履歴書の性別欄撤廃に6,500を超える賛同の声

画像1

2月25日に労働問題に取り組むNPO法人 POSSE がスタートしたキャンペーン「履歴書から性別欄をなくそう #何であるの 」が6,500を超える賛同の声を集めています。

欧米諸国では、仕事の能力に関係しない顔、性別、年齢の履歴書への記載を求めることは差別的であるとして禁止されています。日本でも、男女雇用機会均等法で性別を採用の判断材料とすることは禁じられているにも関わらず、多くの人が利用するJIS規格の履歴書には性別記載欄が存在しています。

アメリカ経済学会の学術誌で2000年に発表されたオーケストラの入団審査をブラインド・オーディションで実施すると女性の合格率が50%増加したという研究にも見られるように、様々な偏見が能力の適切な審査を妨げていることが議論されており、NPO法人 Rebit が昨年発表した調査によるとトランスジェンダーの9割が就職活動の際に困難に直面しています。また、3月6日にユニリーバ・ジャパンが「LUX Social Damage Care Project」を立ち上げ、履歴書から顔写真と性別欄を排除し採用活動を実施することを発表しました。

人口減少や人材流出が深刻な問題となることが確実視されている中、日本の就職活動から差別や偏見をなくしていこうという姿勢を企業や経済界が示していけるのかが注目されます。