転職するので塾講師からエンジニアになって1年5ヶ月を振り返る

元塾講師ニートの私が未経験でエンジニアになって1年5ヶ月、派遣エンジニアから自社開発企業への転職が決まり、遂に退職したのでこの1年5ヶ月を振り返る。

エンジニアになる前のお話

新卒で私は塾講師として働いていた。元々高校生の頃から目指していた職業で、第一志望の会社で念願の仕事に就けたのだが、過酷な労働環境に身体がついていかず、一年ももたずして次の仕事も決めず退職した。あんなに憧れていたのに、最早塾講師への未練は全く無かった。

私は元々仕事にやりがいを求めていた人間だったが、憧れの職業は消え去り目標もなく、疲れ切っていた私は仕事なんてどうでもいいと考えるようになった。有り難いことに、退職後は無理に働かなくても生きていける環境があったためそのままニートとなった。

結果的に、この自由で空っぽのニート生活は4ヶ月間続いた。

なぜエンジニアになったのか

私がエンジニアになった1番の理由は、勉強したかったから。

ニートなりたての頃はだらだらした生活を送って満足していたのだが、そんな毎日を過ごすことに慣れてきた時、何よりも自分が感じたことは、勉強したいということだった。

元々学ぶことが好きだった。
ニートで生活にも心にもゆとりができたことで、再びこの気持ちを持つことができ、ニート生活を送って良かった。そんな生活を送れる有り難い環境があって本当に良かった。

大学時代、特にC言語を学んだ際に時間を忘れて没頭した経験があり、さらに、技術の発達に伴った様々な可能性に魅力を感じてIT業界に飛び込みたくなり、エンジニアになることを決めた。

入社した会社

大学時代にC言語を学んでいたからと言って、PCや技術に特に詳しくもなく完全に未経験だったので、未経験可の研修が充実してそうなホワイトっぽい会社を基準に選んだ。その結果、正社員派遣を行っている会社に2018年7月にインフラエンジニアとして入社した。

実際、3ヶ月間の研修はLinuxの知識・コマンド/サーバ構築/ネットワークの勉強など充実した内容だったと思う。知らないことだらけで勉強勉強といった感じだったが、勉強したいと思っていた私は毎日とても楽しかった。

初めての現場

研修を終えて2018年11月から、初めての現場で働くことになった。案件内容はAWSの環境構築。2019年4月のサービスリリースまでの5ヶ月間の契約。
とにかく自分の技術力不足を痛感し、悔しく情けなく感じる毎日だった。何を任されても初めてで分からないことだらけ、調べながら進めるが時間がかかったり、時間をかけても成果物は不出来だったり、切羽詰まった案件なのに役立たずな自分に心底腹が立った。

毎日帰りは遅くメンタルはやられていたが、その時に頑張ろうと思えたのは、当時チームの先輩と上司の方々のおかげだった。成果物を持っていくとただダメ出しするわけではなく、理解していない部分を汲み取って丁寧に説明してくださったり、「分からないことがあれば何でも聞いて」と言われ実際に質問すると、私のレベルに合わせて説明してくださったりと、厳しい言葉がありながらも優しいお二人に支えられていた。もっと技術力磨かないと、という危機感から休日も勉強して過ごすことが多くなったのもこの時期から。

なんとか乗り越えた5ヶ月間、最終日に上司が「初現場でここまでやってくれるとは思わなかった。あなたはこれからめちゃくちゃ成長すると思います。頑張ってください。」と言ってくださったことが心から嬉しかった。

ここで身についたこと。
・仕事の進め方・休日の勉強など、エンジニアとしての基礎体力
・Linux/AWS/Python の基礎

2つ目の現場

2019年4月から2つ目の現場で働くことになった。自社開発のベンチャー企業でAWS環境の運用・構築案件。2019年8月末までの契約だった。

ベンチャーだけあってスピード感があり、新しいサービスが出たらとりあえず使ってみるというフットワークが軽かった。まだ情報が少ない技術を扱う事も多く、自分で調べながら判断し、相談して業務を進めることが多かった。
元々技術力も低く知識も浅い上に任される業務のレベルも社員のレベルも高く、「なんで私なんかがここにいるんだろう」と毎日のように思っていた。

その中で、情報収集の仕方・新しい技術を学び扱い、ベンチャーのスピード感・自由さを肌で感じ、より技術に対して貪欲になった。そして悔しい分、平日の朝・仕事終わり・休日はほとんど勉強にあてるようになった。業務で足りない知識や新しい技術のインプット・アウトプットなど思いつく限り、とにかく毎日できる限りやった。それでも時間は足りなかったけど。

未熟な自分と向き合うのはしんどいけど、日々学べることは楽しかった。悔しいと思えることが嬉しかった。力不足のため会社の人にも申し訳なく感じていたが、沢山学ばせていただきフォローもしていただき、育ててもらって感謝している。ここで働けてよかった。

ここで身についたこと
・AWS/Python/Terraform/Docker
・情報収集の仕方
・自分で調べて解決する力

3つ目の現場

2019年9月から3つ目の現場で働くことになった。転職が決まったため11月末までの3ヶ月間お世話になった。ここの案件もAWSの運用・構築だった。

初めてエンジニアとして認めてもらえた現場だったと思う。
2つ目の現場で鍛えられた私の強みを活かせた案件を沢山任せていただいた。前回の現場では自分が一番できないと思っていたのに、気付いたら力はついていた。いつの間にか底辺ではなくなっていて、自分の武器(AWSの経験とインフラのコード化)も身についていた。役に立てることが実感できて本当に嬉しかった。

