[読書メモ]オブジェクト指向 UIデザイン 使いやすいソフトウェアの原理

UIデザインが適切かどうかを判断する際に、ユーザーの主要な業務がなんなのか、それが適切なインタラクションとフロー設計にされているかという「タスク」focusな思考になっていると、この本を読みながらと思った。それが悪いとは思っていないですが、この本を読んで、確かにその欠点が納得したのは、タスクシナリオからUIの検討をする場合、タスク網羅的に考えにくい、また漏れたタスクがあるとUIの適正が崩れること発生する可能性がある。デザインを詰める際に、どのような順番とステップで考えるか、とても参考になる本でした!


Intro

業務アプリケーションにおいてはユーザーの業務を全てオンラインで実現しなければならないので、業務内容を厳密に把握することが設計のスタートです。ただ、システムはその業務をそのままデジタル上でできるために作られるのではなく、デジタル上の特性を活かして、ユーザーが業務をより便利にできることが本来の目的である。

オブジェクト指向UIの原則
・オブジェクトを知覚でき直接的に働きかけられる
・オブジェクトは自身の性質と状態を体現する
・オブジェクト選択→アクション選択の操作順序
・全てのオブジェクトが互いに強調しながらUIを構成する


ユーザータスクの分析をしたから、いいシステム、いいUIが作れる訳ではなく、あくまでもデザインが出来上がった際に、判断する際の指標となる。

デザインの論理性は、必ずしも抽象から具象へのブレークダウンでは導かれません。モデル、インタラクション(機能)、プレゼンテーション(レイアウト)の各レイヤーを行ったり来たりしながら試行錯誤し、デザインのインテグリティ(全体性、完全性、誠実さ)を高めなければいけない。

How to
Step1 オブジェクトの抽出(モデルレイヤー)
Step2 ビューとナビゲーションの検討(インタラクションレイヤー)
Step3 レイアウトパターンの適用(プレゼンテーションレイヤー)

オブジェクトの抽出
ユーザーが意識している/意識すべき概念、名詞
抽出するためには、ユーザーがそのドメインで何をどのように行なっているかや、業務の内容(事業に対する位置付け、役割、フロー、入力出力される情報など)をよく把握する必要がある。
そのために、ユーザー観察、インタビュー、ヒアリング、既存システムの調査といった前段取り組みが必要。

やり方
事前のリサーチや要求分析でタスクをリストアップ
そこから名詞を抽出→名詞の関係性を抽出→名詞を汎化し、粒度を揃える→名詞の関係性をつなげ、オブジェクトを特定→メインオブジェクト特定→多重性を特定→メインオブジェクトに付随するオブジェクトをプロパティとする

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