ちゅうし

【お詫びとお話】イベント開催を止めるということ[2020年3月]

CHANGといいます。
普段ポケモンカードのイベントを企画・運営や変なデッキを組んでニヤニヤしてたりして生きています。

2020年初頭より流行しているコロナウイルスの国内感染について、3月のイベントにおける僕の判断と、それにまつわる考えをここに記載させていただきます。

■【業務連絡】延期のご連絡

【ハイドアウト道場】

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3月15日開催予定のポケモンカードイベント「ハイドアウト道場」は3月については閉門とさせていただきます。それに伴い、ティーチングラボも中止とさせていただきます。
なお、4月以降の開催については情勢を見ながら、追って判断させていただきます。
自由に対戦→デッキ診断→調整→対戦。前回スペース満員をいただいた中誠に恐縮ですが、求道者の皆については、各々で技と心を磨いておいてください。
師範たちもそれぞれ修行をしていきます。押忍。

【ジャッジトレーニングラウンジ】

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3月も開催予定ではあったポケモンカードイベント「ジャッジトレーニングラウンジ」も、3月については延期とさせていただきます。
同じく、4月以降の開催については情勢を見ながら、追って判断させていただきます。
ポケモンカードのジャッジ資格保持者たちが対戦をし、ジャッジしあう新しいイベントで、デュエルマスターズの方でも開催いただくことになり、界隈全体に広く貢献できればと思っているイベントですが、3月は各自自習とさせてください。

【???】

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とある企業様の企画で進めていたイベントですが、企業様とも確認させていただき、こちらも延期させていただく運びとなりました。
いつか発表できる日を楽しみにしております。

■止めてしまった理由

3月に開催予定だったすべてのイベントを、各所ご相談させていただき開催を保留させていただきました。
幸い、毎月開催可能なイベントもあるため、一旦お休みという形になりますが、ご調整いただきました各所の皆さま、誠にありがとうございました。また、ご迷惑をおかけし申し訳ございません。

イベント中止については、比較的僕の方から積極的に各運営メンバーにお伝えとさせていただきましたが、勿論各々残念に思うからか、様々な反応をいただきました。その上で時間を取りながら、最終的にすべて中止とさせていただきました。
が、今だからあえて言うと、もともと何がなんでも中止にするつもりでした。

それにはいくつか理由があります。

1,リソースとコストパフォーマンス
イベントを運営するには準備から当日までそれなりのリソースを使います。もちろんそれを趣味として楽しみとして進めているのですが、同じまたは配慮を含めてそれ以上のリソースを注くことになります。
その上で、当日の参加についてはスタッフ・参加者ともに突然の欠員が起こる可能性、そもそも集客自体が見込みづらいこともあり、「なんとかかんとかボロボロになりながら開いた結果、内的外的要因どちらからでも不足が起こり得てイベントの満足度が担保しづらい」ということになりかねないなと。
もちろんいざ参加するとそれなりに楽しめるとは思っていますし、必ずしも満足度が低いとは思ってはいません。ただ、管理をする立場としては皆に動いてもらうにはもっと良い環境で動いてほしいと思っていました。
スタッフも全力で楽しめないといけない。

2,環境と同調
「あそこもやめているのに」「あそこはやっているのに」といった意見もあると思いますが、それに合わせることをするのは本質的ではありません。
すべては各々の判断です。
開催することが悪いわけでは決してないし、「やる」「やらない」の前に「どうすればできるか」「どうすれば安全か」を考える選択肢もありますから、それを含めての決断となるわけですが、僕はここを「やらない」という方向に舵を取るべきだと判断しました。
どちらにするにせよ、理由を持って決断をできる運営人であるべきだし、そういう団体であることを各イベントの参加者さんに知っていただきたいと思っていたからです。
一部の方には打算的だ、と思われるかもしれませんが、それでもいいと思います。今後安心して遊びにきてもらう存在になるためには必要だと思いました。

