自身の課題解決が究極の社会貢献である


プロローグ


今回、本テーマの執筆機会をくださいました方々に感謝申し上げます。

お世話になっている方に「マズローの欲求階層説」の考え方を教わり、自分の人生のテーマにリンクするようなとても興味深い機会となりました。

そして一人の起業家の「自分の満足」に全力投球されている姿を拝見し、


「自分の課題解決が究極の社会貢献だと思います」


とコメントしたことが本テーマのはじまりです!

その後、企業価値や企業規模に対しての私独自の見解に興味をもっていただきましたので、より詳しく欲求階層説を調べました。

それと同時に、私のライフミッションである「自由の追究と社会貢献」に深く関連していることがわかりました。

違和感に押しつぶされそうなマイノリティたちに捧げるとともに、

向かう先が分からずそれでも楽しく懸命に毎日を過ごされている皆さま、

いつも私を支え続けてくれている方々へ、

価値観シェア文化をお伝えします!


自由の追究と社会貢献


私が昨年掲げたライフミッションは2軸でした。


「自由の追究」と「社会貢献」


今回の学びを通して気づいたことは、自由を追究する先に社会貢献があるということです。軸は実はおんなじなのかもしれません。


社会貢献を考えるには甘すぎるというお叱りをいただくことも多々ありましたが、私の尊敬する祖父の「人様のために生きろ」という言葉を胸に。

偉そうにではなく、今後自分のミッションに対して明確なるアクションプランを策定していくためにも、納得できる概念を自身に問い続けているだけです。


マズローの欲求階層説


有名であるこの説は、5段階で提唱されているのが一般的です。

ピラミッドの形で表わされており、

マズローピラミッド

下層から順に、

1.生理的欲求:生命維持活動に必須欲求(食事・睡眠などの本能的欲求)

2.安全の欲求:健康や住まい、経済的安定の欲求

3.社会的欲求:社会的役割に対する欲求(所属や愛)

4.尊重の欲求:存在価値の欲求、承認欲求

5.自己実現の欲求:在りたい自分に向かう成長欲求

これらの順に人間の欲求は満たされていくと考えられてきています。


この順番に満たしていかなければ次のステージには行けないという表現をよく目にしますが、マズローは各階層において次の階層が現れるまでに100%満たさなければならないわけではないことも唱えています。


一般的に考えられている充足比率は、

生理的欲求85%

安全の欲求70%

社会的欲求50%

尊重の欲求40%

自己実現の欲求10%

であるとされています。

引用:マズローの基本的欲求の階層図への原典からの新解釈 



考えてみれば当たり前だとは思いますが、基本的には全ての階層に対して毎日欲を持って過ごしてるのです。


私は、このピラミッドが世の中には多種多様の大きさで存在していると考えます。

それは、個々人における毎日の生活の営みに対しての欲求ピラミッドや、

一企業としての企業規模に対する企業活動の欲求ピラミッド、

世界規模の地球活動における欲求ピラミッドなどがあるという考えです。


企業価値と社会貢献


前セクションにて挙げた例のなかで、ここでは企業活動の欲求ピラミッドについて詳しく描きたいと思います。

私の周りには、ちょうど今仕事頑張り時の人が多く、駆け出しの若手起業家の方々との話が多く、この独自見解に対して興味をもっていただいたので、こちらの例を選びました。


企業活動の欲求ピラミッドという抽象的概念でいえば、さらに様々な大きさのピラミッドであったり観点別のピラミッドができると思います。

記事や文献でよくお見かけするのは、欲求階層説をモチベーション理論へ落とし込んだマネジメント法への活用です。

確かに、様々な欲求階層の事象を体系的に捉えて管理するツールの一つとして非常に興味深い考えです。

たくさんの読み物があるので、興味のある方はぜひとも読み漁ってください!

引用:マズローの心理学・科学観


または、マーケティングツールへの活用も多々、取り上げられています。

どの段階の欲求で人々を魅了する事業をするのか。

各階層への対応の実例が解説された記事がありました。

経営学文書にも多々記されていますので、世の中のマーケッターは必見かもしれません。


前置きが長くなりましたが、私の独自理論は、企業規模の欲求ピラミッドです。

起業家の場合、下層から順に、

生理的欲求:起業したてで生計をたてるのに必死。

安全の欲求:事業が軌道にのりはじめ、安定した収入を欲する。

社会的欲求:事業拡大期。営業利益を欲する。

尊重の欲求:IPOやM&Aによりステータスを図る。

自己実現の欲求:社会的意義を求める。寄付などの奉仕活動をする。


ざっくりですが、上記のようなステップで考えると、ある意味目標設定は楽なのかもしれません。

自分は一体どこに向かうのか、何にとらわれて進めないでいるのか。

そのような悩みを聞くことは多々あります。

一度この欲求ベースを俯瞰して観て、自分がどこにいるのかを再認識してみたとき、シンプルに答えが出ると思います。


しかし、必ずしも通常の軌道でなくても良いとも思います。

100%満たさなくとも次の欲求は現れるという法則があります。前セクションに示した充足比率は一般的見解であって、例外も存在するかと。

例えば売れないミュージシャンは野宿を続けてでも成功を夢見ています。

生理的欲求および安全の欲求を超えて自己実現に向かっている症例とも捉えることができます。


または、近年流行りの "社会起業家" も、資本力なく社会の幸せに貢献する大きなビジョンを掲げて活動している時代です。

現代の若年層に多い傾向として、例えば日本のゆとり世代は衣食住に関して何不自由なく育ってきた人が多いといって良いでしょう。そうなると、安全の欲求までがある程度満たされている前提で学問を学び、働きます。社会的に意味のあることがしたいと思う気持ちが表面に出てくることは珍しくもないと考えることができます。自己実現までの道のりが必然的に近しいためです。

そのように仮定すると、フェアトレード商品が若年層に受ける意味も理解ができます。


長くなりましたが、企業価値や企業規模の設定を俯瞰して捉えるなかで、自身の役割を認識することは大切なことだといえます。

また、欲求ピラミッドの戦略と向き合うなかでも、自分らしい経営、および働き方ができるのではないでしょうか?


自身の課題解決と社会貢献


前セクションでは企業活動における社会貢献の考え方なので、イメージがしやすいですが、本セクションでは「個」がテーマとなり規模観が捉えにくそうです。

自分自身の人生にスポットをあてた欲求ピラミッドで、総合的に自身を満たしていくことが、人生を豊かにもします。


悩みは尽きない


どんな人でも意外と同じです。悩みの大きさや対象は様々でしょうが、自分が得たいものとの葛藤は永遠に繰り返されるということです。

欲求ピラミッドがそれを物語っています。

ひとつ満たしてみても、次の欲求が現れます。

だとすれば、とにかく寸暇を惜しまず、迷わず、自身を満たし続けることに全力を注ぎ、自己実現の欲求ゾーンまで生き急ぐこともひとつの解であると思います。


自己実現を極めた先に「自己超越」という領域があるという説もありますが。

それが自由の意味かもしれません。


企業活動に限らず、自身を満たし続ける中で様々な経済活動がうまれ、様々な出会いにも恵まれることだと思います。

それが結果として、「社会貢献」という副産物をうむのではないかと考え、冒頭に描きました「自身の課題解決が究極の社会貢献である」という言葉の意味になります。


エピローグ


働き方改革が推奨されるご時世、新型コロナウイルスの影響により、意外にも強制的に改革が成し遂げられようとしているなかで、自身はどのように捉え、どのように在るのか。


明日の描き方に対するひとつの解でありますように^^


ー「自由の追究」と「社会貢献」


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