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南大沢:土木構造物めぐり

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筆者が住んでいる八王子市南大沢地区を中心に、地元土木構造物やその周辺の光景などを取り上げていきます。
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記事一覧

【南大沢土木構造物めぐり】No.111 大平公園で見つけた、密かにすごいシステム

地元である、多摩ニュータウン・南大沢の街歩き。今の季節は、多摩ニュータウン通りのイチョウが黄色く色づき、ベルコリーヌ南大沢を茶色っぽい屋根とのコントラストがとても美しく、歩くのがとても楽しいシーズンです。 そんな南大沢で、今回は大平公園に街歩きに行った際に見つけた、ちょっとすごいなあと思う、土木屋もビックリなシステムを見つけたので、ご紹介したいと思います。 ■大平公園を歩く ビックリするのは、この池の水に関して・・です。 池の脇に、このような看板が。公園に降り注いだ雨

【南大沢土木構造物めぐり】No.110 オリンピックのレガシーロード

「南大沢土木構造物めぐり」のマガジンを気が付いたら10か月近く更新できていませんでした・・。地元の街歩きを全くしていないわけではなかったのですが、最近は都心部を歩く機会が増え、街歩き等のガイドを務めたり、いろんな土地に出かけた際に街歩きしたレポートを書いたりと、なかなかこの地域での活動を記事にする機会が少なくなってしまって・・。という状況でしたが、今回は久しぶりに書きます! 12月3日(日)に開かれた、「THE ROAD RACE TOKYO TAMA 2023」という自転

【南大沢土木構造物めぐり】No.109 沼への入口(パートⅡ)

多摩ニュータウン・南大沢のすぐ西南隣は、町田市。八王子市と町田市の境界に尾根があり、それを越えると町田市になります。多摩ニュータウンのエリアの端部でもあるこの場所。そこを越えると、多摩丘陵の雰囲気を残す、味わい深い場所だったり、急坂のある崖があったりと、ニュータウンとはまた違うイメージの場所があるエリアがあります。 そんなエリアに、少し前の探索で、「沼入口」という、とてもインパクトの強いネーミングのバス停を見つけ、それはこの地区の地名であることを知りました。今回は「沼」集落

【南大沢土木構造物めぐり】No.108 公園の中にある秘密基地 ~清水入緑地の展望台~

真冬の街歩きは、寒くて日没が早いので、短時間に集中して歩くようにしなきゃ、と思いながら、ついつい暗くなるまで歩き続けていることがよくあります。やっぱりオンシーズンは春から秋なのかな、と思うこともあるのですが、冬のほうが適している場所もあります。それは、見晴らし台のような場所です。冬は空気が澄んでいて遠くの山々がきれいに見渡せるばかりか、樹木の葉が落葉していれば、夏場は見えない場所まで見通せるというメリットがあるのじゃないかと思います。 ということで、今回は公園の中にある、秘

【南大沢土木構造物めぐり】No.107 境川沿いの都県境の飛び地巡り(第2集)

境川は、東京都と神奈川県の境界を流れる比較的細い川です。川の上を都県の境界が通る川なのですが、かつては蛇行していた川が直線化される河川改修工事が順次実施されています。その場合、河川の形と都県境が一致しなくなるケースが見られます。すると、川沿いに隣接する自治体の飛び地のような場所が発生するようになります。前回、そのような場所を辿ると、とても面白かったので、今回はその続きで、少し下流側を目指して歩きたいと思います。 (前回の記事はこちら) ■まずは、マピオンの地図から 今回も

【南大沢土木構造物めぐり】No.106 2023年正月の南大沢周辺の風景

新年あけましておめでとうございます。本年も街歩きを楽しみながら、ちょっとマニアックな視点での投稿を楽しんでいきたいと思います。よろしくお願いいたします。 ■元旦の南大沢での初日の出 2023年のお正月は、わが町・南大沢で始まりました。今年は初日の出を近所で見たいと思い、少し近場に朝の外出をしました。 舞の橋歩道橋は、鮮やかなループ形状のスロープを有する、街のシンボル的な歩道橋です。 ■南大沢八幡神社へ初詣 その足で、地元の神社である、南大沢八幡神社に初詣に出かけまし

【2022:今年1年を振り返る】街歩きを通して見えたもの

2022年の大みそか。今年は家族に受験生がいたりするので、帰省せずに地元・八王子市南大沢でゆっくり(!?)過ごしています。ここでは、そういう時に今年1年を振り返り、来年を展望してみたいと思います。(何だかスペシャル番組みたいなことしてるかも(笑)) ■noteでの創作 noteさんの、「2022年の記録」という特設サイト、面白いですね。これを使って、どんな感じだったかを見ると・・・、執筆の状況としてはこんな感じです。 気づけは年間137本も投稿しています。月10本以上、

