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【たわごと#265】大坂なおみ選手の黒人差別反対運動から学んだこと

大坂なおみ選手が全米オープンで2度目の優勝を果たした。これだけ大きな大会なので注目されるのは当然だけれども、特に今回は彼女が黒人差別反対を強く主張した事でより注目された大会だったと思う。私もテニスにはあまり興味が無いんだけど、朝の情報番組でいつもよりよく見た気がする。そして毎回取り上げられるのがこの差別問題で、優勝インタビューでもかなり話題にされ、さすがに優勝した時ぐらい試合の話だけにしようよと思うぐらいだった。こういう問題はなかなか話しずらい話題だけど、せっかくの機会なので自論(というほど立派なものじゃないけど)を述べてみようと思う。

まず最初に大坂なおみがこの問題に言及した時は、デモも激しくなってきたし、一応賛同してる姿勢を見せないといけないのかな、なんて思っていた。でも実際はご存知の通り結構過激な発言もするし、黒人差別で犠牲になった人の名前が入ったマスクを使ったりと、かなり本気の抗議だった。

正直に言うと、この行動には戸惑ったし、関わりたくないと思った。誰がどんな主張をするのも自由だけど、これだけの大舞台を個人の主張をする場にするのは違和感しかない。野球の日韓戦で、日本の選手が尖閣諸島のマスクをしたらどうなるだろうか。スポーツは純粋に腕を競う場であって、争いの種になるような主義主張を持ち込むべきではないと思う。

私にしてみれば認められない行為だけど、100歩譲って、彼女にとって黒人差別問題がそれだけ重要な事であるというのは受け止めたつもりだ。私も学校で習ったぐらいだけど、露骨な差別というのは今でも良くあるようで、黒人の人が引越してくるだけでもトラブルになったりするらしい。実際はもっと色々あるんだろう。過去の因縁もあるだろうし、誰かが仲裁に入らなければ解決しない問題で、私もなるべく知るようにしないといけないと思った。

そして彼女の行動以上に納得いかなかったのは、マスコミなどの対応だ。彼女の行動を「勇気ある行動」なんて絶賛するものの、彼女の着けたマスクの人物に何が起こったか、黒人差別問題はどういうものか、についてほとんど触れず、完全に他人事だ。賞賛するなら、真っ先に何が起こっているのか伝えるべきだと思うし、私もちゃんと知りたい。日本人だってどこかで差別したり、差別されたりする事は過去もこれからもあると思う。勇気ある行動というなら、その行動に答えてあげて欲しい。

ちなみにデモという行為も私は苦手だ。デモを行う人にとっては少数派かもしれないけど、その集団が個人の前に現れたら、それは脅威でしかなくて、意見に耳を傾けている場合じゃなくなってくる。そして暴動を起こしているなんて知ったら、それこそ関わりなんて持てない。何をするためのデモなのか。過ちを理解してもらうためなのか、それとも相手を排除するためなのか。事情が色々あるのは分かるけど、脅迫では人の心が離れていくのは間違いない。

最後になったけど、やっぱり大坂なおみは可愛くて強いテニスプレーヤーであってほしい。ある意味、彼女にこんな主張をさせなくてはならなくなった事を恥じないといけないのかもしれない。彼女はただのテニスプレーヤーじゃない。ルーツが多少違っても、私と同じ日本人だ。彼女の訴えに少しぐらい耳を傾けてもいいかなという気分になってきた。力になれるかわからないけど、少しぐらい悩みを共有してもいいと思えるようになった。デモ活動とかやるつもりは無いけど、黒人差別問題の映画とか本ぐらいは読んでみようと思う。何となくそういう小さな活動の集まりが問題を解決してくれるような気がする。

おっと、大事な事を忘れていた。

大坂なおみさん、優勝おめでとうございます。
益々のご活躍を期待しています。

#たわごと #日記 #大坂なおみ #全米オープン #黒人差別 #差別問題

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