数学の勉強法は、最強である。

今日、友人と話していて、実は驚かれたことがあり、忘れないうちにnoteにしておこうと思い立ち、この記事を書いています。

みなさんは数学の勉強、どのくらい覚えているでしょうか。今、学生さんでしたら間違いなく覚えていると思いますが、卒業後、あるいは親になってしまった後で思い返すと、内容をしっかり覚えているという方は実は少ないのではないでしょうか。日常的に数学に接する機会がある人くらいかなと思います。実際、私も理系出身で、大学までは数学をしっかりやっていましたが、卒業して接点がなくなり、今はこうして講師もしていますが、特に理系数学(数Ⅲ)などは、あまり得意ではなかったせいもあり、記憶のはるか彼方です(笑) 理系の私でさえこんな感じですから、数学が苦手だった人、数字を見るだけでトラウマ化している人、とっくにとうに捨て去って記憶すらない、という方も意外に多いのではないでしょうか。

実は、今になって思うと、数学の勉強というのは、内容は半分どうでもいいのではないかと思うのです。何度となく指導要領が改訂され、高校数学に入っているもの、外されたもの、いろいろあるのですが、ぶっちゃけ中身はどうでもいい。どちらかというと大切なのは、数学の問題を解く時の、答えに至るまでのプロセスだと思うのです。

数学の問題を解く場合、たいていは正解があります。1つのことも、2つのこともある。高校数学の場合は場合分けをして、こういう時はこの答え、こういう時はこっちの答えになる、みたいなものもあります。もちろん解き方がわかっていて、1発で答えが合えばいいのでしょうが、どこかでわからなくなったり、計算してみたものの答えが違ったり、ということも多いですよね。数学で間違えるときは、そもそも考え方が間違っているか、考え方は合っているが式を途中で間違えたか、式もあっているが途中で計算を間違えたか、という大きく分けて3パターンに分けられるのではないかと思います。おそらく、数学を勉強していた人は、片手に解答を持ち、片手に自分の解答を見ながら、2つを照らし合わせて、どこで間違えたのか、見直す作業をします。自分の答えをさかのぼって、どこから間違えたかを確認しながら、少しずつ直していき、やっと正解にたどり着く、ということを繰り返しながら勉強したのではないでしょうか。

実は、このプロセスこそ、すべての勉強に通じるやり方なのではないかという風に思うわけです。まずはお手本に倣って、例題を解く。例題が解けたら、練習問題を一人でできるか解いてみる。ちょっとずつ数字が変わったり、パターンが変わったりしても対応できるようになったら、そのパターンを組み合わせて応用問題を解いていく。人に聞かれて、説明できるようになったら、完全に自分のものになった、という感じでしょうか。これって、ビジネスでも同じことが言えますよね。まずは成功者の模倣をしてみる。販売されているノウハウを、まずは一読してからやってみる。わからないことがあったら質問する。そうやって進めていって、もし思うように結果が出せなかったら、どこか自分が間違えたところがないか、抜けがないか、練習しなくてはいけないものがないかをチェックする。時々そうやって自分で見直しをしながら進めていけば、たいていのことはマスターできるはずです。ところが、結果がすぐに出なくて諦めてしまったり、見直しせず突き進んだら全然違う方向へ進んでしまい、元に戻れず最初からやり直しになってしまったりしたことはありませんか。こうやって書いている私も、たくさんそうやってきました。でも、どこかではっと気づくわけです。何か間違えたな、と。そうしたら、そこまで戻ってやり直せばいいんです。

数学の勉強が役に立たないなんて、とんでもない。
実は、すべてに通じる勉強法だったのですね。
途中で数学をあきらめてしまった人は、もしかしたら、人生で大事なことを勉強し損ねているかもしれません。

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