3,安全の確保
なんだ普通の理由だな、と思われるかもしれません。
でも、これが1とか2とかの理由がもうどうでもよくなるくらい大事な理由です。

僕は、何十人の中のたった一人だけでも何かがあったら耐えられません。

僕は主催なので、参加者さんたちはもちろん、スタッフを守らなくてはならないと考えています。これは義務とか上っ面でなく、心の底からそう思っています。
プロデューサーの仕事は言い出しっぺぶん回して、ケツを持つこと。
例えどれだけスタッフがやりたいといっても、万が一のことがあるならダメと止めるのが仕事です。
たかだか数十人のイベントで、たかだか数時間のイベントかもしれません。
でも、その為に電車に乗ったり、ごはんを食べにいったり、ましてやポケモンカードは顔と顔を合わせて握手をして始める遊びです。
その素晴らしい時間が、もしかしたらほんのわずか0.1%でも、感染のリスクになりえるかもしれない。

週5で通勤・通学をしていて、それでも大丈夫だから小規模なイベントの数時間くらいたぶん大丈夫、と思う方もいるかもしれません。
でも、その後もし何かがあったとして、それが僕のイベントが原因だとしたら。普段の感染リスクが30%で、それが30.2%に上がるとしたら。
まあ数字は適当な話ですが、少なくとも感染経路は「行かない」より「行く」の方が高くなるわけです。
僕はそれがイヤです。
守りたいというとやや陳腐ですが、参加者さん、スタッフ、僕自身や家族・友人に少しでもリスクを与えたくない、というのが僕の考えです。

■イベントを取りやめるということ

まあ何を偉そうにと言われそうな勢いでつらつらと書いていましたが、この判断が正しいかどうかは誰にもわかりません。
明日には超大型台風がくるよ、みんな気をつけて、と言われて万全の準備をしても何も被害がなかったケースも山程あります。でもそれでいいと思いますし、結局何もなかったね、が一番良いことです。

それより言いたいことがあります。
それは
僕が誰よりもイベントをやりたかった
ということです。

誰よりもというと本当は語弊があって、各イベントで組ませていただいているメンバーの皆が僕の信頼する人だし、彼らがとても熱心で気合い入っててそれこそ誰よりもイベントを開きたかったと思うのですが、
それでも表現的には
僕が誰よりもイベントをやりたかった
です。
悔しくないわけがないです。
なんでそんな理由で何ヶ月も前から話していたイベントをやめなきゃいけないのか、という気持ちでいっぱいです。

僕ですらそういう気持ちですから、もっと大規模な企画をしている方々や、プロで開催している方々の気持ちは想像を絶するものだと思います。
表向きには「中止」の二文字だけが浮かんでそれで終了かと思いますが、その裏には様々な想いや苦労や悔しさがあるはずです。
更に今までかけてきた、またはこれからかかるはずだった(もらうはずだった)お金、与えるはずだった、自分も感じるはずだったワクワク、それによって起こるはずだったムーブメント、それらはすべてその日の為だけにやってきたものですから、仮に「延期」となったとしてもそれは別のイベントになります。
つらかっただろうなあ。

イベントは、アイデアをカタチに変え、ワクワクをエネルギーに変えてその日のためだけにやる、何歳になってもできる文化祭です。
それがなくなるのはつらい。
つらいが、今は耐えるときです。

■イベントが中止になっていやだなあと思う参加者の方へ

どっかのセミナーで言ったことがありますが、イベントというのは、スタッフが頑張るだけでは成立しません。参加者さんが来てくださって、何かを楽しんでくださって、スタッフと参加者さんが一緒になってイベントを作っていくのです。
なので、中止になっていやだなあと思う方もいるかもしれませんが、もし別のタイミングでイベントが開かれたなら、一緒にそのイベントを作るはずだった仲間たちに、おかえりという気持ちで迎えてあげてください。
そして、お互い協力しあって、最高のイベントにしていきましょう。

早いとこ日本全体が元気になって、お祭りを楽しんでいきたいですよね。
だから3月は、手洗いうがいをしっかりやって、みんなで元気に乗り切っていきましょう。
あと少し。きっとあと少しで良くなってくるはず。
がんばりましょう。


だから僕にマスクをください。

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