バンドネオンハンドルとラウンドジップキーケース完成
皆様こんばんは。
無事に年も明け、一陽来復新玉の春を迎え、あっさりと松も明け、太寒も経て、既に1月も下旬ですね。
既に余裕はありません、このまま年末まで駆け抜けます。
因みに先日、試しに眠りの浅さと夢見の悪さを睡眠科に相談に行った際、先生の話を聞いてる最中に眠くなりました。
そんな最中にオーダーの作品が完成したので写真で綴ります。
先ずはバンドネオンのハンドルから。
この千切れてしまった鹿革の持ち手を新品に作り変えます。
年代物の鉄の尾錠は再利用の為、錆を落し赤錆を黒錆に変えて保護します。
それから本体は同様に鹿革で製作します。
切り出し、漉き、補強、貼り合わせ、小端磨き等を経て、、、
完成です。
バンドネオンハンドル
こちらの装着図の写真はお客さんに送って頂きました。
なるべく廉価に済ます為にほぼ手縫いはしておりませんが、伸び止め加工をし二枚を圧着し、小端は本磨きで仕立てております。
今回使用した鹿革は広島のジビエレザーで、自然なシボが類のない美しさで引っ張りにも摩擦にも水にも強い油鞣しの逸品です。
オイルとワックスで仕上げておりますが、自然な色味が浮き上がって良い雰囲気です。
続いてキーケースの紹介です。
先ずは絞り加工用の型を作ります。
床革を切り出して。
圧着して鉋で断面を整えて。
磨いて仕上げて。
先ずは一枚目を絞り、、、
もう一枚を重ねて絞ります。
これを2つ作ります。
それから外装用の革の染色です。
それから絞り加工パーツを元に内装の仕立てに取り掛かります。
切り出し、漉き、裏打ち、貼り合わせ、本裁ち、ヘリ返し、小端磨き等を経て。
準備工程終了です。
それから縫製工程、小端磨き等を経て。
内装の完成です。
そして内装を元に外装を仕立てます。
最後は外装を元にジッパーパーツを仕立てます。
先ずは床革を切り出し加工し。
切り出し、伸び止め、漉き、ヘリ返し、飾り捻等を経て、、、
縫製、小端磨きを経てジッパーパーツ完成です。
外装、ジッパーパーツ、内装を縫い合わせたらば、、、
完成です。
ラウンドジップキーケース
続いて内装です。
アミエットの6連キーホルダー、スマートキー2個、カードポケット2ヶ所のキーケースです。
染色した革は色の雰囲気は当然の事、革の質感も変わり高級感も増します。
キーホルダーの裏側にはイニシャルも入れてあります。
既製品ではまず有り得ない、実にオーダーメイドらしいキーケースに仕上がりました。
因みにジッパーの引き手の造形は思い付きです。
今回も良いオーダーを有難う御座いました!!
ではちょっとワンクッション置いて次のオーダーに取り掛かります。
それでは皆様また会う日まで。
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北崎厚志
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