金星は惰性、火星は傲慢。【占星術】
最近のうだるような暑さのせいで、全然やる気が起きないということで。
ひたすらインプットする日々を送っていましたが、そろそろインプット過多になってきたので「そろそろ吐き出す頃合いかなあ」と思いまたこうして、noteを書き始めました。
正直、夏の私は毎年いつも以上にポンコツです。精力的に活動できるようになるのはもうちと先かな・・・
みなさんも、この災害級の暑さの中、日々生きられていらっしゃるのだからもうすごいことです。生きてるだけで偉いよ、マジで。
ということで、今日はずっと書きたかった「金星と火星」について。
(6500文字超えてます、ご注意ください)
占星術を学んでいて、まず学ぶのは10天体の意味。その中で金星と火星は「恋愛運」として見ると習う人も多いと思います。
金星は「宵の明星」などと言われるほど、キラキラと輝く天体です。その姿から愛と美の神様・アフロディーテ(ヴィーナス)が由来となっていて、
「恋愛の仕方」「女性性」「美意識」「好きなもの」などとされます。
反対に、火星は戦いの神様・アレス(マルス)が由来となっています。それは火星が赤黒い天体で、血や戦火を連想させることから
「情熱」「怒り」「男性性」とされています。
なぜ、金星は「惰性」と言われるのか?
ここからが本題で、まだ占星術の知識が浅い時期にどなたかのツイートで「金星は惰性」ということを目にしたんですね。
初めはあんまりピンと来なかったのですが、占星術の知識を深めていきながら実際に鑑定の場で話を聞くと納得できるなと感じました。
金星のように愛されたいのに、火星的な恋愛をしてしまう
金星は、女性で見たときに「理想の愛され方」を表します。
私は金星が魚座です。いわゆる「夢見がちなロマンチスト」です。実際に昔から夢物語のような恋愛を求めてきました。
少女漫画や幸せいっぱいのラブストーリーを見ては、「自分もそんな恋愛がしたーい!」って胸いっぱいに期待した10代。
沼るように溺愛されたいし、相手との二人きりの時間に陶酔したい。なんなら恋愛してる自分に酔いしれたい。メンヘラ上等。
でも、火星は乙女座の私。現実の恋愛はそんな自己陶酔をするような相手も自分自身も、あり得ないんですよね。
夢物語を夢見てるのに、実際は地に足がついてる人を選んで好きになるし、自分も地に足つけようとしちゃう。
地に足ついてる人に向かって「白馬に乗った王子様〜♡」なんて言おうものなら「何いってんのこいつ(ドン引き)」って思われるに相場は決まっているのです(笑)
それに何より、現実の世界でそんなふうに「白馬の王子様を夢見る夢子ちゃんな私」に虫唾が走るんですよね。不思議なものです。
反対に男性の場合だとどうでしょうか。
知り合いに金星が天秤座の男性がいます。男性で見たときに金星は好みの女性のタイプを表します。
男性の天秤座金星はもう、兎にも角にも「面食い」です。洗練された女性が好き。都会的でエレガンスで、高嶺の花のような雰囲気のある女性に惹かれます。
そんな彼は、私に恋愛相談をよくしてくれるのですが、いつも「どうしよう」と頭を抱えています。
理由は彼の火星が蟹座だから。理想は天秤座のような華やかでエレガントな女性に合わせて、スマートで紳士的に振る舞いたい。
なのに、相手に対して何か行動を起こしたり、気持ちを伝えようとする時はウェットな蟹座が顔出して、嫉妬やネガティブな感情がたくさん出てくると言っていました。
デートの場所も、高級なディナーが似合うような女性に惚れるのに、自分は大衆居酒屋とか家が落ち着いちゃう。
天秤座的な女性はとりあえずモテるし、火星の蟹座は嫉妬深い。まさに彼の恋愛観はアンビバレントしているわけです。
最近だと金星的(=受動的)な男性や、火星的(=能動的)な女性が増えてきたので一概にこうです!とは言い難いです。
それでも、このようにベースにあるのは恋愛における「理想と現実のギャップ」は金星と火星が握っているといっても過言ではありません。
結局、金星は「憧れ」でありながらそこに向かって努力ができない
私は、野球が好きなのですが今年は大きな大会・WBCがありました。日本の侍ジャパンが世界一を奪還して、日本中が歓喜したのは記憶に新しいです。
そのWBCの世界一を奪還するための最後の戦いであった、アメリカでの決勝戦。対戦相手は有名でVIPなメジャーリーガーが揃う強敵のチーム・アメリカでした。
その決勝戦のプレイボール直前、選手の控室でチームメイトたちが一堂に会して最後の戦いに向けて士気を高めるシーンがありました。そこで口を開いたのが、世界の大谷翔平選手です。
彼は、若手が多い日本のチームメイトに向けてこのように話しました。
