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2021年プロパラHコース(93号)

プロパラの担当は良いことが沢山あります。まず一番大きいのは海外作家と交流できることでしょう。詰将棋なら担当をしなくても会合等ですぐに会えますが、プロブレムだと海外に頻繁に行くわけにもいかないし……というわけで担当になってメールでやりとりするのが手っ取り早いと思います。あと、季刊誌なので業務もそこまで大変ではありません。長いこと担当やられてる方もいるので、担当やりたい!というと変わってくれるかもしれませんよ。ちなみに私は変わって〜と言われても譲りません(笑)。

以上、宣伝でした。


93号出題分には前嶋作と小林作が3つずつ。日本人作家の作品は毎号最低3作は欲しいところで、定期的に投稿してくださる方には本当に感謝です。まだ投稿したことがないという方もお気軽にメールしていただけるとありがたいです。

それでは、93号から印象的なものを2作紹介しましょう。


H1242

Christopher J. A. Jones作

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H#3.5 2sols

1...Rf7 2.Qd3 exd3 3.Se4 dxc4 4.Sd6 Bd5#
1...Be4 2.Qf3 exf3 3.Sh7 fxg4 4.Sf6 Bf5#

この作者らしい駒取り2回から美しいecho mates。白Kも、a8以外に置くと全て余詰があります。


H1245

Zlatko Mihajioski作

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H#5.5 b)Pc4→d5

a) 1...Ba8 2.Bb7 Kf2 3.Bc8 Kf3 4.Rh1 Ke4 5.Rh8 Kd5 6.Rd8 Bc6#
b) 1...Bxd5 2.Ra8 Bg8 3.Bd5 Kd3 4.Bf7 Ke4 5.Be8 Kd5 6.Rd8 Be6#

こちらもbKの位置は変わらないechoのmodel matesですが、双方BのBristolにRの大移動と派手な展開を演出しています。さらにwKも2解でルートが変わっており気が利いていますね。良作。

ちなみに作者はこの連載では初登場ですが、JonssonさんやOnkoudさんと同じく創作IMの資格を持っています(JonesさんやAbdurahmanovicさんはさらに上のGM)。


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