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Uri Avner傑作選(3)


(4) Uri Avner
1st Place Israel v Switzerland 1959

#3

他の多くの作家と同様、Uriもチーム戦のために創作することに喜びを感じていた。彼はまだ10代の時にdouble reciprocal changeを含むmutateの3手メイトである(4)を作り、イスラエル対スイスの試合で1位となった。

1...Sc1/Sf4/Sd4/Sg1/b3
2.Sxc1/Sxf4/Sxd4/Sxg1/bxc3

1.b3! zz
1...Sc1/Sf4/Sd4/Sg1
2.Sf4/Sc1/Sg1/Sd4

残念なことに、このUriの素晴らしいアイデアは、その数年前にValentin Rudenkoによって実現済みのものだった。

※reciprocal changeとは、以下のようなパターン。

1.X?
1...a/b
2.A/B

1.Y!
1...a/b
2.B/A

※mutateとは、セットプレイの少なくとも1つのメイトが本手順で変化(change)するblock problem。

※block problemとは、key moveがthreatを持たず、keyを指した時点でzugzwangになる問題の総称。


(5) Uri Avner
1st Prize= Die Schwalbe 1959

S#3

(5)は、(4)と同時期の1st Prize受賞作品である。

1...Rxf4/Sxf4
2.Sb6+/Sc5+
2...Kxe5
3.Sc4+/Sd3+

1.Bxd6! (2.Re8+ Kxd6 3.Sxf7+)
1...Rxf4/Sxf4
2.Sc5+/Sb6+
2...Kxf6
3.Se4+/Sd5+

ここでもまた、Uriにとって長年のテーマであるreciprocal changeを見ることができる。

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