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同人誌に対して感じてしまったモヤモヤ

皆さんは自分が購入した初めての同人誌を覚えているだろうか?

今の時代は通販や電子書籍が普及しているため、人気な同人誌でなければ気軽に入手できるためオタクの道を歩む者であれば一度は手にしたことがあるのではないだろうか。

この記事は私が同人誌に触れるきっかけと疑問があったため、まとめたものである。
とても長く読解に時間がかかるため、時間に余裕のある方のみ読んでもらいたい。

最終的に言いたいのは同人誌が作られそれを買うという行為を何の疑問も持たずにおこなっていたことに恐怖を感じたということを伝えたかった。

1. 初めての同人誌購入

 学生時代運動部に入っている方は分かりやすいと思うが部室に行くと大抵漫画本が置いてある、私が通っていた学校も例にもれずテニス部とバレー部の合同部室に「テニスの●子様」と「●ラムダンク」が配置されていた。
昼休みを使い同級生達とテニプリを回し読みする日々、早く先が知りたい私は親に漫画本を購入する許可を貰い、人生で初めて自分のお金で漫画本を購入する決意をした。
辿り着いた書店でテニプリを探すと巻数は飛んでいるが数冊置いてある、それを手に取りレジに向かおうとした時、ここでふと普段は気にも留めないような角の方のコーナーに目が向いた。
人間新しい知識を身につけると視野が広がると聞くがこんな物理的に広がるものなのか、私の視界にあった本の表紙には絵柄は違うがテニプリのキャラが描かれた本がそこに鎮座していたのだ!!
後にこの本がアンソロジーと呼ばれるものだと知るが、この時の私は「作者絵が変わったな」ぐらいの感想しか持たずそれを手に取りレジに向かった。

2.同人誌と腐女子になるまで

購入したテニプリの巻数はバラバラだが、最終巻から何かを読み始める事に抵抗のない私は漫画を読み進めていく(余談だが上映スケジュールも確認せず映画館に行って映画を見るのが好きだ)。
最後に絵柄が変わったテニプリを手に取る、どうやらこの本ではテニヌをしないらしい。
各学校のキャラ達が仲良く運動会を繰り広げる内容はギャグ要素が多く、原作とは違うキャラのノリが楽しかった、しかしそれで終わらないのが同人誌である。

みんなが楽しむ運動会、そこを抜け出す二人の若者、重なり合う影...

スタンドも月までぶっ飛ぶこの衝撃、私は新しい世界を知ってしまった!
これは親にバレたらまずい、エロ本(購入した同人誌は全年齢本)を所持してしまった罪悪感が私を蝕む。一人っ子なので相談できる姉妹もおらず、PC(昔の家庭には基本的に置かれていなかった)もない。こうなったら家の庭の焼却炉に投げるしかないと思っていた私に一人の友人の顔が浮かんだ。
友人Aにはテニプリを読み終わったら感想を聞かせて欲しいと言われていたのだ、私は急いで固定電話から彼女の携帯に電話し氷帝戦の結果と同人誌の事を伝えた。
友人Aは氷帝戦の結果に落胆(宍戸担)し、同人誌の話に大爆笑すると同人誌を引き取ってくれると言ってくれた。
 後日、友人Aの家でタオルでグルグル巻きにした同人誌を渡すと変わりに数冊の漫画とを渡された「家庭教師ヒットマン」である。
友人A一押しの作品であり是非見てもらいたいとの事、また同人誌なら家にあるから好きに読みに来ていいこと。
正直新しい世界に対して好奇心が抑えることが出来なかった私はその言葉に甘えることにした、そこから部活が終わると二人で友人Aの家に向かい漫画を読む日々、誰かと共有できることの楽しさと同時にBLの知識が身に付き始め、立派な腐女子として同人誌を嗜むようになっていた。

3.時代の流れ

成人し、自力でお金を稼げるようになった。

ありがたいことに大人になっても友人Aとの交流は続いており、二人でイベントに参加して同人誌を購入したり、自身で通販を使用し手に入れたりと腐女子としての活動を続けている。
昔はネットサイトを巡りながら情報を集めていた情報もいつの間にかスマホが普及しTwitterやpixivを見るだけでよくなった。

誰もが気軽にイラストや小説を投稿しアニメや漫画、ゲームの感想を投稿できる。多少言語の壁や価値観の違いなどはあるが、人種関係なく世界中の同じ趣味の同志と語り合える環境が完成されたのだ。