【南大沢土木構造物めぐり】No.105 多摩丘陵の隠れ里・町田市小野路地区を歩く(③小野路宿周辺の魅力的なスポット)

多摩ニュータウンに隣接する、町田市小野路宿を歩いています。都心に近い町田市に、まさかこんな隠れ里があったのか!と思うくらいにとても素晴らしい場所です。前回は宿場町の中心部を歩きました。今回は、その周辺部を歩きたいと思います。 (前回の記事はこちら) ■まずは、小野路城を目指してみる 小野路の里山交流館で、こんな案内地図が配られています。NPO法人、「小野路街づくりの会」の皆さんのよる地図です。小野路城跡は、万松寺谷戸を形成する尾根を登り切った場所にあります。 ■布田道を

【南大沢土木構造物めぐり】No.104 多摩丘陵の隠れ里・町田市小野路地区を歩く(②小野路宿の魅力)

多摩ニュータウンに隣接するすぐ南側にある、町田市小野路地区。前回は、八王子からつながる小野路街道のルートを辿り、小野路までの道のりを紹介しました。今回は、小野路宿の魅力を中心にご紹介したいと思います。 (前回の記事はこちら) ■小野路宿を歩く そして、小野神社前交差点へ。 ■終わりに 小野路の宿場町を歩きました。江戸時代からほぼ変わらない集落の大きさや、昔の旅籠があったことを思わせるような古い民家などもあり、とても興味深い散策が楽しめます。里山交流館や、私設の小島資料

【南大沢土木構造物めぐり】No.103 多摩丘陵の隠れ里・町田市小野路地区を歩く(①小野路に向かう道)

今回は、多摩丘陵の真ん中に位置する、町田市小野路地区を紹介します。ここは、昔ながらの宿場町の面影を残す町並みが残っています。多摩ニュータウンに隣接するエリアに、こんな場所が残っているのかと驚かされます。そのあたりを紹介したいと思います。 小野路地区は、多摩丘陵の真ん中に位置しており、北側にある当時の主要都市である、布田(調布)、府中、八王子から小野路に向かう街道がありました。南側は、鎌倉や大山詣でに向かう道が繋がっていたようです。 八王子から小野路につながる道は、今では「

【南大沢土木構造物めぐり】No.102 国道16号・橋本を目指して

前回の探索では、京王相模原線の線路沿いを橋本駅を目指して歩きました。今回は、ちょっと別なルートで、国道16号沿いに橋本駅を目指してみたいと思います。 このあたりは、「蚕種石」という名前の珍しい地名の集落があった場所です。そこについては過去に訪問記録がありますので、そちらも参照ください。 境川の両国橋で、東京都と神奈川県の県境を越えます。 この界隈は、過去にも探索経験があります。神明神社はとても由緒正しい神社のようです。 ■終わりに 国道16号沿いに、橋本駅付近を歩き

【南大沢土木構造物めぐり】No.101 京王線沿いに橋本を目指す

地元の街歩きを記録している際に思うこととして、「次はまだ探索していない場所を歩きたい」と思うことがよくあります。そういう場所は、記録に残す地図上でも空白になっているので、できれば空白はどんどん埋めていきたいと思い、そういう場所を歩こうと思い立つことがあります。 今回探索する場所もその一つです。京王線沿いに橋本駅を目指したいと思います。多摩境駅付近は、実は何度か訪れたことがある場所です。 今回は、多摩境駅の先、境川を越えた西側、相模原市に入った京王線沿いを歩きたいと思います

【南大沢土木構造物めぐり】No.100 地元で街歩きをして思う、この街の魅力

「南大沢土木構造物めぐり」ですが、今回で100回目を達成することができました。継続は力なりと言いますが、まさにその通りで、趣味の街歩きの記録を地道に書き残していくことを続けたら、そのうち何かが見えてくるのではないかと思いました。100回歩いた記録を、noteのマガジンに残していくだけでなく、訪ねたスポットを地図にプロットすることを続けていました。その記録が、こちらです。 地元・八王子市の南大沢付近を中心に、徒歩圏で行ける場所を中心に、約400箇所のスポットが記録されています

【南大沢土木構造物めぐり】No.99 ハザードマップを持って南大沢周辺を歩く

「南大沢土木構造物めぐり」も、開始から1年半が経過し、No.99まで続けて来られました。街歩きをしながら記録していくことで、この地域の土木構造物のこと以外に、地域の歴史や防災のことなど、様々な見識を深めることができました。 (記念すべき第1回目は、「小山内裏トンネル」でした。第1回目はこちら) 今回は、100回となる直前を記念して、八王子市の発行する防災ハザードマップを見ながら、この街のことを少し考えてみたいと思います。 ■八王子市のハザードマップを見てみる 八王子市の