Uri Avner作品集を読んでみる 2-2
今回はセルフの中でもテーマが分かりやすい作品です。
10番
Szachy 1979 version 3rd Prize
S#3
1.a5! waiting
1...Kc8 2.Rxc7+ Sxc7 3.Sd6+ Sxd6#
1...Sd~ 2.Sd6+ Sxd6 3.a6+ K~#
(2.a6+? Kc8 3.Sd6+ Bxd6!)
1...Se~ 2.a6+ Kc8 3.Rxc7+ Sxc7#
(2.Rxc7+? Sxc7 3.a6+ Sxa6!)
黒はK, S, Sの3枚しか動かせる駒がない。いずれもa8Bからh1Kへのライン上にあり、third batteryを構成している。S#3なので、この3枚を全て動かしてメイトにするわけだ。この設定の分かりやすさが私の好み。
テーマは太字にした部分、白の手のcycleである。2つ目の変化は、Kが移動するとBc7のpinが外れるという理屈で手順が限定。3つ目はSがc7に来るとa6に利くので手順前後が効かない。
移動先が限定されていないK~とかS~という手が出てくるが、これはそれほど減点要素では無いと思う。そこよりも、keyが平凡なのが少し気になる。
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