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【最近のモスクワ】2022年12月

12月31日のモスクワの新規感染者数は、〇人、ロシアの新規感染者数は、〇人と今まで通りに書きたいのですが、今月中旬からサイトの形式が変わり、感染者の数がものすごく見にくくなってしまいました。もうロシアでは、ほとんど収まっているので、感染者の数を書かなくてもいいかもしれません。

日本では、中国の感染者の報道をしていますが、ロシアでは、中国の感染者のことの報道をしていません。日本では、中国からの人の水際対策を強化しましたが、ロシアでは、入国時のPCR検査は全員必要がなく、今回中国からの人にPCR検査をするということもありません。ロシア人全員が免疫をもっているということで、水際対策をしなくても大丈夫という判断なのかもしれません。
中国のコロナ感染者に対する報道、ゼロコロナに反発するデモの報道など、疑問に思うこともあります。西側諸国が作り上げていたり、マスコミが煽っていたりするのではないかとも思えます。何でもかんでも鵜呑みにせず、様々な情報を見て自分で考えたほうがいいですね。

プーチンさん、よくぞ言ってくれました。

ロシアでは、西側諸国の文化もしっかり振興しています。政治と文化は別、政治と個人は別という考えなので、非友好国出身の私でも、個人的なお付き合いは今まで通りできているし、街を歩いていて嫌な思いをすることもありません。
例えば、クラシック音楽のコンサートでは、西側諸国の作曲家の曲もしっかり演奏しています。
また、近所のスーパーでは、フィンランドのムーミンのカードも配っていました。


ヨーヨー

甥と姪が遊びに来た時に、誕生日会でもらったのか、ヨーヨーを持って来ました。

日本のように水は入っていませんが、この大きさ。大きいものが好きなようです。

ワールドカップ

今回、ロシアはサッカーのワールドカップに参加しませんでしたが、甥たちは、サッカーのゲームで遊んでいました。

義母の独り言

11月下旬ごろの義母。
「もうすぐ、12月。12月1日から冬が始まる。」
11月中旬に積雪があり、雪が降ったり積もったりしていて、日中も氷点下の気温なのだが、11月下旬はまだ秋という認識の義母でした。

それから、12月3日の朝の義母。
「今日は気温が低いし、風が強くて、雪が舞い上がっていて、外に行きたくない。家は暖かくていい。」と言った後、必ず「日本は、どう?寒い?」と訊いてきます。
日本と言われても北海道と沖縄と全然違うから、どこの話をすればいいか、いつも迷うし、なんか、あいさつ代わりに「日本はどう?」と訊いている気もして、前も言ったよなあと思いつつ、同じことをいうこともあります。「日本の北の方は、雪が降ったよ」とだけ言っておきました。
その後も、何やら、スハリを焼いて、ブリヌイを焼いて、プロフを作り、カニカマサラダを作り、挙句の果てには、洗濯物も干しといろいろやりながら、言った一言が「もうすぐ春」!!!
ついこの間まで、冬が来ると言っていたのに、「もうすぐ春」と言ったときは、私の聞き間違いかと思って、もう一度訊き直してしまいました。それでも、やはり「もうすぐ春」と言ったから、間違いありませんでした。
義母の感じる時間のスピードというか、願望というか、突拍子もなくて、おもしろいです。

また、独り言ではなく、義理の妹と義母の会話もおもしろいことがありました。
台所に、義母と義理の妹と私がいました。
義母「○○の誕生日はいつだっけ?〇日だっけ?」
(冬だ、新年だと言っているときにうすうす感じていましたが、義母は私の誕生日を忘れていました。数年前に本当に忘れたというのもあったので、たぶん忘れているだろうなあとは思っていました。義理の妹と同居していた時は、義理の妹のおかげで忘れなかっただけです。)
義理の妹「●日だよ。」
この会話が私の目の前で繰り広げられ、義母は、私がロシア語が分からないから大丈夫だと思って、義理の妹に訊いたようですが、このくらいの会話ならしっかり分かります。

