チャット小説アプリの編集部が考える、「物語をつくるときに大事なこと」 【前編】
はじめまして!誰でも簡単に投稿できるチャット小説アプリ『Balloon』の編集部です。
Balloonは現在、女子中高生をはじめ学生の間で多く使っていただいています。
もちろん創作活動に正解はありませんので、チャット小説を書く際に、必ずしもこの記事の内容に沿って執筆しなければいけないという訳ではありませんが、少しでも「もっと上手く物語を書けるようになりたい!」という方の支えになれればと思っています。
この記事ではまず前編として、チャット小説に限らず「物語をつくる」ことに共通したアドバイスをお伝えします。
そして後編では、「チャット小説をつくる」ことに関してのアドバイスを書きたいと思っていますので、こちらもぜひお読みください。
それでは、本編へ。
事前にテーマとあらすじを考えよう!
物語を作る際には、事前にテーマとあらすじを考えることが大切です。
ジャンルに関しては、ほとんどの人が書く前に決めていると思います。
ただ、そこで満足せず、一歩踏み入って「テーマ」まで決めておくと、後々楽になるはずです。
慣れていない内は、身近なものや自分がよく知っていることをテーマにするのがオススメです。知っていることをテーマにすれば、シチュエーションやセリフなど、どこをとってもただの妄想よりリアルになるはずです。
またチャット小説に関して言えば、そのテーマの物語が会話だけで成立するか、という点にも注意が必要です。
例えば、セリフの多い恋愛モノはチャット小説にしやすいですが、主人公の感情を書き連ねるような小説は、吹き出しが使いにくいのでチャット小説向きではありません。
あらすじ(少し意味が違いますが、プロットとも呼ばれます)については、できれば物語全体の流れが決まっていると書きやすいですが、最初からそこまで思いつかない場合も多いでしょう。
そこで、最低限クライマックスだけはイメージしておくのが良いでしょう。そこから逆算して書いていくことで、話の展開がスムーズになるはずです。(もし、決めたクライマックスで内容が思いつかないなら、思い切ってラストを変えてしまうのもアリです!向き不向きがあるので、合わないと思ったら別の方法を試してみましょう。極論、面白くなれば、何でもありです)
また、この物語が終わった後にどういう感情を持ってほしいか、という点まで考えておけると尚良いでしょう。ベタですが、最初はハッピーエンドが書きやすいと思います。慣れてきたら、ハッピーエンドの中でも感情を細分化してみたり、切ない終わり方や考えさせられる終わり方に挑戦してみても面白いです。
起承転結を意識しよう!
捉え方やテーマによって変わるのであくまで一例ですが、起承転結とは簡単に言うと、
起:設定の説明
承:メインの出来事が始まる
転:思いがけない出来事が起こる
結:出来事が解決し、物語がまとまる
という流れです。
*ネットで「起承転結」と調べると記事がたくさんあるので、詳しく知りたい方は調べてみてください!
この起承転結を意識しながら物語を進めていくことが、王道パターンであり、非常に重要です。
ひとつ注意してほしいのが、起承転結は4つに別れていますが、ボリュームは4等分ではないということです。
まずは、
起・承・承・承・転・転・結
くらいのバランスがちょうど良いかと思います。
また物語全体ではもちろん、1話1話でも軽い起承転結があると、より魅力的な作品になると思います。
ちなみに、先ほど「起」は設定の説明と書きましたが、1話目で登場人物と設定をずらずらと説明するのはあまり一般的ではありません。魅力的な作品の場合、引き込まれて読み進めるうちに、無意識に設定や登場人物が理解できてしまうような「起」になっていることが多いです。
説明的↓
理想↓
まずはぜひ、これを目指してみてください。
キャラクターに個性をつけよう!
物語において、キャラクターは欠かせません。ただ、事前にキャラクターの特徴を決めておかないと、物語の途中でブレてしまうので要注意です。(まずは自分の周りの人を参考につくると、キャラクターが活き活きとしてくるので、物語に深みが出るはずです!)
また、登場するキャラクターは複数いる場合がほとんどだと思いますが、掛け合いの難易度が高くなってしまうので、キャラクター同士の個性が被ることは避けましょう。
ボケとツッコミの漫才を連想してもらうとわかりやすいかもしれません。
逆に、キャラクター同士の性格が対になっていると、より魅力的な作品に仕上がるはずです。
とはいえキャラクターづくりにはたくさんの方法があるので、まずは一度調べてみると良いかと思います。
誤字脱字に注意しよう!
当たり前と言えば当たり前なのですが、やはり誤字脱字は頻繁に発生してしまうものです。誤字脱字以外にも、一人称や表現方法(例:みかんorミカン)はバラバラになりがちです。
これらが整っていないと、読む際にストレスがかかり、最後まで読んでもらえなくなる可能性が上がってしまいます。
そのようなことを起こさないよう、公開前にしっかり1から見直すことを徹底しましょう。(そうすることで内容自体の改善点にも気付けるかも!)
また、漢字や表現で不安に思ったら、すぐ調べることも重要です。
第三者に読んでもらおう!
作品が出来たら、友達でも家族でもフォロワーでも誰でも良いので、第三者に読んでもらいましょう。作者側には見えない視点がたくさんあるはずなので、全て鵜呑みにする必要はないですが、アドバイスなどは真摯に受け止めましょう。
また、これを習慣化させることで、人に向けて作るという意識が芽生えるはずです。たくさんの人に読まれる作品がつくりたいのであれば、自己満足の作品で終わらせず、常に読者を意識することが重要です。
後編では、今までの内容を踏まえた上で、チャット小説をつくる際のアドバイスを紹介していきますので、ぜひそちらもお読みください。
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