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チェ・ブンブンのトークショーでバイブスを上げるには?

こんばんは、チェ・ブンブンです。

昨日、(株)おくりバント社長 高山洋平( @takayamayohei1 )さん主催の映画スペース・カウボーイ上映会でトークショーをしました。高山さんと言えば、PR会社「おくりバント」の代表であり、先日発売された週刊SPA!の特集記事「エッジな人々」で紹介されている今熱い方。キリンビールのキャップに、コロナTシャツ、そしてバドバイザーのハーフパンツと、パリコレ真っ青なビールコーデで一度見た者を忘れさせません。

きっかけ

そんな高山さんと私が邂逅するキッカケとなったのは、『スペース・カウボーイ』という自主制作映画。新型コロナウイルスの影響で緊急事態宣言が敷かれ、時間に余裕ができた高山さんと友人(監督)が突然映画を制作することを思いつき、徒然なるがままに魔の作品を生み出し続けていた。それを、当時映画館が閉鎖され、刺激の足りなさに悶々としていた私チェ・ブンブンが発見。いろんな映画監督がSTAY HOME映画を試行錯誤しながら制作している中で、私はこの作品の超絶技巧っぷりに魅了された。そして誰も考察記事を書いていないことから、「これは私が書くしかない」と神の啓示が舞い降り、取り憑かれたように6000字近い全話考察記事を書きました。

それが、高山さんと監督の目に留まり、「映画上映会で解説トークしてはくれないか?」とお願いされました。

個人的に、嬉しさと不安がありました。確かに、近年はトークショーの依頼が来る。来場者は映画ファンだったり、知り合いだったりする。しかし、今回は誰一人知らない人なのだ。しかも、どういった人が来るのかも分からないのだ。

人生初の職務質問

当日、一抹の不安を抱えながら中野の深淵にあるBAR スミスに向かった。この世には、「チェ・ブンブン歩けば棒にあたる」という諺があるらしい。私が歩くと、必ず何かしらの珍事が巻き起こるのだ。会場到着10m前で、2人のポリスメンに「ちょっと、お兄さんよろしいかな?」と職務質問される羽目となりました。カバンの中を捜査され、「君、お仕事は何してるの?」、「これからどこ行くの?」とガッツリ事情聴取されました。確かに、カノジョとグアムに行った際に、入国審査で自分だけ別室に連れてかれ30分ぐらいディスカッションしたことはある。それでも人生初の日本での職務質問は緊張するもんですね。

そんなハプニングもあり、戦々恐々ながらBARに入る。すると、ディスプレイ越しにしか見たことがなかったあのビールコーデが君臨しているではありませんか!首には無数のUSBネックレスをつけている。まるでアマゾン奥地の部族の長に会ったような気持ちになる。当然ながら、BARには続々と個性的でギラギラとしたオーラを漂わせているお方が沢山います。監督が「やぁ」と現れるのだが、その姿はジョニー・デップではありませんか。心の中ではサード・インパクトが起きています。

まさに「アポカリプスなう」なのです。

果たして私は生きて帰れるのだろうか?

すると、高山さんが「チェ・ブンブンさんが来たぞ!」と招き入れてくださいました。彼曰く、どうやら私は中野界隈ではカルト的人気を博しているらしい。どこぞのシュガーマンかと?自分を疑ったのですが、どうやら本当のようです。会う人、会う人が「あのチェ・ブンブンですか?」と声をかけてくださるのです。ある人は「さっき職務質問されていた方ですよね」と語り始めるのです。

そんな状態で始まったトークショーは、

1.『スペース・カウボーイ』全話イッキ見(1時間)
2.チェ・ブンブンの解説(30分)
3.『スペース・カウボーイ』新作2本観賞(10分)
4.チェ・ブンブンの即興解説(10分)

というタイムスケジュールでした。
とても緊張しましたが、トークショーは大成功。会場のバイブスを上げに上げることに成功しました。

私は以前「アマデウスの脳〜私はどのようにして毎日ブログ記事を書いているのか〜」という記事で、映画の感想は観賞が終わった瞬間に脳内にできあがっていると書きました。大学時代からこういった人前で話す機会が多く、場慣れはしているのですが、それでもトークショーを行う際には入念に準備をします。

辛酸舐めた高3の思い出

スティーブ・ジョブズは、スピーチに十分な準備期間を設け、入念に練習をして行います。私は、以前準備を怠り、辛酸を舐めたことがあります。

高校3年生の時。

したまちコメディ映画祭in台東のボランティアをしていた時のこと。いとうせいこうさんから「ネットラジオで映画祭の魅力を発信するから、出てよ」とお願いされました。いとうせいこうさんのお願いなら!と学校を早退してトークに挑んだのですが、全く準備していなかったのでグダグダな時間を過ごしました。折角の有名人とのトークで何しているんだと自分を恨みました。

それ以来、どんなトークショーであれ入念に準備をします。入念な準備をすることで、たとえお酒を飲んでいる状態であっても会場のバイブスを上げるトークができるのです。また、アドリブで即興的なユーモアを作り出すことができます。

というわけで、今回は完全アウェイな状態のトークショーでも会場のバイブスを上げられるトーク術についてお話しします。

もちろん、将来スランプに陥った自分に対して書いているので、大変恐縮ですが500円の有料記事とします。

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