ネット切断


8日の昼間、noteのイベントを見ているときに、途中で映像が止まりました。アーカイブにもなるし、あとで見ようと思い、お昼ご飯を食べることにしました。
食べた後も、ネットがつながらず、夫がリモートワークなら、すぐに、調べてくれるけれども、今は仕事に行っているから何もできず。
まあ、ネットがつながらないのなら、ネットがなくてもできることをすればいいやと思い、エクセルで作業をしました。
夫が仕事から帰ってきて、調べた所、パソコン関係が得意な夫でもお手上げのようで、ネット会社に電話をしました。それで、2日後に修理に行くとなりました。
ネットがつながらなくても、他にやることがあるし、たまには、ネット無し生活もいいと思い、その日も次の日もネット無しでできることをしていました。
すると、つながらなくなってから24時間後くらいに、夫から電話が来て、「ネットの会社の人から連絡があって、『修理してつながるようになったよ』と言われた。」と。
24時間くらい、ネットを切断するのは悪くないです。

上の家から聞こえる練習曲

管楽器を2つくらい上の家の人が毎日練習をしています。だいたい同じ曲が多くて、「また始まったね。」と夫と言いながら聴いていますが、最近聞こえてきた曲は、チャイコフスキーの「1812年」でした。
私が「チャイコフスキーの1812年だ」と言ったら、夫は、1812年はナポレオンに勝利した年なのに、なんで、チャイコフスキーと言っているのか???と思っていたと思います。
夫は、1812年という曲を知りませんでした。しかし、私は、のだめで聴いたことがあったから、知っています。やはり、チャイコフスキーの1812年はいい曲だと思いながら聴いていましたが、1回だけふいて、あとは、いつもの曲になってしまいました。
また、別の日は、スヴィリードフの軍隊行進曲も練習していました。この曲も知っているから、聴いていてワクワクしました。

すってんころりん

モスクワに住んで5年。一度も転ばなかったのに。もっと言えば、大学生の時に1回転んだだけで、雪国育ちではないけれども、雪道に自信があったのに、モスクワで初めて転びました。
1か月の4分の1の量の雪が一晩で降り、その後の気温は、+3度。12月になってから日中でもプラスの気温にならなかったのに、プラスの気温になってしまいました。さらに、雨。

鏡の上を歩いているような感じの道を歩きます。この道は、雪かきがしっかりしていて、巨大な水たまりがあるだけだったから、歩きやすかったです。
こうなっているところは、特に問題ありません。
しかし、横断歩道は、雪がたまっていたり、巨大な水たまりがあったり、渡り切ったところで歩道に行くのに、斜面になっていたりします。
歩道はかなり雪かきをしてくれますが、横断歩道と歩道の境目は、雪のたまり場になりやすいです。そして、私が横断歩道を渡ったところは、薄い氷がはっていました。ものの見事に足をとられて、すってんころりん。
もう恥ずかしいとかそんなことは関係ありません。どうせ、フードと帽子で顔はほとんど見えないし、誰も見ていないし、知っている人もいないし。見ていても、気にしている余裕はありません。
スキーの初心者が転び方から学びますが、後ろに転んで頭をうったら大変でしたが、幸い、横にこけました。しかも、私は、身長が低く、足が短いので、道路に打ち付ける高さが低く、痛みはありませんでした。ダウンコートも着ているし、それもクッションになったようです。去年買ったダウンコートではなく、古いダウンコートを着ていたのもよかったです。
痛くなかったけれども、滑りやすくて滑って転んでいるので、立ち上がるのに苦労しました。最近、スキーのストックを持ったり、杖を持ったりして歩いている人をよく見かけますが、場合によってはあった方がいいかもしれません。
不測の事態もあるので、やはり、帽子、手袋は必須。ダウンコートでもかなりクッションになると実感しました。
さらには、屋根から雪解け水もひっきりなしに落ちてくるし、今回はなかったけれども、気温が冷えたあと、温度が上がると、つららが落ちてくる場合もあるので、上も見ながら気を付けて歩かないとなりません。そのため、雪がない時期よりも歩くのに時間がかかります。
そういえば、1年前には、義理の妹の祖母が散歩中に屋根からの落雪でけがをして入院しました。要注意の時期です。

ある日、義母と帰りが同じになり、地下鉄の車両内でばったり会いました。駅から家まで一緒に歩きましたが、地下鉄の通路を歩くときは私の方が速いのに、雪道を歩き始めたら、義母の方が速く、さすがに雪国育ちだと思いました。

無料博物館

今月も無料博物館が開催されたので、展示が変わった特別展を中心に3つの会場へ出かけました。
プーシキン文学博物館は、常設展だけでなく、特別展がいくつもあり、最後は、疲れて、もともと予定していなかった特別展は、パスしたくらいです。それだけたくさんの展示を無料で見られるので、この企画は本当に嬉しいです。

