息子は立派な発達障害 その5

それでも親子関係が良くなるわけでもなく。
自分自身の癒しを求めるようになっていきました。
整体、アロママッサージ、気功、エネルギーワーク、エステ。
まず香りに癒されてアロマテラピー検定を受けました。
これが自宅でサロンを始めるきっかけになったんです。
そして、アロママッサージの認定を受けに行った時に出会ったのが私のエネルギーワークの先生でした。
世界中を旅して癒しの技術を学んだり提供したりしている先生は、綺麗で自由で優しくて。
すぐに魅了されて弟子にしてもらいました。
アロママッサージそっちのけになっていき、癒しのイベントに出始めました。
驚くほど人脈が広がり、今ここにいます。

何度も何度も消えてしまいたいと思っていた私でも、こんなに変わることができるんだなと自分でも驚いています。

あの頃は自分の事は全て後回しにして、子供最優先、家族優先で暮らしていましたが。
自分のご機嫌をとる。自分を癒す。
まずは自分最優先で大切にする事が必要だったんだなと今ならわかります。

発達障害とはどんな対応をしたら自立につながるなどの理解をするだけでは足りません。

寄り添う保護者様や支援者の方にも癒されるという経験が必要です。
ご自分にとって必要なケアを見つけて継続していく事は罪悪感なくしていただきたいと思います。

保護者様や当事者様は毎日ずっと発達障害に苦しんでいます。
息子の高校卒業間近に初めて聞きましたが、実はある一定の音が気になって仕方がない。
すごく嫌いな手触りの生地があるということ。
小学生のころから嫌いな服は一切着ない子でしたが、
デザインじゃなく生地だったんだということを知りました。
当事者の方はとにかく音や手触りに過敏に反応するようで、普通と言われる人たちの何倍も疲れを感じるとのことなので、
心も体も癒しが必要です。

そして、保護者様は自分の事ではないからこそ苦しみ悩み傷ついています。
誰だって我が子に障害があって欲しいとは思いませんから。
発達障害はギフトだとか、発達障害児は天使だという方もいます。
私はそうは思いません。
だからこそ、発達障害児を育ててきた経験をシェアしたいと思い私は小さなサロンからどんどん外へ出ていくことを決め、行動してきました。

万人幸福の栞の一番
今日は最良の1日(いちじつ)
今は無二の好機
これは気づくと同時に行う。ということ。

まさにこの数年私はこの言葉を実践してきました。
さすがの行動力と言われるようになりましたが、脳みそをきちんと通してからじっくりと動いたら?という人もいました。
でも行動してきたおかげで自分の世界が本当に広がりました。
これはとても重要な事だと思います。
自分のやりたい事、自分の世界、自分だけの時間。子育て中の母たちには中々理解しにくいとは思いますが、
頭の片隅に置いて、少しずつでも準備をしてほしいと思います。
そして、夫婦が同じ方を向き意見を一致させていく事がとても大切だと感じます。
支え合って我が子の将来を真剣に考える事はその後の夫婦関係をどんどんよくしていくはずです。

そして、ストレスフルな生活の中で癒しの勉強を始め、私の人生を変えるきっかけになった先生に出会いました。
そこからイベント出店につながり様々な方とのご縁を頂き人生が動き始めました。

先生との出会いで本当に人生が変わっていきました。
私の凝り固まったこうでなければならないという思考の制限を外されたように、なんでもありを感じるようになっていっていい意味でいい加減になりました。
息子のことも生きてるだけでいいかと思うようになり、大学受験で悩む様子を見て 大学なんて行かなくてもいいんだよと。
学歴至上主義の私に育てられた息子は心底驚いていましたね。
いいの?と聞き返してきました。

その日から親子関係は一変しました。
そして卒業式を待たずに部屋を借り家を出て行きました。
発達障害ならではとよく聞きますが、長続きせず仕事も転々としています。
転職先などは自分で探して応募してと一通りのことは全部自分でやっています。
お金が無いなどと頼ってくることも全くありません。
立派だなと私は満足しています。

それでもまだまだ 試練は続く

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