しかし、嬉しい反面物足りなさも感じるようになった。業務外の勉強時間は減らしていないが、自分の成長スピードが落ちているように感じた。
今までの現場と自分とのレベル差は100くらいあったのに、ここでは30くらいのような感じ。確かにレベルは到達してないけど、もっと悔しい思いをしたいとか、もっと分からないことに囲まれたいとか、そんな風に思うようになった。やっぱり、早く強くなるには自分よりも何段階も上の環境に身をおいて自分の未熟さを実感することが一番だと感じた。

ただ、認めてもらえた経験によって私には少なからず自信がついた。自分の強みも弱みも自覚できた。自分の強みへの自信がついたことで積極的に発言したり、弱みに関する疑問を解消したり、業務を進める中で「もっといい方法はないか」と以前より考え先輩とも沢山話をするようになった。
また、大規模インフラをさわれたりBashを書いたりTerraformの発展を学べたり、新しい知識も勿論身についた。

ここで身についたこと。
・自分の強みと弱みの自覚と自信
・AWS/Terraformの発展/Bash

なぜ転職するのか

- 刺激的な環境に身をおきたい
技術力を高めたい、成長したいと思った時、レベルの高い刺激的な環境に身を置くのは大切なことだ。
特に私の大きな原動力は「悔しい」という気持ちなので、それをより感じられる環境でスキルアップしたいと思い、派遣元の会社では正直物足りないと感じてしまった。

- 好きなサービスに携わりたい
今までの現場では、とにかく技術をさわっていることが楽しくてそれで満足していた。しかし、恥ずかしい話、その先にあるサービスに対してあまり興味がもてていない自分がいた。

自分が楽しんで満足しているだけでいいの?エンジニアになった意義は?
と考えた時、サービスにもっと興味をもって、それをより良くするために技術に対して貪欲になりたいと思った。
そしてそうなるためには、自分が好きなサービスを作っている会社で働くべきだと思った。

派遣ではそこまで考えて現場を決めることが難しいため、自社サービスを持つ会社の正社員での転職を考えた。

派遣のメリット

1年5ヶ月間、未経験からエンジニアの派遣として働いてきて、派遣って悪いように思われがちだけど、いい面も沢山あると正直に感じた。実際、私はエンジニアのスタートをこういう形で始めて良かったと思っている。私が思う派遣エンジニアのメリットを3つ挙げる。

1. 様々な会社の技術に触れられる

私にとってはこれが1番のメリットだと思う。
会社によって使う技術も考え方も様々で、一箇所で働いているとそこでの技術は身についても他の技術って中々身につけるのが難しかったりする。また、設計や実装方法も様々で、ある場所では通用する方法が別の場所では使えない、なんてこともよくある。

場所の数だけ幅広い技術が身につき、選択肢が広がると、私は現場を変わる度に実感した。特に未経験からのスタートの場合、こういう形で技術に対して視野を広げることのも一つの方法だと思う。

2.様々な会社の内部事情がわかる
有給取りやすいかとか、仕事中の空気感とか、残業の量とか、会社の環境って働いてみないとわからないことが多い。転職して入ってみて、聞いてたのと違うって話もよくある。そういうのも含めて実際に色んな場所の中を見れるっていうのはメリットかなと思う。

3.未経験からエンジニアになりやすい
未経験からエンジニアになるには自社開発企業よりハードルは低い。研修制度がしっかりした会社なら、お金をもらいながら勉強できるので有り難い環境だと思う。
ただしハードルが低いだけで、当然エンジニアとして入社後の勉強は継続して行う必要があり、その覚悟は持っておくべきだ。

エンジニアになって

実際にエンジニアになってみて、毎日が楽しい。
技術は日々進歩していて学ばなきゃいけないことも山のようにあって勉強は継続しなきゃいけない。しんどく聞こえるかもしれないけど、学ぶことが沢山あるって本当に楽しい。できなかったことができるようになって、知らなかったことを知れるって本当に嬉しい。ワクワクする。

そしてエンジニアで大事なことは
自分で調べて解決する力
勉強を楽しんで継続する力
の2つだと感じた。
基本的に業務では調べながら進めることも多い。だから、調べる力は本当に重要。これさえあれば正直やっていけると思えるレベルに重要。
分からないことを一から調べることは大変だけど、これに慣れてしまえば新しい技術をさわる時の精神的なハードルも下がってどんどんやりたいことができるようになる。

そしてエンジニアとして勉強は当たり前に大切。小さな発見も学びも、そこに喜びを見出だせたらもっと楽しんでエンジニアを続けられると思う。

これから

この1年5ヶ月間、嬉しいことも沢山あったがそれ以上に悔しいことも嫌なことも多かった。だからこそ、私は毎日必死になれた。すべての出来事・環境・出会った方々に感謝している。

来年(2020年1月)から、自社開発企業でwebエンジニアとして働く。インフラが嫌になったわけではなく、完全にご縁の話。

これまでのインフラエンジニアとしての経験を自分の武器にして、来年からはwebエンジニアとして力をつけて世の中の役に立ちたい。大好きなサービスをよりよくしていきたい。これからも常に学び続け、それを楽しめるエンジニアであり続けたい。

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塾講師から転職。2年目インフラ/クラウドエンジニア→来年からwebエンジニア。