モスクワケーキ

私は、誕生日には、モスクワケーキを食べると決めています。

ソビエト時代は、一番高いケーキだったようです。もちろん、今も高いケーキです。
モスクワケーキは、ものすごく甘いわけではなく、クルミを割ったものが入っているから、甘いものが苦手な私も食べられます。
去年の誕生日は、誕生日の日に歯が痛くなり、歯が治ってからにしようと思っていたら、感染者が増え、スーパーに行くのも面倒になり、そうしているうちに、年が明け、今度はコロナになり、やっと外出できると思ったら、特別軍事作戦が始まりと、なんかモスクワケーキを食べる機会を逃してしまいました。
だから、今年は絶対に誕生日にモスクワケーキを食べたかったのですが、夫が誕生日当日にスーパーへ行くと、モスクワケーキが売られていなかったようです。それで、別の小さいケーキを買ってきて、モスクワケーキがある時に、買うことにしました。
それから、5日後、2つだけ入荷していました。高いケーキだから、毎日仕入れても売れないようで、時々の入荷になっているようです。ある時に買うことにしたから、誕生日から遅れているけれども、モスクワケーキを買いました。

結婚記念日は違うケーキでもいいやと思っていましたが、夫が200ルーブル割引き(後ろに並んでいた人がお店のカードを貸してくれた)でモスクワケーキを買ってきました。割引は嬉しいです。

イルミネーションの準備中

イルミネーションは、15日から始まるということでしたが、その前に中心部を歩いたら、すでにライトがついているところもありました。

旧KGB前のヨールカですが、よく見ると、下の部分はまだ準備中です。



いつもは、このようなヨールカはありませんでしたが、今回は、あります。

年末年始の定番演目と言えば、バレエ『くるみ割り人形』。

くるみ割り人形のヨールカです。

完全についているわけではなく、一部だったり、クレーンで作業をしていたりと、まだ準備中でした。

地下鉄のエスカレーターに乗ったら、掃除中でした。

新潟の大雪

新潟の大雪のニュースを見ました。
それで、ふと思い出しました。
私が新潟に住んだ時に、地元の人からきいたのは、昭和38年の38豪雪と、昭和58年の59豪雪の話。
そして、私が住んでいた2003年は、まさに、20年に1回の大雪が降るかもと言われた年でした。幸い、私が住んだ年は、珍しいことに雪が少なくて、90㎝しか積雪しませんでした。
そして、今回の大雪。2022年12月ですが、年が明ければ、2023年。まさに、20年に1回の大雪の可能性のある年だと思いました。

実写版『チェブラーシカ』

2023年1月1日に、実写版の新作映画の『チェブラーシカ』が公開されます。
それで、少しだけですが、宣伝しているようです。
例えば、テレモークでブリヌイを食べて、アプリで登録して抽選で350ルーブル分のクーポン券が当たるとかです。

私は、そもそもテレモークで食べないので、これは参加しません。また、食べたとしても、アプリで登録ということは、個人情報を登録することになるため、今回だけの為に登録する気もしません。
まあ、ロシアの映画は日本の映画に比べて安いというか、上映時間で値段が変わるので、そんなに高くないと思っていました。もし、近所の映画館で上映されるのなら、見てもいいかな?と思いましたが、近所の映画館では上映されないようです。
中心部まで行かないとだめですが、値段を見たら、2時間の上映で、高くなったと感じました。たしかに、いろんなものの値段が上がっているから、映画も高くなったと思います。

他には、VKのスタンプに新作のチェブラーシカのイラストがありました。

ヨールカやイルミネーションなど

昨年は、旅行に来たくても来ることができない人もいるだろうと思い、モスクワのキラキラしたきれいなイルミネーションを紹介しようとライブ動画をしたり、あとで、noteで紹介したりもしました。そのために、夕方から夜に出かけ、イルミネーション散歩をしました。
しかし、今年は、イルミネーション散歩に適した天気にならず、昨年と同じところはあえて見に行く気にもならず、あまりイルミネーションを見ることができていません。
それでも、見たものを載せます。
地下鉄のクロポトキンスカヤ駅前です。

