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『マルシェはじめます。』臆病者が挑戦する、地域再生の第一歩

2020年1月25日(土)、約5か月間にわたって受講してきた「しまコトアカデミー 広島・島根講座(第1期)」の最終回(第5回目)に参加しました。

しまコトアカデミーは、移住しなくても地域とかかわりたい!という、いわゆる”関係人口”をテーマに、島根県が人気雑誌「ソトコト」とコラボレーションして、2012年から東京や大阪で継続開催されている人気講座。

今年度、初めて広島在住の方を対象に、しまコトの当事者である島根県在住者も受講生として巻き込んで、移住定住とか、関係人口とか、地方創生とか、そういったキーワードに興味関心のある約20名がこの日、修了証を受け取りました。

しまコトの受講が、僕の心に火をつけた

僕自身、もともとまちづくりや持続可能な開発といった分野に個人的に興味があったこと、たまたま学習のフィールドが居住圏内だったということもあり、気軽な気持ちで参加を申し込んでみたわけです。その時はまだ、このしまコトのメイン講師であり、人気雑誌「ソトコト」編集長・指出一正さんの存在も全く知らず…
そうすると受講生の中にはソトコトのファンだったり指出さんのファンだったりする人もいて、事前説明会に参加した段階でほかの受講生さんとの熱量の違いに少し圧倒された部分も正直あり。

ちなみに講座の枠組みは基本的に、島根西部・石見地方で活躍するUIターン者や起業家の方と出会い、話を聞きながら、島根の魅力を見つける”インプット”を中心に、そして最終回となる第5回には、受講生一人ひとりがこれから島根とどうかかわっていくか、その行動を「しまコトプラン」として発表する”アウトプット宣言”をする、というのが一連の流れ。

ちなみに第1回は僕の地元浜田市で、ローカルジャーナリストの田中輝美さん、Atelier Sunoiroの栗山千尋さん、

第2回は大田市、石見銀山のまち大森地区にあるものづくり会社、群言堂の三浦類さん、

第4回は邑南町のスーパー公務員、寺本英仁さんの話を聞き。

とりわけインターンシップと称した第3回は、江津市を1泊2日で巡ったのですが、毎年開催されているビジネスプランコンテストを機に江津市に移り住み起業したUIターンの皆さんの熱い話やそれを支えるNPOの話など、となり町なのに全然知らなかった面白いうねりが生まれていること、そしてそれを作り出している魅力ある人たちに触れ。

最初は及び腰気味だった僕も、いつの間にか
「僕もこんな風に地域を変えるアクションを起こしたい」
というスイッチが入っていました。

”はじめの一歩”は、しまコトで出会った相棒とつくる『マルシェ』から

この講座の受講をきっかけに、まちづくりについて真剣に勉強するようになりました。あまり得意でない読書も、これを機に積極的に読むようになりました。とりわけ、まちづくりのスペシャリスト、木下斉さんの書籍はKindleストアでポチりまくり、読み漁り。

ここには実際にまちづくりを成功に導くためのプロセスやノウハウ、具体的な事例、そしてそれをやり遂げるための心構えなど、自分がこれから活動していくにあたっての基礎となる情報がふんだんに載っており、とても勉強になりました。

となると、次は行動を起こさなくては。まず手始めに、何をしようか。

そんな時、しまコトの受講生の中に、初めましてなんだけど実は実家がも近くて高校も一緒だった、1こ下の女性に出会います。彼女は昨年東京から十数年ぶりにUターンして、コミュニティナースとして活動していました。彼女と話していると、互いのやりたいこと、実現したいことの方向性が似ていて、「じゃ一緒に活動しよう」となり。
そんな中で彼女から出てきたアイデアが『マルシェ』でした。

マルシェやマーケット、その意義や効果については木下さんの書籍にも取り上げられていました。消費行動を促すだけでなく、出店者が生産力を高め”稼ぐ力”を身につけるチャレンジの場としての機能もある。ここで稼ぐ力を身につけた人たちが事業を起こすことで、人やお金の新しい流れを生み出す。そうした”はじめの一歩”の活動としてふさわしいと自分でも思っていたマルシェを、ついこないだ出会ったばかりの”相棒”とはじめられる喜び、奇跡。

早速、第1回の開催を5月末に設定し、マルシェのコンセプトなどをしっかり詰めるとともに、マーケットの名前やロゴなどを決める準備に取り掛かっています。

もちろん、やるからにはわが地域ならではの面白いマルシェにしたいと思っています。ただ単に既存事業者さんを寄せ集めて…というわけでなく、自分たちの力で新しい人材を発掘し、主催者・出店者がひとつになってマーケットを作り上げていく、そんな泥臭いマーケットをデザインしていきたいと思っています。

地域を変える、決意表明。

そうした、この5か月間で自分の中に生まれ育ってきた、地域再生への熱い気持ちと、それを実現するアイデアと、そして、支えてくれる仲間。

自分でもびっくりするくらいの自分自身の変化に戸惑いながら、これをゆるぎない意志にしなければならない、とにかく前に進んでいかなくちゃいけないという覚悟を持つために、
最終回のプラン発表、みんなの前で、決意表明をしました。

僕はやる。
今までは臆病な気持ちが先行して、どうしても踏み出せなかったけど。

そんな臆病な自分自身も受け入れて、とにかく、前に。

できることから、少しずつ。

まずは小さなマーケットから、少しずつ成功体験、そして失敗体験を積み重ねて、いつか大きなうねりを起こせるように。

行動しなくちゃ、何も始まらない。だから、僕はやる。

ぜひ、応援してやってください。

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