見出し画像

スマホでホタルは撮れません & フラッシュ厳禁!ホタルを撮影するには

ぱぱっと取り急ぎ。
あ、言いたいことがTLで見えるように先に書いておきます。

ホタル撮影時に、フラッシュは絶対使用しないでください!

ということで、本題です!

ホタルのシーズンになりました:)
今年もこちらの名所では、結構な数のホタルが夜になるとまたたき始めました。
もちろん観光に来る方も大勢いて賑やかになりますし、そのホタルが舞う風景を写真に収めたいと思う方も沢山いらっしゃいます。

今回撮影に行った時も、実際スマホ片手に遊歩道を歩いてたまに写真を撮る人がかなりいました。

しかしながら、スマホの性能ではホタルの淡い光を撮るのは非常に困難です。
性能の良いスマホでも光の点が1,2個映ればかなり良い方です。

(主な理由としては、ホタルの光は非常に小さく弱く、それに対してスマホカメラはシャッタースピードが速すぎるため、その一瞬では写り込めません。ホタルがその瞬間光っていない事も多々ありますし)

まして眼に写っている風景をそのまま撮るのは不可能と言ってもいい。これ撮るにはプロ用の、さらに専用機材じゃない限り難しいんじゃないかな。。?

話を戻して、スマホで撮った写真をプレビューしてその結果、ほぼ真っ暗な写真しか撮れないのを悟ったら次に行うのは

「フラッシュつければもっといけるかな」

だと思うのですが、これは逆効果です。フラッシュの方が強すぎるし、周囲も写ってしまってホタルの光が埋もれてしまいます。

それどころか、ホタルがフラッシュの光に反応してしまって、最悪生態系のバランスを壊してしまうくらい悪影響を及ぼします。

詳しくはこちらを:ホタルに及ぼす人工照明の影響(光害)とその対策

写真には写らないしホタルにも害になるし(ついでに他のカメラ撮影してる人にも邪魔だし)、フラッシュはこういった場ではマイナス要因にしかならないので絶対使用しないでください。

スマホでの撮影は試しで撮るのは構いませんが、写らない事を前提にトライしてください。一応スマホで撮影するときのアドバイスとしては、

・夜景モードがあればそれに設定します。
・脇を閉めたり手すりなどがあればそこに押し付けるなど、できるだけスマホが動かない様に固定してそっとタッチ撮影してください。

もしかしたらちょっと写るかもしれません。
そして繰り返しますが、くれぐれもこれだけは覚えておいてください:

フラッシュは絶対に使用しないでください。

それならどうやって撮るんだ?
ということでホタルの撮影方法をご紹介します。

ホタルに限らず、夜景を撮る方法は共通してまして、

まず機材は:

・カメラはシャッタースピードが15秒〜BULB(任意の時間)に設定できるもの
・カメラの他に三脚、レリーズ(リモコン)が必要(例外あり)

が必要です。フラッシュは必要ありません。ちゃんと撮れます:)
またシャッターボタン代わりのレリーズ/リモコンが無くても、カメラにタッチ撮影機能があれば大丈夫です。ただしそっと、触れるか触れないかぐらいでタッチしてください。強くタッチしたり他の指などでカメラ本体に触るとブレの原因になります。

タイマーを使うという手もあります(美加さんThanks!)。2秒など短い時間に設定できるのもありますね:)

逆に言うと、これをクリアしている/用意できるスマホと機材があれば、それなりにですが撮れます:)

実際の撮影方法は:

・三脚を立てカメラをセットします。
・シャッタースピードを試しに15秒程度に設定します。
・F値は開放(出来るだけ明るく)、ISOは400〜1600あたりで。
・ピントを「無限遠」または出来るだけ遠くに合わせます。
・レリーズ/リモコンのシャッターボタンを押して(タッチ撮影なら画面にそっとタッチして)撮影します。撮影が終わるまで待ちます。

つまり、シャッタースピードを長くすることで、その間の光を出来るだけいっぱい取り込むんですね。ただしシャッタースピードが長いと手持ちではブレてしまう。それを防ぐために三脚を使う、という事になります。

撮影された写真を見て、シャッタースピードの長さ(やF値やISOなど)を調整して良い絵になるようにセッティングしなおしましょう。
出来ればこのチェックもモニタの明るさを暗くしたりチェック時間を短くして頂ければ幸いです。

というわけで、その設定で撮影した写真がこちらです。

通行人が半透明なのは仕様上しょうがないですw。

縮小しちゃうと消えちゃうくらい儚い光です。。右クリックから「画像を開く」すると大きい画像が見れます。

ちなみに最近の性能の良いコンデジからミラーレス一眼でも、上記の性能を満たしているものは多いので、ちょっといいカメラ買ってみようかなって方にはその辺からオススメできます。

また「コンポジット」という、同じ位置から複数枚撮った写真を合成して見栄えを良くする方法もありますが、ここでは割愛(というか文字通り画像編集ソフトで合成するだけですが)。

とにかくこの記事で一番言いたいのは、フラッシュを使うな、使わなくても(それなりの機材があれば)撮れるよ、ってことです。

ホタルを鑑賞しに行く時は、これだけは覚えておいてくださいね!

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?