あまつぶ

元風俗嬢の妻と2人の娘とエリート会社員の私の4人暮らし。死ぬほど左遷されたが、なぜか息…

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元風俗嬢の妻と2人の娘とエリート会社員の私の4人暮らし。死ぬほど左遷されたが、なぜか息を吹き返しつつある。主にエッセーを書いています。お問い合わせ、ご意見・ご要望はamatsubu0910@gmail.comまでお送りください。

マガジン

  • ダメ社員の日常

    ダメ社員がのたうち回って一流企業で生き残る日記。その無様さを心に刻み、溜飲を下げて下さい。こんなヤツでも生きていられるのかと思わせること必至です。

  • オトコにとっての育児

    ルポ「僕が妻を見殺しにしたワケ」を中心に育児の記事をまとめています。

  • 私の妻は元風俗嬢

    私のキュートな妻の歴史。

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【連載】私の妻は元風俗嬢①

 世の中、スケベばかりだ。  妻について報告したnoteの反響が大きかった。ありがたいことにたくさんの方に読んでいただいた。だが、皆さんの期待に沿うようなエッチな話がなくて申し訳ないことこの上ない。お詫びに筆者のパンツの色をお教えしよう。紺色だ。  筆者は妻のことが大好きである。ストラップにして持ち歩きたいほどだ。平成も終わり、令和になるに当たって「よめっち」という携帯ゲームをバンダイに開発してほしい。  そこで妻に相談した。「どうやらnoteとかいうイキったSNSでは君

    • あなたの知らない「窓際部署」はこんなとこ―地獄のメールの送り主は「成功体験共有おじさん」

      筆者の職場は壮絶である。 筆者は、泣く子も黙る、超有名企業に勤めている。ハッキリ申し上げて、入社倍率は100倍をくだらない。 学生時分の時には、優秀な人がたくさん集まって、活気のある場所なのだろうなと思っていた。入社してからも概ね、その認識は追認された。 周囲の人の有能さに恐れおののいたことは一度や二度の話ではない。 対して、筆者がダメな社員であったことはすでに書いた→詳しくはこちら だが、しかし。どんな企業にも窓際部署というものは存在する。 筆者は花形部署から、うつ病にな

      • 中学受験をするかしないか、SAPIXでイキっていた小学校の同級生に捧ぐ…元風俗嬢の妻と大手社員の筆者の見解の相違について。

        大学に行ったから次郎系ラーメンにハマる 子どもが2人に増えて、教育費の見通しがつかない。とりあえず昨年夏から死ぬほど焦って積み立てNISAを始めた筆者。貯金は満額の投資信託emaxis slim(S&P500)一本槍のみである。はっきり言って風前の灯。焼け石に水。 何のアルゴリズムか知らんが、筆者のGoogle Pixel7aに表示されるGoogle Discoverが中学受験関連ニュース、ブログばかり出てくる。はっきり言って、愚の骨頂である。 筆者が大学を卒業したのは

        • なりたい自分になる――他人のカネで

          自分磨きにかける金などない 金がない。 筆者は、元より強烈なギャンブラーであった。 結婚した時には借金が信じられないほどあったし(しかも親に肩代わりしてもらった)、子どももすぐ生まれた。 加えて、筆者は自己啓発というものをほとんど憎むレベルで嫌っている。 だいたい、そんなものうまくいかないから自己啓発本があそこまで売れるのだ。なぜそこがわからないのか理解に苦しむ。 ツイッターで「#読書好きとつながりたい」とハッシュタグを入れると大量の「自己啓発本を読書と言い張る連中」

        • 固定された記事

        【連載】私の妻は元風俗嬢①

        • あなたの知らない「窓際部署」はこんなとこ―地獄のメールの送り主は「成功体験共有おじさん」

        • 中学受験をするかしないか、SAPIXでイキっていた小学校の同級生に捧ぐ…元風俗嬢の妻と大手社員の筆者の見解の相違について。

        • なりたい自分になる――他人のカネで

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        • ダメ社員の日常
          20本
        • オトコにとっての育児
          3本
        • 私の妻は元風俗嬢
          13本

        記事

          会社でムカつくこと言われたら、「権力に絡めとられた存在」と思えば一発

           表題の通りである。  筆者は、権力という存在を真っ向から否定する。もちろん、家庭においては妻が右といえば右に全力ダッシュするし、会社で上司から言われたことはすべてはいはいと満面の笑みで答える。  その大半は筆者にとってさしたるものでもないからだ。例えば会社ですごく面倒なことを言いつけられたって、どうせまぁちゃんとやるし、やれなくても死にはしない。妻から言われたことも、まぁよっぽどじゃなければ腹をたてる必要もないことで、腹を立てたところで結局負けることが決まっているので、も

