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出会ったことのない漫画 チ。‐地球の運動について‐

新しくPCを買い、なんだかとても楽しい
もっと使っていきたいと思い、noteを始めることにしました
なんとなく記録したいなと思ったことなど、つらつらと書いていきます

今日は「チ。ー地球の運動についてー」感想です ※ネタバレがあります

インスタで毎月の良かったものを載せている友人がいて、その投稿にこの「チ。」がありました。簡単な感想だけしか書かれていないのに、ずっとずっと気になっていて、やっと課金して読みました

この漫画の最大の特徴は主人公が人間ではないということ。
では、動物なのか?そういうことではなくて、主人公となるのは「地動説」

天動説が唱えられ、いま生きているのは天国に行くため。その中で地動説は考える・探求するだけでも「異端」となり、酷い拷問を受けます。
そんな世界でも、探求すること「知」を求めることはやめられない。たとえ命に代えても。。。。

※ここからネタバレあり

地動説に触れた人は皆、「知」を得ることに魅せられ、限りなく可能性の低いバトンをつなぐため、その先の相手に託し、命を落としていく。
でも、その死は決心した・使命を果たした死であり、天国に行くために生きているのではなく、この地球でやるべきことをやった そういった顔で亡くなっていく。
今より何もない時代、こういった知を探求することは、どれだけわくわくすることだったのだろう

この物語は結局、最後のバトンはうっすら、本当にうっすらつながったかな。というもの。解釈の仕方によっては繋がってないとも考える人もいると思う。途中出てくる「私たちはこの歴史の登場人物ではない」この言葉の意味を最後の終わり方で理解できた気がした。

この物語の時代、人々に階級があり、下の人は上の人が行くようなお店には行けないとか、下の人は読み書きができないとか、そういった背景がある。
その中でわたしが一番衝撃を受けたのは「文字は、奇蹟」という言葉
「200年前の情報に涙が流れることも、1000年前の噂話で笑うこともある」「文字になった思考はこの世に残って、ずっと未来の誰かを動かすことだってある」
今あたり前のように文字の読み書きができる中、この漫画に出会わなければ私はこの尊さに気づくことができなかっただろう。


と、ここまでとてもまじめに描いたものの
この漫画、私にはとても難しく読むのに時間がかかったうえ、完全には理解できていないと思っている
なぜなら登場人物の発言ひとつひとつがとても難しいから・・・
こんなことを書くには恥ずかしいのだけれど、それぞれがとてもしっかりした意見を持ち、その言葉選びがまあすらすらと難しい言葉が連ねられている・・・そしてなんというかあくまで地動説という仮定であったり、宗教を通し神をどう考えるかなど、感覚的な会話なので、とても難しく感じてしまった、、、
こういうものをすらすらと理解できる人になりたいとも思いました。。。

作者はこのコペルニクスの地動説のその前の物語を、こんなにも深く、様々な立場の人の感覚を想像して書き、言葉選びも素晴らしいなんて・・・
このような漫画に出会えてよかった・・・!

ネタバレにはなっていますが、この物語の素晴らしさはこの文では全く表現できていません!気になった方は是非読んでいただきたいです

一巻からえ・・・?となる展開です。ぜひ。


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