カラオケ

 カラオケが好きだ。

 マイクを使って好きな歌を歌う、というのが好きだ。
 落ち込んだとき、ストレスが溜まっているときには、疲れていても、何としても行きたくなる。

 最近はステイホームということで、月1か月2ペースで行っていたのを3ヶ月に1回ほどまで控えたのだけど(マスク、アルコール消毒、マスクカバーの使用に加えてヒトカラで行くという点でも気をつけている)、私が子どもの頃からあったカラオケ屋店がコロナ禍の影響で閉店してしまった。
 別のカラオケ店は会員限定で室料無料サービスなどもしていた。今の時期、カラオケ店は大打撃なのだということが身にしみて感じられた。

 大学生になってヒトカラデビューするまで、カラオケは家族で行くものだった。うちは両親も弟もみんな歌が好きなので、カラオケは手軽に行ける遊園地みたいな感覚だ。
 カラオケで、両親が歌う歌から昭和の曲を知って、母の昔のカセットを借りてハマった時期もあった。平成のJPOPしか知らなかった私と弟にとって、昭和の曲は衝撃的だった。昭和の歌にハマった件についてはまた別の機会にしっかり書いてみたいが、そのきっかけをくれたのは家族カラオケだった。

 友達とカラオケに行くのも面白い。友達のいつもと違う声を聞くことができるし、ふだん聞かない歌手や曲を知ることができる。私は基本的に好きな曲や好きなアーティストの曲ばかり聞いてしまうので、世間で流行っている曲を知るよい機会でもあった。
 何より、趣味を共有している感覚というか、友達の好きな曲を好きになれたり、その逆で私の好きな曲を好きになってもらったり、そういうのが1番楽しい。

 大学生になって、ひとりカラオケが趣味になった。ひとりカラオケはずっと自分のターン!ということで、上手く歌えなかったら切ればいいし、採点モードでひたすら練習してもよい。トイレやドリンクバーに立つ時だけ、ちょっと不安なこともあるけれど、自由で好きなだけ歌えるところが楽しい。

 ひとりカラオケで意識しているのは、好きなアーティストの曲をできるだけ入れること!
 もちろんその日の気分で差はあるけれど、たとえば、Janne Da Arcの曲は少なくとも1曲は入れる。それは、カラオケ印税というものがあることを知ってから、CDを買うのと同じくらい、応援の気持ちでやっている。(カラオケ印税が馬鹿にならない話は、ゴールデンボンバーのキリショーさんが何かのテレビ番組で言っていたのを聞いて知った。)
 好きなアーティストの曲は飽きないので、定番曲、または十八番として練習もできるし、私にとってもメリットが多い。カラオケで好きな人に貢献できるなら非常に嬉しいと思う。

 最近だと、よくヒプノシスマイクを歌う練習をする。ご存知の方も多いかもしれないが、ヒプノシスマイクは声優さんがガチでラップするコンテンツで、美しい絵と共に人気がある。最近アプリ化やアニメ化もされて、ハマっている身としては供給が多くて嬉しい。
 ラップは早口言葉のようだけれど、韻を踏んでいるのでプロの美声と滑舌で聞くのが心地よい。そして、カラオケで自分でも歌えるとこれがまた気持ちいい。
  元々複数人で歌っているものを1人で歌うのは体力がいるけれど、充実感もある。これが楽しい。

 カラオケは歌を聞くのも歌うのも好きな私にとって、必要不可欠なものだ。現在は以前のように通うのはなかなか難しくなっているとはいえ、できる限り折を見てカラオケにも行きたいと思う。
 そして早く、友達や家族とわいわい行ける環境に戻って欲しいなあとも。

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