「憧れ」って ”自分自身の立ち位置が当事者ではない証拠” なんですね。決して悪いものはではないんですけど。
上手に使えば良いエネルギーの一つではあるけれど、実際のところうまく使えている人は少数。
で、何が言いたいかというと「金星」って結局「憧れ」でしかないんですよね。
「こうなったらいいな〜」の管轄が金星ってことです。で、人間って「こうなったらいいな〜」とか言ってる時は大して努力しないし、「願わくば」で終わりなんですよね。
なぜなら、努力の管轄は太陽と火星、そして土星だから。
金星は理想的で、自分自身が思い描く最大限の幸せの姿であるはずなのに、そこに向かって金星を使う事はできないし、向かうこともできないんです。
神話に見る「金星」の”惰性”感
占星術のベースは、神話に基づいていると言われています。金星はヴィーナスと言われますが、そのベースは愛と美の神様・アフロディーテです。
アフロディーテの誕生はとても衝撃的。
全知全能の神様・ゼウスの父にあたる農耕の神様・クロノスが、クロノスの父(ゼウスの祖父)にあたる天空の神様・ウラノスを神々の王座から引きずり下ろしたく、ウラノスの生殖器を切り落として海へ放り投げました。
その際に、放り投げられたウラノスの生殖器から出てきた精子によって海のなかで泡が立ち、その泡立った中からアフロディーテは誕生しました。
そんな女神・アフロディーテは ”絶世の美女” だったと言いますが、結婚相手は神々の中で一番のブサイクと言われたヘパイストスだったと言います。
なぜ、 ”絶世の美女”であるアフロディーテがブサイクなヘパイストスと結婚することになったのか。
それはヘパイストスの母であるヘラ(ゼウスの妻)のお願いだったからなのです。
奇形で醜い容姿だった自分の息子であるヘパイストスを、無条件に愛することができなかったゼウスの妻・ヘラ。生まれてすぐから醜い容姿に生まれたヘパイストスに怒りを向けては、冷遇を繰り返したと言います。
そんな自分の母であるヘラに向かって、ヘパイストスは復讐を考えました。
ある日、ヘラに向けて黄金の椅子を送りつけたヘパイストス。息子からの贈り物に喜んだ母・ヘラは、その椅子に座ります。ですが、その椅子に座った途端にヘラは全身を拘束されたのです。
拘束を解いてほしいヘラに対し、ヘパイストスは条件を突きつけます。
それは自分が「ヘラと全知全能の神・ゼウスの子であることを世の神々に向けてきちんと説明をする」こと。
そして、「”絶世の美女である女神・アフロディーテと結婚すること”」でした。
ヘラは、自分の体の拘束を解放するためにヘパイストスの条件を飲みました。そしてアフロディーテの元へ向かい、ヘパイストスへ結婚するようお願いするのです。
ヘラはゼウスの正妻。そんな存在の言うことは聞かざるを得ないので、アフロディーテは渋々ヘパイストスとの結婚をOKしました。
しかし、「愛と美の神様」は決して一途な愛を貫くわけではなく、自分自身の女性性を優先させた女神でした。
渋々ヘパイストスと結婚したアフロディーテですが、皮肉なことに神々の中で”絶世のイケメン”と呼ばれていた火星のベースになった戦いの神様・アレスと不倫をしていたのですね。
この神話から感じるのは、結婚=契約を「ヘラのお願いだから」という理由で許可したアフロディーテにものすごく「惰性」を感じました。
本音はきっと不倫相手のアレスのような、男性性が強くてルックスも整った相手がよかったはずなのです。
先述の通り、憧れや理想=幻想を抱えながらもその方向に進まない、のは神話からも読み取れるんだなと感じました。
【実体験】「惰性的」だった前回の結婚
この物語を読んだときに、自分自身とリンクしたんですね。
私自身が金星期にした前回の結婚がまさに「惰性的」でした。婚前、元夫に対する「違和感」はまあまあそれなりにありました。それなのに私は別れるよりも一緒にいることを選んだのです。
それは、別れるより一緒に居続ける方が「ラク」だったからです。
元夫とは高校の同級生で同じクラスだった頃から付き合って居ました。いわゆるクラスや学年の中で「有名なカップル」ってやつです。
教師たちも知っているような状態で、卒業した後も多方面から「もう結婚するよね!」って言われ続けていました。
元夫に対して思うことはたくさんあったんですが、そんな状態だったので別れて周囲にあれこれ詮索されるのも嫌だし、「違和感」はありつつも長く付き合ってるからこそのルーティンがあったり、お互いの好きなことや嫌いなことを大体わかってる関係性がラクでした。
そしてそのまま同棲の流れで、今の娘を授かって結婚に至ったのですが、結局は私は母親もどきに成り下がって、家のことは全く何もせず。