レストランの前にもこうやってヨールカを展示するところもあります。

レーニン図書館前のヨールカです。

ボリショイ劇場前のヨールカです。

よく見ると、一番下の所に、『くるみ割り人形』の登場人物が描かれています。

こんな風になっていて、覗くと中が見えます。

ツム百貨店のイルミネーションも例年通りです。百貨店ごとプレゼントになるイルミネーションです。

去年は、この場所にヨールカはありませんでしたが、今年は、ありました。しかも、私が大好きなアエロフロート航空のヨールカです。早く直行便が復活してほしいです。

これを見て分かるように、『新年とクリスマスおめでとう!』と書いてあり、やはり、1月1日にお正月とクリスマスが来ると意識があります。宗教行事のクリスマスは1月7日で、教会で静かに行われますが、教会に行かない人たちは、1月1日にお正月とクリスマスが来るというイメージです。

カルティエのイルミネーションは、制裁により、今回はありません。

参考までに去年のイルミネーションを載せておきます。

幼稚園と小学校の時の同級生がたまたまInstagramのストーリーで見つけたイルミネーション。「きれいだけど、どこにある?」と訊いてくれたから、去年初めて見に行きました。制裁になるなんて思ってもいなかったので、去年見ておいてよかったです。

絶対に次があるとは限らないから、行けたりできたりするときには、無理をしてでもしておいた方がいいなと実感しました。今を大切にしたいと思います。

もう一度ボリショイ劇場前のヨールカです。ここから、『くるみ割り人形』の音楽もエンドレスでかかっていて、劇場に入れなくても、『くるみ割り人形』の音楽を聴けば、バレエの情景が目に浮かびます。近年、チケット入手がものすごく難しくなっていて、これも2011年にリニューアルオープンしたばかりの時に、金銭的に無理をしてでも見ておいてよかったと思います。

いつもは、地下鉄入り口にイルミネーションはありませんが、今回はこのようにイルミネーションがあります。

モスクワの日にも使われていたデザインと同じもので、今回はイルミネーションになっているようです。明るい時間だったので、点灯していませんでした。

マネージ広場のヨールカです。昨年は、コロナの影響もあり、お店は出ていませんでしたが、今回は、例年通りとなっています。

あちこちにヨールカがあるので、少し歩いては写真を撮りました。

今回のテーマは、ロシア。『ロシアの北』と書いてあります。

『ロシアの東』と書いてあります。

『ロシアの北西』と書いてあります。

『中央ロシア』と書いてあります。

『ロシアの南』と書いてあります。

郵便局もあり、装飾は『くるみ割り人形』です。

青い服のジェット・マローズもいます。一緒に写真を撮ることもできます。

こちらにもジェット・マローズがいて、民族衣装を着た人たちもいます。

やはり、一緒に写真を撮ることができます。

こんな服装をした人たちもいます。ロシアは、他民族国家なので、いろんな人たちがいます。

それぞれの文化を尊重して共存しています。

こんなジェット・マローズの飾りもありました。

動員された兵士への支援物資や手紙や、4州から避難してきた子供たちへのおもちゃ、本、お菓子などの贈り物を受け付けている場所です。

写真を撮りませんでしたが、食べ物屋さんやお土産屋さんも出店していて、その売り上げの一部は、動員された家族の支援や、4州から避難してきた人たちの支援や、現地の支援に使われることになっています。

地下鉄の革命広場駅のエスカレーターの所には、モスクワ地下鉄のロゴをデザインしたイルミネーションもありました。これは、今までなく今回初めてのことです。

地下鉄に乗りながら、今年は、地下鉄のヨールカがないなあと思っていました。やらないのかなあと思いましたが、12月28日に準備をしていました。

同じ場所ですが、翌日の12月29日には完成していました。

赤の広場のヨールカと青い服を着たジェット・マローズと雪娘です。

レーニンさんとスターリンさんのそっくりさんは、少し暇そうでした。外国からの観光客が多ければ、一緒に写真を撮る人もいますが、国内の人はそれほど撮りません。一緒に写真を撮ると、お金を請求され、人を見て値段を決めているので、地元の人たちは、あえて一緒に撮ろうとは思いません。

こちらのジェット・マローズと雪娘も暇そうで、雪娘はスマホを見ています。子供が通ると声をかけていましたが、こちらも撮影後、お金を請求されるので、地元の人は無理して撮りません。しかも、ジェット・マローズの服の長さが短くて、私はちょっとがっくりしました。


2022年12月は、こんな感じです。

2022年は、国際情勢が大変でしたが、私のnoteを読みに来てくださった方々、本当にありがとうございました。

良いお年をお迎えください。

С наступающим Новым годом!







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