つみき書店に発表した自作まとめ5
詰将棋創作チョー入門・第3回三手詰祭
(課題:小駒を捨てる3手詰)
◯香の最遠移動と最短移動の対比。上手くいった部類か。
まつきち:アクロバティック!
☆この課題はとても難しかった。捨駒自体の面白さは諦めて、他の部分でポイントを稼ぐしかないだろう。
詰将棋つくってみた22
(課題:打歩回避)
◯15手目45銀に対して玉方が同桂とするか同香とするかを選択できる、というのが本作の設定。よって、攻方はどちらを選択されても詰むように準備しなければならない。その準備というのが33角生!、62飛生!という大駒2枚の不成で、ここがテーマとなる部分。これだけでは弱いので、51角生!、32飛生!ともう1回ずつ不成を入れてテーマを強調したつもり。
◯序の変化紛れで、飛の遠打と遠移動の対比(遠移動なら中合されない!)が入ったのはほとんど偶然である。収束は最短で纏めることを優先したが、重いと感じる人もいるかもしれない。
竹中健一:これは素晴らしい!変化も考慮した大駒のダブル不成は見事!今回ダントツのNO.1だと思いました。
ミーナ:収束45銀に対するふたつの応手にそなえて、2か所の退路を用意する。飛角両方、二度の不成に馬のスイッチバックと、みどころ満載。デパートと対になる作。仕事が終われば、あとは短く切る、こちらの方が、スタイリッシュな作者に似合っている。
☆詰将棋を発表して、こんなに嬉しい評をいただけたのは初めてかもしれない。
☆詰パラでも似たようなテーマの作品を発表している。勿論主張には違いがあって、どちらも新作だと思っているから発表しているのだけれど、こういうのは詰将棋作家的というよりプロブレミスト的な考え方かもしれない。
(参考図)
詰将棋パラダイス2022年7月
☆論理的に可能なパターンは全部作るというのが自分のやり方だが、このように2パターン以上を発表できることは稀である。ほとんどの場合、完成といえる図が1つだけ出来て、他の図は全てそれの下位互換になってしまうからだ。
☆さらに言えば、最良の構図は最初に見つけたものであることが多い。そうなる理由は分からないが
最もシンプルなものを最初に考えているからか、或いは2つ目以降は図化する時に手を抜いてしまっているのかもしれない。とにかく、私の中で創作の時間のほとんどは、最初に作った図が最善だったということの確認作業に過ぎないのである。
☆今回の場合、詰パラ発表作の方が先に出来た。つまりはそういうことなのだろう。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?