の人生を生きた私のじいちゃんが死ぬ直前に言った言葉は、「人生、意外に短いもんだなぁ」だった。そして、先にあの世に行っていたばあちゃんがお迎えに来たらしく、「ばぁさん、来たかぁ」と言って、手を合わせて、皆にお礼を言って穏やかに旅立ったそうな。 ここのところ、私の頭の中でその言葉がよくこだましている。そうだ、人生って意外に短いのだ。しかしその短い人生は、実に多様で複雑だ。 人生の中で、あれやこれや起こる不思議な出来事や、偶然の出会いからまったく違う世界へと突然ワープして

          人生、意外に短いけど、この世界は広く多様性に満ちている。異次元の扉を開き、異なる世界と繋がろう。