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大事なことは映画から学んだ〜子育て編「勇敢は1日にしてならず」〜

誰にでも、心に残る名言があるはず。
歌詞、映画やドラマのセリフ、小説、自己啓発本、
もしかしたら身近な人の言葉な事もある。

その言葉と出会った瞬間に殴られる様な衝撃を受け
それが、その後の行動の指針になる人もいれば
3日したら衝撃もすっかり薄れもとの日常を
いつも通り過ごす人もいる。

私の場合は前者である。

今回は私が(男の子)子育てにおいて
大事にしている映画の中の言葉を紹介したいと
思います。


映画は誰もが知っている
ディズニー「ライオンキング」

説明するまでもない名作ですが

ざっくりとしか内容を知らない方のために
これまたざっくりとあらすじを紹介します。


【あらすじ】


王の息子として誕生した『シンバ』

サバンナ(プライド・ランド)の王、ムファサに息子が生まれたところからストーリーは始まります。
生まれながらに王位継承を約束されているシンバが
家族やプライド・ランドの動物たちと共に学び
立派な王に成長していくはずでした、、、


シンバを恨む影、、、

それはシンバの誕生によって王位継承が絶望的に
なったムファサ王の弟、スカーの存在。
彼が王位継承するために残された道は、
ムファサ王とシンバが死ぬこと。
そしてスカーは自分の策略で、ムファサ王を
ヌーが暴走する谷に突き落として殺しその罪をまだ幼いシンバにかぶせたのです。
シンバは父を失った悲しみで失意の底に
突き落されたまま 責任を負う形でプライド・ランドを追放されてしまいます。


新しい仲間との出会い

プライド・ランドを追放されて何日も砂漠を
彷徨い力尽きたシンバを救うミーアキャットのティモンとイボイノシシのプンバが登場します。
2匹はすっかり心を閉ざしてしまったシンバに
『ハクナ・マタタ』という言葉を教えました。
「悩んでもしょうがない。クヨクヨするな」という意味の言葉と
2匹の存在に支えられ、シンバは2匹が住むオアシスを新たな生活の拠点にし
少しずつ元気を取り戻していき りっぱな大人のライオンへと成長していきます。


プライド・ランドの衰退

その頃、王位の座についたスカーによって
プライド・ランドの秩序は乱れ餌となるシマウマなどの草食動物はいなくなり、
草木や水は枯れ果てライオンたち肉食動物は飢えに苦しんでいました。
そしてかつての美しかった国、そしてムファサ王を心から愛していた
ライオン達は「ムファサこそ真の王だ」とスカーを心の中で責めるしかありませんでした。


幼馴染との再会

飢えに耐え切れず、シンバの幼馴染である
メスライオンの『ナラ』は餌を求めてプライド・ランドを出ます。
ひょんなことから餌と間違われナラに襲われかけたプンバを助けるためにシンバが登場し数年ぶりの再会を果たすのです。

そして、ナラから今のプライド・ランドの事を知らされます。草食動物は絶え、草木は枯れ、ナラやかつての家族たちはスカーからシンバは死んだと告げられていたのです。
そこで、シンバは全てはスカーの策略だったんだと気が付くのです。しかし今まで、父を殺してしまった責任を感じ、プライド・ランドに戻る資格はないと思っていたシンバは悩みます。

そんな時に夜空の雲となり、父ムファサが現れ『本当の自分を思い出せ』と語りかけたのです。
シンバは、新しい仲間とかつての美しい国を取り戻すため戻ることを決意します。


スカーとの対決

プライド・ランドに戻ったシンバはかつての家族にも再会します。
スカーの嘘によって 死んだと思い込んでいた家族はシンバの突然の帰りに驚くと同時に スカーへの不信感が頂点に達します。
背水に立たされたスカーは、なおもシンバへ
『父親殺しの犯人は誰だ』と詰め寄り かつてのトラウマがシンバの脳裏によぎりますが
シンバは変わったのです、「真の犯人はスカーだ」と真相を仲間に伝え、スカー軍との激しい決闘の末 スカーはついに死んでしまいます。