          会社でムカつくこと言われたら、「権力に絡めとられた存在」と思えば一発

          ムカつくやつには「丸山眞男読んだ?」で一発

          丸山は相手の知性を試すリトマス紙  異常事態にあっては、イリュージョンのほうが現実より強くなるのだ。  パソコンを買ったので、きちんと専門学校が始まる前にはタイピングを慣らしておかないといけないと思い、noteを更新している。とりあえず、筆者は世の中の意識高い(だけ)のヤツらを何とか駆逐しなくてはならないと考えているためにその対策ばかりを考えているのだ。  そこでこれは完全に最適解であるが「丸山眞男」を読んだ?である。  欺瞞に満ちた戦後民主主義と揶揄され、全共闘の学生

          ムカつくやつには「丸山眞男読んだ?」で一発

          左遷させられたけど、生まれて初めて自分でパソコンを買った

          型落ちのパソコンを買おう lenovoのメモリ16GB、SSD512、ryzen7-5800U。初めての脱インテルである。整備品というやつで型落ちだが、スペックは正直、会社から配られているよりもはるかにイケている。  というのも、筆者が会社にめちゃくちゃ左遷させられた後に、期待されているというDV被害者のような構図になっているからである。    ある日、会社は「求ム!デジタル人材!」のというこの時代にはにわかに信じ難い言葉で、今はやりの「学びなおし」を提案してきた。実は筆

          左遷させられたけど、生まれて初めて自分でパソコンを買った

          (左遷先に居た)開成卒の子育て論は「子のマネーリスク減らせ」…どうかと思うぞって話。

          とんでもなく左遷させられた先に居た「開成卒」 「子どもにとって一番大切なことはマネーリスクを避けること」 「この前読んだ本(子育て系自己啓発)にも書いていた」  とんでもなく左遷させられた先の部署の高峯さん(仮名)はこんなことを筆者に言った。筆者がボーッとパソコンを眺めながら企画書を書いたり、SNS関連の報告書をまとめているときに、何の脈略も無く隣に座り、子育て論を語ってきたことにも驚いたが、その内容にも愕然とした。  高峯さん、46歳。開成高校出身である。お父様は医師。

          (左遷先に居た)開成卒の子育て論は「子のマネーリスク減らせ」…どうかと思うぞって話。

          元ヤンキーで風俗嬢の妻が叫ぶ「地球のためにラベルをはがせ!」…団地から始まるSDGs

          「地球のためにラベルをはがして!」 妻はアホだ。元ヤンキーで元風俗嬢。分数の計算はあやしく、「東西南北」が分からないから立地は「上下左右」で説明する。総理大臣と大統領の違いは分からないし、3歳の長女としょっちゅうケンカしている。 そんな妻が私が捨てようとしたペットボトルをにらみ、こう言った。我が家は東京郊外の団地の一室。「ここから世界に?」と思いつつ、機嫌を損ねるのもマズイのでラベルをはがし、プラゴミに捨てる。 子どもの手を引いて書店に入ればSDGs本が所狭しと並ぶ。なんだ

          元ヤンキーで風俗嬢の妻が叫ぶ「地球のためにラベルをはがせ!」…団地から始まるSDGs

          長女の初お遊戯会、「やきそば」を演じることに

          突然の宣告 「あのさ~!パパ~!あのさ~!焼きそばすることになった!」  大変なことである。筆者の長女は幼稚園の年少さんになった。よくありがちな近所にあるキリスト教系の幼稚園に通っている。  とにかく声がデカイ。家中に声が響き渡る。どこまで行っても追いかけてくる。風呂に入りたくない!ということをなだめすかして一緒に風呂に入ろうとすると「オキンタマ見せて!」とトンデモナイしてくる。我が娘ながらちょっと怖い。  そんな長女だが、幸いなことに毎日楽しそうに幼稚園へ行く。「あ~