4.同人誌

同人誌はとても古い文化だ、それこそ私が生まれる前から多くの方が紡ぎあげてきた日本文化の結晶だ。

原作が好きで、その感情を形にして誰かに伝えたい。
そして同じ思いを持つ人達と繋がりたい、同人イベントはそうして作られていったと私は聞いた。
昔はインターネットが一般的に浸透しておらず、同じ趣味を持っている人間を探しずらかった時代でありイベントを開き同志と同じ感情を共有していく事は嬉しかっただろう。
しかし今は昔とは違う、Twitterやpixivその他のコミュニケーションツールで誰しもファンアートを投稿し交流できる時代になった。

同人誌は灰色の文化だ、公式はその存在に気づいていながら口を閉ざし黙認してくれている、私達は公式からの恩恵を頂き活動している。

私のように途中から同人誌を知った者もいれば、親や姉妹から同人文化を伝えられた者も居る。ネットが身近に存在する今、むしろ同人活動というハードルはかなり低くなり、多くの人達が触れられるようになった。

5.  同人誌に感じてしまったモヤモヤ

令和2年に入って世界中を混乱に陥れたCOVID-19。日本も例外ではなく多くのイベントや活動が休止になってきた。

本来であれば同人誌はイベントで販売されるものであるが、人が集まり密集状態を作り出す即売会イベントはこの状況下では御法度とされる。
しかし今まで同人活動を続けていた私達は同人誌を作り売りたい、そして買いたい気持ちが強い。
こうした状況下で誕生したのが同人誌通販戦争である。

人気の同人誌は通販を開始して2分で完売してしまう、購入できなかった者は同人誌を描いた者に苦情を言う。
「売り切れになること分かっていましたよね、どうして大量に同人誌を刷っていなかったのですか?」
面白いほど身勝手なこの言葉だが意外と見かける回数は多い、相手の顔が見えない分強気になれるのだろう。
 同人作家としてはジレンマだ、同人誌を多くの方に受け取って貰いたい反面、自腹で作成した同人誌が在庫で残ってしまうのはなるべく避けたい。
そんな同人作家の間で最近話題に上がったのが「同人誌の通販はなぜ売れないのか」だという議論。
 即売会であれば自身が求める同人誌以外にも、目に入り気になる物があれば購入してしまう、いわば衝動買いと呼ばれるものがあるが、通販になると好きな人の同人誌さえ購入できればいい状況が確立されてしまう。
大変興味深く、面白い内容だったが私は「売れない」という言葉に疑問を抱いてしまった。

同人誌は昔のように同じ趣味を持つ者達を繋ぐ役割はなくなり、利益を生み出す存在に成り代わってしまったのだと。

最近のTwitterやpixivを覗いていると、同人誌の告知ばかりをおこなっている人達が目立つようになってきた。マシュマロなどでも「同人誌は作られないのですか?」と問いかける人が多い。

同人作家はブクマの多い小説やイイねの多い漫画を必ずと言っていいほど、同人誌にする。
私が思う理由は二つ、一つは電子書籍が普及する前、人は紙で本を読んでいたから。そして二つ目は、人気があると一目で分かるからだ。
 同人作家は人気が高ければネームバリューで売ることも可能だ、しかし新しい物を作り出すより、以前評価を貰った作品の方が売れ行きが分かりやすく在庫を抱える危険性が少ない。また評価の高い漫画や小説の続きを同人誌にすれば必ず買い手がつくだろう。
まるで本業の作家のように活動する同人作家、しかし同人作家は趣味の範囲らしいので本物の作家とは違うらしい。

作家ではない私達が作家の真似事をして本を出す、そこにで美味しい思いをするのは原作者や公式ではなく印刷会社と同人作成者のみなのだ。
同人作家からすれば、利益が少ないように同人誌を作成しているという人も居るだろう、しかし度々話題に上がる同人価格設定などがあるように同人誌はすでに利益を生みだす存在に変わっていってしまっていると私は思っている。

私達は趣味の範囲だというけれど内容を見返せば非公式でキャラグッズを販売している人達と何ら変わりはないのだ。

6. 最後に

「今更、同人誌は間違っているとか言ってるの馬鹿じゃないか」そう思う人は多いだろう。私だってそう思う、逆に疑問を持てないほど当たり前になってしまった事に私は恐怖を感じている。

同じ趣味を持つ人を探し、繋がるために始まった文化である同人誌。
この活動に疑問を持ってしまった時点で腐女子を続けていくのは馬鹿げた話、つまり無理な事なのだ。

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