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映画「BLUE GIANT」を観賞。チーム力のすごさを思い知る。

どうも、高原祐一です。

先日映画「BLUE GIANT」を観てきました。経営者仲間の界隈で、「これは絶対観たほうがいい!!」と評判になっていた映画です。

僕も音楽の幼稚園に通ったり、小学生の時からバンド活動をしていたので、音楽で青春物の映画には必然的に興味がありました。

ややネタバレを含みますが、映画を見ての感想や経営者として学んだポイントなどをご紹介していきたいと思います。
ちなみに原作から大幅にカットされた部分もあるようですが、僕は原作漫画は読んでいません。

1.あらすじ

仙台出身の宮本大は、「世界一のジャズプレイヤーになる」という熱い思いの元、3年間のテナーサックスの練習ののち上京。たまたま出向いたジャズバーで、ベテランと肩を並べてピアノを演奏する音楽エリートのピアニスト・沢辺雪祈と出会い、バンドを組むことを提案する。大の演奏するサックスを聴いた雪祈は、3年間という短い期間で圧倒的なパフォーマンスを身に着けた大に衝撃を受け、バンド組むことを了承する。その後、大学生活に満足していなかった大と同郷の玉田が、大と雪祈に触発され音楽未経験の所からドラムを始め、3ピースバンド「JASS」が誕生する。3人の目標は、10代で日本ジャズの最高峰「So Blue Tokyo」で演奏すること。果たして夢はかなうのかー。

2.3人の異なるキャラクター

この映画の主人公である大、雪祈、玉田は、経歴やJAZZをやる理由がそれぞれ異なります。特に主人公の大と雪祈は性格も経歴も真反対で、ところどころ意見や発言が食い違う場面があります。

大の性格は、大きな夢を語る、人を応援する、どんな時も可能性を見る、根拠のない自信に満ちているなど、一貫しています。ジャズの経験は浅いですが、人々を感動させるために全力で演奏することに拘っており、難しいテナーサックスの演奏が、技術や経験だけでは語れないことを証明しています。

雪祈の実家は音楽教室。大とは対照的で4歳からピアノを始め、音楽理論や作曲の心得もあります。大と同い年ながらも大と出会ったころには既に東京のジャズバーのステージで演奏し、ファンも多数いる存在でした。大のバンドを組む誘いにも最初はなめ切った態度を取っていましたが、粗削りながらも魂のこもった大のパフォーマンスに衝撃を受け、しかもそれを3年間で体得したことに驚きます。

ドラム初心者だった玉田の加入も最初は断固として認めませんでしたが、大が「音楽の敷居は低くあるべき」「音楽をやりたいという気持ちに、ノーというのか」と諭し、仮メンバーからスタートさせます。上から目線で横柄な態度を取る雪祈ですが、サクセスストーリーへの布石になっていることが分かります。

3.3人でしか成し遂げられなかった夢の大舞台

性格の異なる3人の主人公がジャズをやる理由は以下の通りです。
大「世界一のジャズプレイヤーになる」
雪祈「日本ジャズ最高峰の舞台So Blue Tokyoで演奏する」
玉田「2人の演奏に触発されて自分もチャレンジする」
異なる動機を持つ3人が力を合わせて、「10代でSo Blue Tokyoのステージに立つ」という目標を掲げてチャンレンジし、様々な困難を乗り越えて達成していきます。

この夢は、3人が協力しなければ達成できなかったでしょうし、雪祈も1人ではSo Blue Tokyoのステージに立てなかったかもしれません。大も世界一のジャズプレイヤーになる過程で、日本最高峰のステージに立ったので、実績として申し分ないでしょう。

4.大の圧倒的な熱意

映画は雪降る寒空の河原でサックスの練習をする大のシーンから始まります。「日本一のジャズプレイヤーになる」という夢を追いかけて上京します。普通でしたら雪国の仙台とはいえ、真冬の屋外で練習はしないでしょう。このことから、並大抵の努力以上のことをしてきたことが伺えます。
大の発言は一貫してポジティブで、夢を叶えるためにどうすればいいか考えており、仲間を励まし、時には厳しい言葉を発します。

常に自分のビジョンを語り続ける大には、バンドメンバーとなる雪祈、玉田の他、3人に練習場所を提供するアキコ、大の配るビラを受け取りJASSの最初のファンの1人となる新橋のサラリーマン、雪祈の知人でSo Blue Tokyoとの橋渡しをしたギタリストの川喜田、JASSの出演を認めたSo Blue Tokyo支配人の平など、応援する人が多数現れます。
夢を語り続けていると、賛同する人やファンが現れます。これはチームワークやチームビルディングで大事な考え方で、会社や事業のビジョンを語るべき経営者に絶対必須の条件です。

5.無茶と思われるような夢でも、動き続ければ叶えられる。

映画なのでフィクションですが、夢をかなえるという点において、経営者の視点から観た成功の秘訣は、
「大きな結果を得るためには仲間やファンが必要」
「絶対成功するという信念を持って、行動し続けること」
の2点であり、僕が経営を始めるにあたって再三教わってきたことと一致します。夢を口に出して言うこと、仲間の力を借りること、うまくいくまで継続すること、経営に大切な要素がちりばめられていて、原作者は経営者なのか?と疑うぐらい、個人的には大満足な映画でした。
他にも、世界的ジャズピアニストの上原ひろみさんが全面的に手掛けた劇中音楽や、サックスをプレイするときの息遣い、床をこすれる音といったディテール面など、見所が満載の映画です。まだ上映している映画館もあるみたいですので、ぜひ一度観てみてはいかがでしょうか。

ここまでお読みいただきましてありがとうございました。


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