私の稼いだお金を握りしめて、パチ屋の新装開店に並んだり、最終的には家の壁に穴あけたり、手を上げてくるダメ夫になっていました。
結婚3年目直前で離婚したのですが、今思えば私自身がとても「惰性的」だったなって感じます。
金星が「惰性」でいると、火星は「傲慢」になる
ここまで、金星は「惰性」と言う話をしてきました。
基本的に、月や金星などの「女性性」を司る象徴は受け身なので、反対側の太陽や火星などの能動的なパワーをうまく使わないといけません。
ですが、金星が「惰性」的になっているときは、反対側の火星はうまく機能しないのです。
例えば、私は女性なので女性の話をすると、よくある「金星が惰性的になっている時」と言うのは、目先のメリットだけ考えて後先考えていない時です。
金星だけを野放しにしていると、こう言うことが起こってきます。
金星はよく言えば「今この瞬間を楽しむエネルギー」ですが、裏を返せば「現実逃避のエネルギー」と紙一重なのです。
そして、こんな状態の時に起こりがちなことは決まってこう。
このように能動的であるはずの火星を拗らせてしまい、努力しないで他人を見下したり、反対に自己否定に繋がったりするのです。
よくよく考えれば当然です。
女性性と男性性はセットです。”陰と陽”と同じです。「女性性がうまく使えていれば、男性性もうまく使えている」ということです。反対も然り。
なので、金星を野放ししていたり、日常を輝かせるための努力をせず「これでいいや」と日々のありとあらゆる選択をテキトーにやっていると、自然に火星のエネルギーも間違った方向に進むようになってしまうのです。
ちなみに、男性性と女性性は等しく全人類にあります。男性の中にも女性性はあるし、女性の中にも男性性はあります。
この辺りが口癖になっている人は男女問わず、要注意だと思います。
「月」はコントロールできないけど、「金星」はコントロールできる
ここで、
という疑問が生まれると思います。
私の個人的な解釈になりますが、結論としては月は無意識なのでコントロールはできません。太陽を使ってコントロールしていくしかないと思います。
◇月に関してはこちらもぜひ読んでみてください
でも、金星は違います。
金星が司る女性性というのは、コントロールできると思うのです。
なぜなら、金星は10天体の中で一番綺麗に輝くから"金星"なのですから、方法を知ってさえいれば自分で輝かせることができます。
方法は簡単で、自分の金星が満たされることを自分に与えてあげればいいだけです。
金星の支配性は、牡牛座と天秤座。
この二つのサイン(星座)の象徴を自分自身の生活に取り入れて、自分自身を丁寧に扱い慈しむだけで金星の惰性的な態度はかなり回復していきます。
金星が回復すれば、傲慢な火星も大人しくなり、正しい方向に火星の力強いパワーを使っていくことが出来るようになります。
特に、金星と火星の組み合わせは「恋愛」と読めるほどですから、金星の状態をよくすることで恋愛やパートナーシップにおける現実好転が見込めると思います。
ぜひ、今お困りの方も、そうでない方も、自分の「金星」を喜ばせる生活を始めてみてくださいね!
【まとめ】金星をいつまでも引き摺らないで。回復させて次に進もう。
これを書こうと思ったのは、私自身が金星期にメチャクチャに波乱な時期を過ごしたからです。
私は金星魚座で、ディグニティ(品位)はエグザルテーション=高揚。ただでさえ、流されやすい性質の魚座なのに、そこが高揚しちゃってるから惰性を極めていました。
当時は、「なんでこんなに私の人生めちゃくちゃなんだ・・・」と思っていたのだけれど、全ての原因はこれ。金星が惰性だったから。
今ならそう思います。
また、金星期(14~24・25歳ごろ)を過ぎてもなお、金星期を拗らせていたり、金星と火星で結婚生活を送っている方(結婚生活は土星が大事)がいたりします。
私も、占星術に出会っていなかったらきっと、今も変わらず金星を拗らせて、惰性的に生きては、火星は傲慢で人生めちゃくちゃな状態だったと思います。
だからこそ、過去の自分(のような人)に向けて書きました。
金星のエネルギーを上手に使って、豊かな暮らしができる人が増えたらいいなって思います。
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毎日をキラキラさせられるのは"自分"だけ!
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今日も最後までお読みいただき、ありがとうございました。
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