マガジンのカバー画像

ど文系のお金の話

22
お金の話をわかりやすくお届けするマガジン。
運営しているクリエイター

記事一覧

第23回ど文系のお金の話

第23回ど文系のお金の話、キリは悪い数字だけどひとまずここで区切りのお金の話です。令和発表とともに連載スタートして令和になる直前で滑り込み区切りです。ほんとはFintechの話もしたいけどそれは令和の私に託しましょう。今回のお話はまだまだ記憶に新しいバブルのお話、バブルがいかに発生し崩壊しどのように日本に影響を与えたかお話ししいきます。

まずはバブル景気の開始についてです。1980年台後半から9

もっとみる

第22回ど文系のお金の話

第22回ど文系のお金の話、今日のお話は金融危機の防止策についてです。
世界に多大な影響を与えたリーマンショックなどの金融危機は、銀行など金融機関が投資に対し過大なレバレッジをかけていたことや証券化により危険度の高い資産があちこちの商品に混入していたことから想像以上の大きな打撃を残しました。この危機によって今までのBIS規制といった金融規制だけでは金融危機を防ぐにも、沈静化させるのにも不十分であるこ

もっとみる

第21回ど文系のお金の話

第21回ど文系のお金の話、今回のお話は世界の金融危機についてです。
金本位制から多くの国々が離脱し、世界金融が固定レート制から変動レート制へと変化しました。すると資金の往来やリスク変換が複雑化し、不透明な投資の増加や無理な借り入れが増加しリーマンショックをはじめとする金融危機が多発しました。
順を追って世界の金融危機を見ていきましょう。色々ありますがここでは「メキシコ危機」、「アジア通貨危機」、「

もっとみる

第20回ど文系のお金の話

第20回ど文系のお金の話、今日のテーマはお金の歴史近代編です。
なんと今回でこの連載も20回目になりました。お付き合いいただきありがとうございます!これからもちまちま続けていきますよ〜。お金の歴史近代編というわけですが、今回のお話は貨幣が登場した後の貨幣と金の交換を保証していた金本位制の時代からスタートします。

今お話しした通り金本位制とは貨幣と金を一定比率で交換することを認め、貨幣の価値を保証

もっとみる

第19回ど文系のお金の話

第19回ど文系のお金の話。今日のお話は国際金融のトリレンマについてです。
トリレンマって聞いたことありますか?私は金融勉強しはじめて初めて知りました。
ジレンマは聞いたことがあると思います。ジレンマとは二つの物事の間で板挟みになって、どちらとも決めかねる状態のことです。ではトリレンマとは?ジレンマをもじってできた金融用語です。国際金融の3つの要素のうち、全てを取ることはできず2つの要素しか選べない

もっとみる

第18階ど文系のお金の話

第18回ど文系のお金の話、今日のお話は為替レートの決定要因についてです。
外貨と国内通貨が交換できる比率のことを為替レートと呼ばれます。為替レートには変動レート制と固定レート制があります。変動レート制とは為替レートの動きを市場に任せる自由なレートのことで、固定レート制とは為替レートが基準値から離れないように国が介入し基準値に引き戻す制度のことです。

ではこの為替レートを決定する要因には、どのよう

もっとみる

第17回ど文系のお金の話

第17回ど文系のお金の話。今日から国際金融について解説スタートです。
今日のお話入る前に少しだけ復習ですが、お金の価値の本質とは信頼です。とある貨幣を使用する人どうしが、「貨幣は肉や魚、野菜など様々な財やサービスと交換することができる」と信頼しているので貨幣は商品と交換ができるのです。いつものお札、日本円で買い物できるのは日本人が日本円には価値があると信じているからです。詳しくは第2回ど文系のお金

もっとみる

第16回ど文系のお金の話

第16回ど文系のお金の話、今日のお話は資産の運用方法とリスクヘッジについての解説です。
前回はなにが株の価格を決めているのかを解説しました。では、実際に株を買うときにどのような買い方があるのでしょうか。

資産の運用方法ですが、大きく分けると二つの運用方法に分けることができます。パッシブ運用とアクティブ運用です。パッシブ運用とは日本語に直すと、受動的な運用のこと。日経平均のような値動きをする銘柄を

もっとみる

第15回目ど文系のお金の話

第15回目ど文系のお金の話。今日のお話は株価の決まり方についてです。

株がどのような商品だったかおさらいしましょう。株式とは株式会社が経営の意思決定権を小口分割し販売している金融商品で、購入者は株主として会社の経営に参加できるほか、一定期間株式を保有することで利子を受け取ることができます。株式の価格は日々変動し、投資家は購入時の株式価格と売却時の株式価格の差額で利益獲得を狙います。株式には満期が

もっとみる

第14回ど文系のお金の話

第14回ど文系のお金の話
今日から株価の決まり方について解説していきたいと思います。
株の配当や株価がどのように決まるかみなさんとっても気になるんじゃないかとは思うのですが、まずは株式が売買される市場についてみていきたいと思います。

株や債権の取引を成立させるためには需要と供給をマッチングさせるメカニズムが必要です。株が売買される市場はオークション方式、マーケットメイカーシステム、ディーリング業

もっとみる

第13回 ど文系のお金の話

第13回ど文系のお金の話、前回に引き続き金融用語の解説です。
本日のお話は「短期金利と長期金利」、「予想収益率」、「リスク分散効果」、「効率的フロンティア」の4つ!
なんとか乗り切りたいと思います。

まずは短期金利と長期金利です。短期金利とは満期までが短い金利のことを言います。長期金利とは満期までが長い金利のことを言います。長期金利とは現在から将来の短期金利の平均値であり、将来金利が上がっていく

もっとみる

第12回ど文系のお金の話

第12回目ど文系のお金の話、本日は金融基礎用語を解説します。
ラインナップは「単離と複利」、「リスクプレミアムと流動性プレミアム」、「長期金利と短期金利」、「予想収益率」、「リスク分散効果」、「効率的フロンティア」の7つです。
7つ、全部やると頭パンクしちゃうので今日は「単利と複利」、「リスクプレミアムと流動性プレミアム」のお話までとします。

先は長いですが張り切って参りましょう!
まず単利と複

もっとみる

第10回ど文系のお金の話

第10回ど文系のお金の話。早いものでもう10回目の投稿です。
いや〜こんなに続くと思ってなくてちょっと自分でもびっくりしています。
今日のお話はデフレーションについてです。
昨日お預けしたお話ですね。

デフレーションといえばインフレーションの対となる概念のお話です。
インフレとは物価が総じて高くなることにより貨幣の価値が相対的に下がってしまうことでしたよね。
デフレとはその逆、物価が総じて下落し

もっとみる

第9回ど文系のお金の話

第9回目ど文系のお金の話!はじまりはじまり〜。
今日のお話は中央銀行のお仕事です。
中央銀行とは各国の金融システムを司る銀行のことで、我が国では日本銀行が中央銀行を担っています。
中央銀行のお仕事といえば紙幣の発行や、銀行の銀行役、ベースマネーの供給量の管理が挙げられます。

そんな中央銀行の最も重要視する目標といえば、貨幣の価値を安定的に保つこと!
つまりインフレーションといった貨幣の価値を崩壊

もっとみる