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あまり主役にならないミルクレープ|その歴史と現在を追った本を書きました

かなざわ

ミルクレープは、あまり主役になることがありません。

スーパーやコンビニ、チェーンのカフェ、さらには寿司屋まで、ミルクレープはいたるところで販売されています。ミルクレープは食べたいと思ったときに割とすぐに食べられる身近なケーキです。

一方でミルクレープは、その歴史や普及の過程が紹介されることはありません。同じく定番のスイーツであるショートケーキやプリン、シュークリームやチーズケーキは、その起源や日本での普及の歴史を紹介した本がたくさんあります。しかしミルクレープはどうでしょうか。一応、Wikipediaにページはありますが、解説はほんの数行といった程度です。

またミルクレープは、誕生日やクリスマスケーキとして選ばれることがほとんどありません。好きなケーキのランキングでは10位前後がせいぜいです。

ミルクレープは、色々な場所で販売され、私たちの生活に定着しているケーキなのに、なぜかいつも脇役なのです。

なぜミルクレープは脇役的なのか。そんな疑問を考えるとともに、ミルクレープの歴史や定着の過程を追った本を製作しました。

タイトルは『ミルクレープとはなにか?』です。電子版のみ販売しています。

ミルクレープを主役にした数少ない本です。現時点では唯一かもしれません。

本書では、主に次のことについて解説しています。

・ミルクレープはいつから存在しているのか?
・ミルクレープはどのようにして定着したのか?
・ミルクレープは私たちにとってどのような存在なのか?

これら、今まで深く語られることがなかったミルクレープについて、過去の雑誌をあたるなどして詳細に解説しています。

簡単に内容を紹介すると、まずミルクレープは1976年に当時絶大な人気を誇った女性誌の『an・an』のなかで紹介されて公になりました。

その後ミルクレープは、1996年にドトールが販売したこともあり、定着していきました。2000年頃には海外にも進出しています。

またミルクレープは、チェーンの洋菓子屋やチェーンカフェ、スーパーやコンビニではよく見かけるのに、意外にも個人の洋菓子屋やカフェではあまり見かけない、特殊な一面があります。さらに付け加えると、ミルクレープはクリスマスや誕生日ケーキとして売られる機会が少ないケーキでもあります。

本書『ミルクレープとは何か』では、これらのミルクレープの歴史や定着の過程、ミルクレープの不思議な特徴について、さらに詳しく紹介しています。

ミルクレープの歴史はネットで検索すれば簡単に調べられます。しかし本書で紹介しているのは、ネットで定説となっているものとは少し違っています。過去の資料をあたった結果そうなりました。

文字中心の本ですが、これまでの通説とは違うミルクレープの新たな一面を垣間見ることができると思います。ミルクレープ、そして日本で生まれたとされる洋菓子に興味がある方は、ぜひご覧ください。

【本書の目次】

第1章 クレープの流行とミルクレープへの枝分かれ
 そば粉を使ったガレットがクレープの原型
 「フランスのお好み焼き」と紹介されたクレープ
 食事系クレープの種類も豊富だった

第2章 ミルクレープの誕生と定着
 日本で生まれたとされるミルクレープ
 クレープ料理の1つから生まれたミルクレープ
 グルメの発信地、麻布から広がる
 80年代にはすでに「ミルクレープ」は一般的に知られていた
 ミルクレープを日本に定着させたドトール
 ミルクレープを海外に持ち込んだ人物
 アメリカ、アジアだけでなくヨーロッパにも

第3章 ミルクレープの現在
 ミルクレープの3分類
 スタンダード系ミルクレープとその違い
 生クリームかカスタードクリームか、それとも両方か
 果物を楽しむフルーツ系ミルクレープ
 フレーバー系ミルクレープ
 レインボーミルクレープ
 ミルクレープは視認性が高い

第4章 楽曲のなかのミルクレープ
 最初のミルクレープの楽曲
 成長した自分をミルクレープにたとえる
 合唱されたミルクレープの曲
 人間性の薄さの比喩としてのミルクレープ
 多層が積み重なる唯一無二のケーキ

第5章 私たちにとってミルクレープとは何か?
 ミルクレープはチェーン店に多い
 手間がかかる割に希少性が低い
 主役にならないミルクレープ
 ミルクレープはどこに向かうのか?
 ミルクレープとは何か?

おわりに


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