新しい王の誕生

シンバがプライド・ランドの新たな王の座につき
サバンナには また草木が芽吹き水が沸き、動物たちが戻りすっかり美しいシンバの故郷にもどりました。

そして、シンバとナラの間にも 新しい命が誕生し
新たな命の輪が またここから繋がって行くのでした。


いかがでしょう。
なんとなく知っていた方もストーリーの
全体が掴めたでしょうか。
私はディズニー映画でライオンキングが
一番好きで何百回とみてきました。
(もちろん劇団四季や実写のライオンキングも好きですが)
アニメーションのライオンキングの映像、
セリフ、歌の歌詞が
体に染み染みつきすぎて 
ミュージカルや実写のセリフや歌詞の
違いにいちいち違和感を感じてしまい
集中できなかったほどですw

映画から学んだ言葉


子どもの頃から見続けた中で
自分の成長と共に理解が深まった言葉があります。
それはストーリーの序盤、
まだムファサ王が生きていた頃
シンバは父である王ムファサの教えを破り
ナラを連れて自分達の縄張りの外に出て
ゾウの墓場へ向かい
ハイエナに襲われてしまいます。
間一髪でムファサが助けに駆けつけ 
シンバ達は難を逃れました。

「父さんみたいに勇敢になりたかったんだ」
というシンバにムファサはこの言葉を送ります。

「勇敢と向こう見ずは別のものだ。」

子供の頃はこのセリフをただ何となく、
劇中の一部としてボーっと見ていました。

中学生になり、向こう見ず=無鉄砲・怖いもの知らずということかと分かったものの
”勇敢”と”向こう見ず”の明確な違いを
自分のなかに落とせずにいました。
というか混同していたように思います。

それでも見るたびに このセリフの深さが分かり
いつしか、ものすごく自然にこの言葉の意味が
理解できるようになっていたのです。
そして、心のどこかでいつか自分に男の子が
生まれたらこの言葉を送りたいと思っていました。

向こう見ず・怖いもの知らずは、
勇敢ととても混同しやすい。
とくに多感な時期は(男子に限らず)は
本人が怖いもの知らず=かっこいい!と思い込み 
凝りもせずに親をヒヤヒヤさせることになる。


でもかつての私がそうだったように、
この似て非なる言葉を
本当の意味で理解するには
自分自身の人生経験が必要なんだと、
子供を産んでみて感じました。


勇敢とは一日にしてならず。


もちろん5歳になった息子へは、
怖がりでいい・泣き虫だっていい
それを少しずつ乗り越えていこうとすることが大事だよ。と伝えるように、
そして私自身が息子に対して男の子だからこうあって欲しい!という
思いを強要しすぎないように気を付けています。

実際に、息子は去年までYouTubeの影響?で
自宅近所の海岸には人食いザメが
うようよいると思い込み
海に入れなかったのです。
海が大好きな私は、息子も遺伝子レベルで海が好きだと思いたかったので はじめは理解ができず、、
「男の子なんだから、、、」と
一昔前の育児定番ワードを口にしそうになりました。


そこをグッと抑え無理に海に入れることは
しませんでした。
そして、5歳になった今年。
人食いザメは日本の海域にはいないことを
理解した息子は晴れて海水浴を楽しむことが
できました。


怖いものを知った上で乗り越える勇敢さとは
少し違いますが
無知によって起こる恐怖を息子は乗り越えたのです

こんな小さな成功体験の積み重ねが子供の
自己肯定感を高めるきっかけになるのではないかと
今日も試行錯誤しています。

そしてどんなに親が願っていても 
怖いもの知らず=勇敢に変換される時期が
来るのでしょう、、、
そして、その時がきたら「成長の過程だ」と
イヤイヤ期を耐え忍んだ自分を
思い出しもうひと踏ん張りするのでしょう。


世の中のママさん・パパさん一緒に頑張りましょう♪


長文を読んでくださり、
ありがとうございました。

ちゃつね



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