          長女の初お遊戯会、「やきそば」を演じることに

          びっくりするくらい左遷させられたけど、給料が上がった――自己啓発をバカにし、インフルエンサーを否定する

           恐らく筆者はもう出世しない。  筆者の所属している部署の平均年齢は52歳らしい。入社9年目の筆者が若手の域を脱せないのも納得である。ちなみに筆者の部署出身で偉くなった人は一人もいない。逆に言えば、「偉くなり損ねた人」がたくさんいるのだ。  筆者の直属の上司はこの前、55歳を迎えた。  役職定年を迎えて、ちょっとガッカリしていたが、それなりにエラくなっていたのでそれなりのポストに落ち着いた。周りから見れば「十分じゃないか!」と思うが、長いこと仕事に人生のほとんどをブチ込んで

          びっくりするくらい左遷させられたけど、給料が上がった――自己啓発をバカにし、インフルエンサーを否定する

          貯金18万円で育休に突入、妻「それは無理でしょ」…僕が妻を見殺したワケ②【男性育児ルポ】

          ■ベビーカーを買わないオトコ  今年8月、大学時代の友人が地方から東京に越してきた。  学生の時分、一人暮らしをしていた彼の家にほぼ「居候」のように毎日寝泊まっていたから、その仲の良さといったらない。筆者の長女と友人の長男は同い年。筆者の次女と友人の次男もほぼ同い年。結婚した時期に差はあれど、生活の実態はほとんど変わらない。もはや因縁めいている。  友人の妻とは特別の面識があるわけでもないので、そこまで親しい間柄ではない。だが、妻同士はそれなりに「子育て」を共通の話題にし

          貯金18万円で育休に突入、妻「それは無理でしょ」…僕が妻を見殺したワケ②【男性育児ルポ】

          「誰のおかげで飯が食えているんだ」…僕が妻を見殺したワケ①【男性育児ルポ】

           オトコにとって、「育児」とは――。女性の社会進出が進み、「働き方」の見直しや育児のあり方が見直されるなか、男性の「家庭への参加」への歩みは遅々としている。だが、このことは決して自分と無関係じゃない。かつて、子育てに悩む妻に「誰のおかげで食えていると思っているんだ」と罵った筆者が家族と向き合うまでの話。 ■「協力者ではありません」父になりたくて  「育児の協力者は夫でいい?」  次女が生まれて少したった1月下旬。我が家を助産師が訪ねた。産後の様子の聞き取りということで、役

          「誰のおかげで飯が食えているんだ」…僕が妻を見殺したワケ①【男性育児ルポ】

          【スピンオフ】私の妻は元風俗嬢<外伝①>筆者がnoteから姿を消して2年、何があったのか-序章

           【最初から次回予告】  筆者の妻は元風俗嬢でエロエロセクシーなミランダ・カーであり、筆者自身は大手企業に勤めるエリート窓際若手サラリーマン(元シュレッダー処理担当)である。今から2年前に連載していた「私の妻は元風俗嬢」というシリーズがバカみたいにウケて、ちょっと小銭まで稼いでいた。だが、突然、このネットの世界から姿を消したのであった。  そこからも何もしていないのにフォロワーが微増したり、noteの仕様が変わっていたり、相互フォローしていた人が突然バズって筆者のフォローを取

          【スピンオフ】私の妻は元風俗嬢<外伝①>筆者がnoteから姿を消して2年、何があったのか-序章

          noteの投稿が途絶えてからかなりの時間が経ちます。その間、私はうつ病になり、左遷され、次女が生まれ、左遷された先でボーナスの査定が二期連続で最高評価になり、プロジェクトに抜擢され、「活躍する若手」ということで社内研修の講師をに選ばれましたなりました。マジです。またイキれます。

          noteの投稿が途絶えてからかなりの時間が経ちます。その間、私はうつ病になり、左遷され、次女が生まれ、左遷された先でボーナスの査定が二期連続で最高評価になり、プロジェクトに抜擢され、「活躍する若手」ということで社内研修の講師をに選ばれましたなりました。マジです。またイキれます。

          そんなことよりも背筋を伸ばして歩けって話

          ※本稿では個人の私見を述べるため、平時の連載とは文体が大きく異なります。また、本稿で述べる意見については、私の国籍や所属する組織などとは一切関係が無く、あくまで私見であることあらかじめご了承下さい。  「あまつぶさんの奥さんって“プロ”なんですよね?」  先日、初めて会う会社の後輩に初対面でこんな質問をされた。「プロ」とは「風俗嬢」であることを指していることは間違いない。  私は会社で妻の職業を隠していない。なぜなら、交際の時点で同僚に「風俗嬢が家に住んでいる」と軽口を

          そんなことよりも背筋を伸ばして歩けって話