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📚37【こんな世の中に誰がした?】と怒るだけでは始まらない860

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こんな世の中に誰がした?

ごめんなさいと言わなくてもすむ社会を手渡すために

上野千鶴子(1974年富山県生まれ、京都大学大学院博士課程修了、社会学博士、社会学者、東京大学名誉教授、認定NPO法人ウィメンズアクションネットワーク理事長)
光文社 207頁
2024/1/30初版


好きなんですよ、上野千鶴子さん。
女性学やジェンダーや介護の研究をされているフェミニスト。
でも(という接続詞が適切とは思わないけれど)ゴリゴリじゃなくてユーモアがあってチャーミングでバランスが良い。
偉そうに‼︎
すみません。

不均衡な社会に生きるすべての女性にエールを送る渾身の1冊。
仕事、結婚、教育、老後ーステージごとに社会と人生を問う全四章。

光文社新聞広告より


「女性にエール」と書いてあるけど、女性以外の方々にも勿論エール‼︎
性別に関係なく読んで、読んで。
フェミニストやジェンダーという言葉に忌避感を持つ人は特に読んで。
女性だけが開眼してもダメなのよ。
社会は女性だけでできてないんだもの。

序章
Part1   仕事
Part2   結婚
Part3   教育
Part4   老後
終章     これからのフェミニズム

本書目次 より


前の世代の方々がこの目次をご覧になったら「なんだ、女の問題か」と思われるかもしれない。
もしかしたら現代でもそう感じる(女性以外の)方々がいらっしゃるかもしれない。

あのね、女性にしかできないことって、妊娠•出産•母乳授乳くらいなのよ。
目次の項目ってね、性差を超えて「自分達の問題」という意識を持たないと世の中は良くなって行かないと思う。
悪くなっていくばかりかもしれない。

「ウーマンリブは怖い」「女性は権利ばっかり主張してる」「世の中は逆差別が進んでる」「女は楽」「女ばかり得してる」なんて仰ってる女性以外の方々は、もうそろそろ気づいてね。
そういう世の中自体が、男性ファーストの上に構築されてきたってことに。

関連のある過去の拙作をご紹介。
ご参考にお読みになってみてくださいね。
男性を蔑む内容ではないし、攻撃する意図は全然ありませんから。


思わず鼻息が荒くなってしまった……
話題を元に戻しましょう。
本書ももちろん女性を持ち上げるものでも、女性以外の方々を攻撃するものでもない。
生きて生活して行く全ての方々にとって、我が事となり得る内容ばっかり。



仕事にも結婚にも教育にも老後にも、まーったく関係ない‼︎なんていう方はお一人もいらっしゃらないでしょう?
少なくとも、親御様やご自身に老後はあるでしょう?
ね、誰かの問題ではなくて自分の問題なんですよ。

世の中は変えられる。
あなたは微力でも非力でもない。
今度はあなたが社会を変える番です。
上野千鶴子

帯より

問題は提起されている。
動き出している20代がいる。
歩みを止めない後期高齢者がいる。


世知辛い世の中を憂うだけではなく、その原因を、読んで知ってみませんか?
意識を変えてみましょうよ。
言動や行動にその意識を載せてみましょうよ。

ご覧の通り、ひとつの項目は多くても3ページ程度。
とっても読みやすい。
言葉が易しく解りやすい。
実例が多く取っ付きやすい。
読んでみたら家庭や職場での言動や行動が変わるかもしれない、知らんけど。


刺さることが多すぎて、付箋以外にも手近なものを挟み込みながら読んだ。
老若男女、読んでみる価値のある、いや読むべき一冊だと思う。
是非ともお読みになってみてくださいね。





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