超短note;たくさんのふしぎ

まるごと一冊納豆についての本(※後述)を読んで知ったこと。

納豆菌はどこにでもいる。つまり、大豆をその辺に生えている適当な草や葉(例えばシダとかヨモギとかの類)で包んで放置しておけば翌日、翌々日くらいには納豆が出来上がっているらしい。な、なんと。自分であんなネバネバ摩訶不思議で美味しい物が作れるとは。

お店で売られていて、なおかつ妙に単価が安い物って(おそらくですが)自分でもそれらしく作ることができるシロモノなのかな。たとえばもやし、カイワレダイコン、カボチャの類。

反対に、自分で作れないこともないけれど美味しく作るのは難しい物って値段が高く設定されているのでしょうか。メロンとかね。

……そんなことをふと思ったりした。

そういえば、ドラゴンフルーツを種から栽培したけれど、ぜーーーんぜん育たなかった。芽はいくらでも生えるが、そこから肉厚な葉が育っていかない。ヒョロヒョロのカイワレダイコンの出来損ないみたいになって、結局次から次へと枯れてしまう。何かコツがあるのだろうけど、育ったところで美味しい果肉が出来るとも思えない。多分、あくまで観賞用としての「ドラゴンフルーツ」にしかならないのだろうな。

まあ、だから何だって話。最近、やたらと花の種や苗などを買い込んでは庭や部屋で育てようと躍起になっている。自分自身が枯れていく一方の気がするからでしょうか。何かを育てたい欲が肉厚なまでにわたしの心の中で大きくなっており。

冒頭の納豆本なんて読んだ日には、店中の大豆を買い占めてその辺の葉っぱに包んでやろうかという余計な意気込みに襲われている。本当に何なのだろう、この「何かを育てたい欲」は。

※納豆本『月刊たくさんのふしぎ 2022年2月号世界の納豆をめぐる探検』高野秀行 文・写真 スケラッコ 絵 

#納豆 #たくさんのふしぎ #大豆  

#福音館書店






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