10万署名突破-フランス政府に香港警察への 戦闘服輸出中断を求めるキャンペーン

香港警察がフランスのプロテコップ社から3,932着の戦闘服を輸入すると発表したことを受け、フランス政府に輸出中断を求めるキャンペーンが立ち上がり、賛同数が10万を突破しました。

2019年10月に香港政府が「逃亡犯条例」改正案を撤回してからも、民主化運動の参加者と香港警察の衝突は激化の一途をたどっています。
2019年6月から12月までで逮捕者は6,000人を超え、1万6,000発もの催涙弾が発射されており、国際人権団体アムネスティ・インターナショナルは、民主化運動参加者に対して香港警察が過度の暴力行為を行っていると非難を続けています。

そんな中、フランスのプロテコップ社から3,932着の戦闘服を輸入するという香港警察の発表を受け、香港の政党「デモシスト」がフランス政府に輸出の中断を求めるキャンペーンを立ち上げました。「デモシスト」は2014年に香港で起こった「雨傘運動」の中心となった学生団体「学民思潮」のリーダーだった黄之鋒(ジョシュア・ウォン)氏が立ち上げた政党で、フランスのマクロン首相に宛てたこのキャンペーンは、すでに10万を超える賛同を集めています。

画像1

デモシストによると、欧州議会は2019年6月に「中国への輸出を適切な形で拒否すること、特に香港に対して基本的な権利を侵害するテクノロジーへのアクセスを拒否すること」という決議を採択しています。それにも関わらず、フランスが輸出を実行すれば決議違反に当たると指摘しています。

なお、フランスのマクロン首相は、今までChange.orgで立ち上がった6つのキャンペーンに回答を寄せています。

スクリーンショット 2020-02-20 15.38.54

今回のキャンペーンに対し、彼がどのような対応をするかが注目されます。